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俺の方も戦闘開始な様子です

「いやー。最近力を制御することばっかりに重きを置いちゃっててあんまり体動かしてなかったから鈍っちゃってるかも」


 俺はその場で何回か跳ねて脚に魔力を充填する。


「‥‥‥手加減出来なかったらごめんね」


 溜めた魔力を噴出させるように解き放つ。

 パスッと音がなってとんでもないスピードで足が前に踏み込まれる。

 空気の流れを見ながら制御して走る。


 一瞬で敵の目の前につき、魔力を使わずに足で顔面を蹴り飛ばす。

 その状態から腰を屈めて、鳩尾をぶん殴る。

 すると、周辺にいたやつらが巻き込まれて同時に吹き飛んでいく。




ーーーーーーーーーーーーーーー




 ‥‥‥なんということだろう。

 最初は亡霊のような何かがここに入ってきて弱いものから順に倒れていった。


 私も当然狙われたが、何とか意識だけは保っていた。

 この亡霊はこちらの攻撃などものともせず次々と仲間を蹂躙していく。

 この亡霊は、あの方と同じか、それ以上の力を持っているだろう。

 早く報告せねば‥‥‥。


 水晶に魔力を流す。


『こちら‥‥‥炭鉱組‥‥‥応答をお願いします』

『こちら本部。何がありましたか?』

『何者かが侵入をしてきました‥‥‥救援を‥‥‥』

『了解しました。敵の強さは?』

『‥‥‥あの方と‥‥‥同程度かと思われます』


 失礼きわまりないがこう言わないときっと救援はこない。


『あの方を侮辱なさるのですか?』

『それは‥‥‥ちがいます‥‥‥とにかく、我々では相手にもなりません』

『‥‥‥あの方に取り合ってみます』


 反応が切れた。

 これであの方が来なければあの亡霊は確実にこの炭鉱内の敵を全員皆殺しにするだろう。


 そんなとき、


『お、極星!』


 亡霊の動きが止まった。

 その後、亡霊は消えた。何故かは判らないが何処かに入った。

 そんな気がした。


 侵入者がもう一人いたが先程の亡霊が消えた分、こちらが圧倒的に有利だろう。

 それを悟った私は密かに安堵した。


 ‥‥‥それは間違いだった。


 そいつの体が消えたと思ったら仲間の一人が吹き飛んでいった。

 まったく見えない。

 ものすごい早さで移動することは私でも出来ないことはない が、あそこまで早くは動けないし、なにしろあのスピードを完全に制御している。


 普通攻撃するときには一瞬でも力をためたりしなければならないのでどんなに早くても攻撃の瞬間には一瞬でも見えるはずなのに‥‥‥。


 そんなことを考えていたら私の真横に吹き飛ばされた仲間が落ちてきた。


「うう‥‥‥ぅうう」


 生きている!

 これはやつの力不足なのかとも考えたが明らかに手加減しているだろう。

 この動きで手加減しているとは‥‥‥。

 本気で戦われたら本当に不味いのではないか?




ーーーーーーーーーーーーー




「あっれ?おかしいなぁ」


 この技もう少し遅くなるように作ったんだけど‥‥‥。

 まぁ、いいや。

 吹っ飛んだやつらは死んでないみたいだし。




「ああ‼あの方が‥‥‥」


 突如、空中に魔力の塊が現れる。

 それはだんだんと大きくなり、空中に転移門が現れる。


‥‥‥まだ戦わなきゃいけないの?


 やっと終わったと思ってたのに‼


『殺りたい‼』


 さっきまで殺ってたじゃねーか。

 それにしても、あの捕まってた人たちを避難させないと不味いかな‥‥‥。邪神!


『もっと楽しいことしたい』


 駄々こねるな‼この階に捕まってる人たちも解放して行きながら避難させろ‼

 俺の力も少しは使っていい‼


『まじで!?』


 少しだぞ‼


『まぁ、その都度使うわ‼行ってくる‼』


 ‥‥‥こいつに任せるとなにもかも不安になるのは気のせいだろうか。




「お前が侵入者か?」


 転移門から出てきた奴が話しかけてくる。


「そうだが?ギルドで依頼を受けて来たんだが」

「っは!嘘をつけ。お前は何者だ?」


 いや、依頼なんだけど。


「冒険者ですけど」

「ここを襲撃してなんになる?」


 話が噛み合ってないんだけど。


「だから、依頼なんだって‼」

「依頼でこんな危険なことまでする奴がいるか!」

「知らねえよ‼引き受けたの‼わかった?」

「っち!面倒なやつだ」


 こっちの台詞なんだけど。って言うかこいつ誰だよ‼


「そっちこそ何者だよ‼」

「ふむ‥‥‥お前ごときには教えたくないが‥‥‥まぁ、いい。天の天敵(堕天使)の頭だ」


 ‥‥‥は?

 天の天敵(堕天使)の頭?

 ‥‥‥ああああぁぁぁ‼神を倒そうと暗躍している奴等のグループ名じゃん‼


 こんなところで会うとか‥‥‥。

 俺‥‥‥運無さすぎだろ。


「その頭様が何で俺なんかを相手に来たんだ?」

「はっはっは‼恐れおおのけぇ‼」


 うわ‥‥‥。めんどくさいタイプの奴だ。


「この炭鉱を狙った時点でお前の敗けだぁ‼なにせ俺様は冒険者ランクにしたらKなのだからな‼」


 ほう‥‥‥Kか。なかなか強いな。





因みに冒険者ランクは


A~Cが駆け出し

D~Gがベテラン

H~Kが一流

L~がもう異常というか災害レベル。


らしい。

俺を除いた奴の中で世界一なのはVランクらしい。






「成る程。俺勝てるかな?」

「はっはっは‼勝てるわけもあるまい‼」


 動揺しているように見せて相手を分析する。

 実は記憶のコピーは一人につき一回しか行えない。

 今ここでコピーした場合いつかまた対峙したときにコピーは不可能だ。

 だから、今はコピーは温存しておいた方が良いだろう。

 勘でしかないが、こいつとは何度か戦う事になりそうだからな。


「所でお前のランクはなんだ?」

「それは‥‥‥」

「まぁいい‼戦えばわかるしな‼」


 何てごまかそうかと思ったが、向こうが勝手に納得してくれたのでいいや。


「よし、始めるか」

「はっはっは‼俺様の前で精々足掻くと良い‼」




ーーーーーーーーーーーーーーー




 いいなぁ。楽しそうで。

 俺は極星に言われた通り捕まっている奴等の避難誘導をするために牢屋に来ているのだが、いかんせん捕まっている奴等の数がとんでもなく多い。


 遊びたいなぁ。


 そんなことを思いながら敵を倒して次々と開放する。

 お、グラスの娘だ。

 ここにくる前に写真見せてもらったんだよね。

 中々可愛い。


「あの‥‥‥ありがとうございます」

『君のお父さんに頼まれたことだから、当たり前のことをしたまでだよ』

「パパが‥‥‥?」

『正確には俺の宿主が、だけどね』

「パパって幽霊さんともなかが良いんだ‥‥‥」


 幽霊じゃなくて精霊なんだけどね?




 この階の人間は粗方解放した。


 今度は極星が助けたやつらを迎えにいかないとな。


 扉を開けたら、警棒っぽいのを持った男女が襲いかかってきた。

 何とか宥めて極星の仲間だと主張した。

 半信半疑みたいだが、襲いかかってこない程度に宥めれた。


『他のやつらと一緒に解放するから手伝ってくれ』

「‥‥‥了解した」


 警棒っぽいのを持った男女達は意外と強かった。

 コイツらはグラスが迷宮に寄越したEランクパーティーだったらしい。


 俺はやっと全員を連れ出すことに成功した。


 転移門を作り上げる。

 通す先は、ギルドのグラスの部屋。

 あそこならたぶん安全だろう。グラスは外出中かもしれないが。


『ここを通ればギルドだ。グラスが多分居るだろう』

「幽霊‥‥‥お前、グラスさんと知り合いなのか?」

『言ったろう?依頼で来たって。信じられないなら俺が先にいこうか?』


 Eランクパーティーのリーダーが少し考える素振りをしたが、


「いや、大丈夫だ。俺が先に行く。帰ってこなければお前達も入ってこい」

「わ、わかった。気を付けてね?」


 別に安全なんだけどな?




ーーーーーーーーーーーーー




 邪神から全員を連れ出すことに成功したと連絡が入った。

 後はここを抜け出すだけだが。

 さて、あっちはヤル気満々だし。

 ‥‥‥やるっきゃないか。

「L~が災害レベルって幅ありすぎだろ」

『最高がVってのもな』


「なに話してる?」

「何でもない」

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