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Seisyun-Everyday!  作者: とろろん。改
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入学式

…待ちに待った、そして来て欲しくなかったこの日が来た。そう、中学の入学式…。ただめんどくさいだけの、儀式的な催し物、そう、イッツ・ムダ・イベント!

俺は東京出身で、沖縄に幼馴染なんぞいない。いちばん長い付き合いの太陽でも小学校の3年生からの付き合いだ。ということは、入学式で感動の再会!?なーんてことも、一切ない。恋人がほかの小学校で、中学から一緒♡なんてこともない。何のラブコメイベントも発生しない、そんな入学式など、Men do kusai.男たちは臭くなる、とかではない。めんどくさい。

といっても、ラブコメイベントがあるならいい、ということではない。俺自身、小学校の時の苦い思い出がある。いつの日か語る日が来るかもしれないが、今はほっておこう。辛い。からくはない。


いつもどおり、親は来ない入学式。前出の前野太陽氏のご家族と共に、親戚筋ナシのひとりで挑む入学式。特に感慨はない。

この中学校、入試というものが存在する、いわゆる進学校、私立校だ。県内では有数の名門校で、偏差値は67を数える。中学校でそれはどういったモノサシなのか、は俺はよくわからないし、親に受けて来いと言われて受けたら受かったようなものだから、俺の口からはすごいみたいよ、この学校、とだけ説明する。

築何十年の体育館に太陽と共にどしどし進入して、クラス名簿をもらって眺める。太陽とは違うクラス、らしい。

自分の席として担任らしきマントヒヒに案内されたパイプ椅子に腰掛け、名簿をめくる。いちおう所属していたーもっとも、9月くらいから一切行っていなかったがー塾の友人ともクラスは離れたようだ。あまり仲の良く無いものがいたが、特に気にしないようにした。泣いても笑っても、あと1年はコイツと一緒なことには変わらないのだから。

男子の名簿には知ってる名前は先ほどのやつひとりだったので諦め、本命(笑)である女子の名簿へ、作業の手は進む。学校が同じだったやつはいなかった。いたかもしれない。いや、いない、はずだ。同じ塾に通っていた女子は何人かいた。嬬恋…望月…。2人とも、面識は無い。誕生日も知らん。俺の誕生日は7月1日だ。どうでもええな。

他のクラスの名簿もめくってみたが、知ってるやつが案外多く、逆に気分が萎えた。あれ…これ、ぼっちやんか。

早速諦め、変わった名前探しをして校長の長話を切り抜けることにした。

まず、A組、か。東海林?何て読むんだ?トウカイリン…?本当はショウジというらしい。長門…?長門型戦艦一番艦かな?いまでいう山口県あたりだな。地名に由来してるんだろうな。

俺のB組はどうなのか。漢字の難しさなら、霞ヶ浦で俺が優勝。あ、いや、榊薔薇がいた。なんというなまえだよ。サカキなのかバラなのか、はっきりして頂きたい。

…という具合に、名簿で遊んでいるうちに校長の長話は終了したようだった。5分もすると、先ほどのマントヒヒに連れらてみんなで教室へ戻る事になったらしい。説明聞いておけばよかった。といっても、前の人についていって、何の問題もなく教室へ到着した。


教室では、特にすることもなく、すぐ解散となった。緩すぎるだろう、私立校!

まあ、早く帰れるのは嬉しいことだ。俺はとなりの教室の太陽を向かえ、行きと同じく前野家とともに自宅へと帰った。母親は眠っていた。入学式来いよ。

初日、友達が新しくできることもなかったな、と思いつつ、その日はゆっくりと眠りに落ちた。

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