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死にかけの英雄とお医者様な僕  作者: ギンギン
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「ぎゃあっあ」


 ミッツは、死にかけの蛙みたいな呻き声を出す。ごめんね、痛いだろうけど我慢して。そう言いながら内臓を傷口から体内に戻す。


「お、おいロン何してんだ」


 釣り仲間らしき人が聞いてくる。


「内臓が出たまま治癒魔法をかけると、そのまま皮膚が繋がって内臓外に出っ放しになっちゃうんですよ」


 そうなると非常に面倒になる。大体の人は亡くなっちゃうし、生きててもまた腹を切って内臓を押し込まなければならない。

 うぐっ上手く入らないな。早くしないと出血が増えてきて危険だ。……落ち着けさっきと同じだ。冷静に対処すれば上手くいく。内臓をゆっくりけれどしっかりと持ち傷口をよく見て。よし入った。後は、治癒魔法だ。


「シーン・ニール」

 

切り傷なんかに効く魔法だけど、こんな大怪我には使ったことない。効果があるだろうか。若干の不安はあったが、ちゃんと効いてくれた。出血も止まった。


「もう大丈夫ですよ。一命は取り留めました。このまま村まで運びましょう」


 僕がそう言うと喜びの声が上がりみんなミッツに駆け寄った。しかし助かったのは、良いけどまだ歩ける状態じゃない。どうやって移動したものか。またキリカさんに運んでもらうのが、手っ取り早いかなぁ。キリカさんに相談しようと動き出した、その時山から岩が降ってきた。誇張ではなく本当に。多く見える岩の中には、僕の背丈と同じぐらいの岩もある。


「ロンとそこのお前たち死にたくなければ動くなよ」


 キリカさんの行動は迅速だった。腰に差していた剣を引き抜くとそのまま、地面に刺し魔法を唱えた。


「シー・グースメリオン」


 その言葉と共に10本もの巨大な水柱が出現し岩を無効化していく。すごい。攻撃魔法には、詳しくないけどキリカさんが水魔法の実力者だってことはわかる。最後の一個まで岩を落とすと、水柱は消滅した。


「ふぅ……怪我はないか、ロンとその他のやつら」

「ええ……なんとか全員無事みたいです」

「ならば上々」


 キリカさんはあれだけの魔法をを使っても、生きひとつ乱していない。こっちは息が止まりそうだってのに。でもキリカさんかっこよかったなぁ。


「早いところここから退散するぞ。いつ大岩が降ってくるか、わからん」

「そうですね。……でもミッツはどうやって運びます? まだ起きれる状態じゃないし、そうなるとミッツを抱えたまま、泳ぐはめになりますよ」

「それなら大丈夫だ。水系統の魔法は得意でな、水面に寝かせて沈まないよう魔法をかけて運べばいい。簡単だろ」


 ふ~んそんなことできるんだ。

 じゃあなんで、僕の時はわざわざ跳んだの?




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