第十三話 駆けろ、その先の勝利へ向かって
投稿遅れてすまない!!!!!!
「そろそろ止まるか…」
・いや走りすぎだろ
・今のエリアの端ってマ?
…走りすぎましたね。はい。
ただ、逃げるためだけに走っていたというわけではない。ここに来るまでに収穫もしっかりある。
「ま、とりあえずこれだな」
俺が取り出したのは…
・何だその四角いやつ
・いつの間に拾ってたんだよ
「なんか森の中走ってる時に拾った」
・ほーん
・『アクセル』ってかなり速いよな?その間に認識して取ってる…?
・バケモンがよぉ
辛辣すぎんか?
いや、そこは今はいい。
大事なのはその効果だ。
「これ、どうやら使うと体に吸収されて、ステータスポイントが10加算される。」
・…つまりどういうこと?
・100しか振れないステータスポイントが10増えるってこと?
・マジかよ強すぎだろ
「そういうことだな。だから俺がこれからすることはただ一つ。」
・なんか察した
・言わなくてもわかる
「ひたすら走り回ってこれを集めまくる」
・でしょうね
・まぁ、そうなるな
やることは決まった。
さぁ、行こうか。
READY…
「ッス―…『アクセル』!!」
GO!!!
駆ける、翔ける、駆け抜ける。
この四角…仮称ステータスブロックとでもしておこう。それをただひたすらに集め続ける。
「これ、落ちてるだけだと思う?」
・そんなわけなくね
・そうだったら気づいたもん勝ちじゃねぇか
・キルした時にもドロップするんじゃねぇの?
「だよなぁ…」
見落としたか?
というか時間がなさすぎてあの時確認できなかったんだよなぁ…
ただ今更そんなことを気にしていても仕方が無い。今はこの事を知れただけで良しとしよう。
「数分走ってるけど、全然他のプレイヤーいなくない?」
・銀河が焼き尽くしてるんじゃね(適当)
・銀河の戦闘の音に釣られて行って返り討ちになってる説はある
・銀河強いしなぁ…
銀河が強いのは否定しない。だがあいつ一人でこの人数全員をどうにかできるほど強いか?と言われればそれはNOだ。MPが回復し切らない状況での連戦。多対一の状況もあるだろう。うまく周りをコントロールして有利な状況に持ち込んだとてそれでどうにかなるか…?
・後ろ来てない?
「『氷魔法…』」
「『クイック』!!!」
全力で踏み込む。
「『アイスアロー』」
後ろからの攻撃。致命傷を躱すことには成功したものの踏み込んだ、つまり右足のふくらはぎあたりが抉られる。
「『アクセル』!」
苦し紛れの加速。まだステータスポイントを振っていない。どうにかして振りたい。が、そんな余裕は今はない。
「こういう時は逃げるに限る!」
敵に背を向け、全力で走り去る。ここはエリアの端。光の境界線があるだけだが、その周りは森。
平地よりずっと逃げやすい。
「よっ、ほっ、はっ!」
・猿かよ
・あまりに動きが軽すぎる
だが、それだけで逃げ切れる程甘くはない。
「『氷魔法・アイスロード』」
足元が氷に変わる。
踏み込みが滑る。
ただ、それだけ。それだけで状況は一変する。
・あっ
・そんな使い方あるのか…
前にこける。足が宙に浮き、頭から地面に落ちる。
咄嗟に手を出し、滑るより前に体を押し出す。
ほんの少し宙に浮いた体に飛んでくる『アイスアロー』。だが俺にはまだあれがある。
・二段ジャンプ!
跳躍に50振ったことで手に入れたボーナス、二段ジャンプ。跳躍後の選択肢拡張という目的だけでなくこの咄嗟の判断にも使える。
だが、回避したのも束の間、敵が迫る。
無理な体制で飛んだことにより着地を狩られるのは必至。
それでも。
「『アクセル』!」
単純かつ強力。ただ加速するという効果。
だが、それが素晴らしい。
「フッ!」
突き出される槍。ギリギリ加速が間に合わず、刃が腕を掠る。
それでも俺は地に手を突き出し、今度は真下に押し出す。
二段ジャンプを活用し、体制を整える。
ファイティングポーズを取り、敵と向かい合う。
訪れる静寂。
槍を構えた状態での待機。
ファイティングポーズをし、足からは出血エフェクトが出る。
「『氷魔法・アイスウォール』!」
「『超加速魔法・ハイ・スピードブレイカー』!」
周囲に敵がいようと関係ない。
名前も知らない。
ただここであっただけの関係。
だからこそ、理由はそれだけでいい。
ただ、叩き潰す。
相手よりも早く、速く、疾く。
「そのHPを消し飛ばす!」
踏み込む。地面から生えた氷の壁。
そんなもの関係ない。
自分がここまで育ててきたステータスと自分自身を信じて。
「『クイック』!」
重ねがけもした。
ならば飛ぶのみ。
だが。
届かない。
あとほんの数センチ届かない。
その数センチを掴むためにこれはあったのかもしれない。
再度踏み込む。今度はさっきよりも角度を急にして。
飛び越す。
「ッシャオラァァァァァ!!!」
上空からの踵おとし。
脳天直撃…とはいかず、腕に当たる。
だが。
「まだ、俺の時間だぜ?」
拳を上に!足を踏み込み!
飛び上がりながら!
「オラァァァァァァァァ!!!!」
HP全損!俺の勝ち!
・おおおおおおおおお!!!!
・奇襲にも勝てるのかよ…
・つっよ
「うん、やっぱあったみたいだな。」
体が消えた場所には一つの立方体。
そして…
「これで五つ。」
メニューを操作し、ステータス画面を開く。
・どれに振るん?
・敏捷じゃね?
「いや、俺が振るのは」
これに関しては前から決めていた。
「魔力だ。」




