表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/196

あっさり戦闘終了ですね

「あ、増援っぽい」


 奥からゾロゾロと人間、妖孤、それと多分エルフが出てきた。エルフは一人だけど、後は人間と妖孤ばっかりだ。


「あははは!やった!これでもっと楽しめる!」

「ここが壊れたりしたらお前二度と出さないからそのつもりで」

「へいへい」


 さっき邪神が出した槍で少しは傷を付けれたけどこいつ燃費が悪いからあんまり使えないし。


「なるべく普通の剣術で。人間は俺がやる。妖孤と狐神は任せる」

「へいへい。魔法使うぜ」


 魔力がまた抜けた感じがした。


「持ってきすぎだろ………ちょっと目眩するぞ」

「我慢してよっ。そんじゃあ邪魔になら無いところで戦闘開始といきますか!」


 邪神が無理矢理横に戦闘場所をずらしていく。勿論俺もやる。じゃないとレイラ達にまで被害が及ぶしな。


「さて。俺は彼奴に刀とられたんで素手だけど。俺の手は骨とかそんなもん簡単に砕くんで、怖かったら抵抗しないでいただけます?」

「「「………………」」」

「あっそ。ま、死にたいなら話は別ですかね。じゃあ死にます?」


 ブーツに魔力を通………って早!魔力直接噴射するのと同じくらいスピード出てるだろ!


 まぁ、好都合だけどね。


 俺の接近に気付きもしない男に横から顔面をぶん殴る。手加減?してるよ。一応ね。


 そのまま回し蹴りをして周囲を吹き飛ばす。


 まだまだいくぞー。


 勢いに逆らわずバック転で後ろに跳び、両足で壁際まで蹴り飛ばし、両足が地面についたところで腕を右に振って鳩尾にヒットさせる。


 っと。一旦離れよ。


 ブーツに魔力を流して空中歩行しながらバック。あ、これ面白い。


「な!?」

「弱いなー。もっと鍛えたら?」


 あっちも恐ろしいことになってそうだ。なんでそう思うかって?ちょっと服に血が飛んできたんですよ。


「さてと。後4人」


 懐に飛び込んで頭突きの要領で前方にタックル。


「3」


 足を頭の上まで振り上げて脳震盪させる。


「2」


 後2人。この調子なら………!


 なんか嫌な予感がしたのでブーツに魔力を多めに流して一旦退避。そこに巨大な斧が降り下ろされた。


「危な」


 いや、降り下ろされたっていうより、落ちてきたに訂正するわ。


「チッ!」

「おー、空間魔法?収納系ので斧を頭上に落としてきたみたいだな」


 この世界じゃ空間魔法は珍しいらしいし、重宝されるんじゃないかな、このエルフさん。


 けど気になるのは舌打ちしたのがそのエルフさんじゃなくてその隣の俺が攻撃しようとしていた人。


 ぼんやりと首に何かの魔方陣が光っている。


「奴隷か」

「エルフは良い砲台になるからなぁ」


 あ、またこの男が喋った。


「エルフさん。逃げようって思わない?」

「………!」

「主人はこの人?」

「おい!手前何勝手に人の所有物に話しかけてるんだよ!」


 煩いなぁ。黙ってよ。


「うるさ」


 顔面蹴り飛ばしてやったぜ。なんかスカッとした。


「あ……あ」

「魔方陣見せて?」


 言われた通りに見せてきた。イケメンだ。じゃなくて!


 声がでないようになってるな。それと、魔法を勝手に発動させる効果なんてついてる。この魔方陣作ったやつ鬼畜だわー。


「外そっか」


 驚いてる驚いてる。このエルフさん犯罪奴隷でもないみたいだ。ちょっと記憶コピーさせてもらおう。


 ………あー、うん。これは酷いわ。容姿が良いからって村に売られた子供みたいだ。そのまま何年も奴隷みたいだな。


 魔方陣を書き変えていく。これは余談だけど、俺は魔法陣を書いたり書き直したり出来るけど取ることはできない。だから書き直す。


 運気をあげ、回復力、身体能力も微増。………なんか装備品の恩恵みたいだな。


「できた。話せる?」

「あ、りがと」

「喉がやられてるか。無理しない方がいい」


 取り合えずレイラに預ける。


 ドゴォォン!


 派手にやったな邪神め……!ここ崩落したらどうするんだよ。したらしたで時間止めて何とかするけどさ。


「終わったぞー」

「ぅわ!誰だよそれ!」

「狐神。もう肉塊だけどな!」

「このドアホ!どうするんだよ!俺の血じゃないと無理だぞこんなの!」

「だから治して貰いに来たんじゃん」


 俺は医者じゃねぇ!


「ったく……。ここに置け」

「はいはーい」


 血を垂らして適当にポーションぶっかける。


「あれ?毒消し?なんで?」

「お前のことだから毒使ってんだろ?」

「もっちろん!」

「………はぁ」


 肉塊………じゃなくて狐神がもとに戻っていく。あれ?なんか重要なこと見落としているような?


「ぁぁぁあああああ!」

「わっ!なに?」

「俺の血直接入れたからこいつ俺の配下になっちまった!」

「だから?」

「おまっ!知っててやれっていったのか!」

「良いじゃん、別にさ」

「良くはない!最悪だ!」


 頭を抱えずにはいられない。最悪だ。よりにもよってこいつとか。


「あ、貧血………」

「俺が周辺処理してくるわ」

「やめろ………お前が行くと最悪な結果しか生まない」

「酷!」

「酷くない。少なくとも俺は正しいことを言ってる」


 あ、ねむ………。俺はそのまま倒れて寝たようだ。記憶無いもん。これから先、どうしようかな………。


 どうでも良いけど夢の中で狐神が俺にすり寄ってきて滅茶苦茶気持ち悪かった。









「ボス!おはようございます!」

「ああ、またこの夢………寝直そう………」

「ちょ、ボス!」


 起きたら狐神が俺の足元でスリスリしていた。4尾狐モードで。気持ち悪い。うん。これは夢だ。


「ボス」


 夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ、夢だ


「ボスって!」


 夢だって言ってんだろうが!


「…………最悪」

「な、なんでっすか!」


 喋り方東みたいだな。そういや龍馬と東元気かな………。


「極星様。残念ながら現実ですよ」

「………なんで俺が現実逃避してると思った?」

「顔で」

「あ、そう………」


 視線を前に。こっちを見ている尻尾が四本の狐。


「ボス」

「その呼び方やめろ」

「じゃあ兄貴」

「俺は男じゃ………まぁ、いいや」


 もう訂正も面倒だ。


「で、俺が寝てからどうなった?」

「はい。あの後捕まっていた人達は皆幻術が解けたようで、それぞれ家に帰っていきました」


 あ、解けたんだ。良かった。


「そこにいる狐は蒼様に力を抑えられ人間の姿で居られなくなりました」

「妥当な処罰だな」

「極星様の血で眷属化してしまったのでここにいる事になっています」

「最悪だわ」

「そんなこと言わないでくださいよ兄貴ー」


 あれ?


「そう言えば蒼ってあの時どこにいたんだ?」

「蒼鈴様はあの時天界に呼ばれていたそうです。何でも裏切り者が出たとか何とかで」

「………こいつか」

「はい」


 タイミングが悪かっただけか。まぁ、良いだろう。


「俺の血飲んだ人は?あ、それとあの水どうした?」

「あれは………」

「俺が片付けた。お前の血で不老化したやつもいない。安心しろ」

「邪神か。と言うかそろそろお前に常識と言うものを叩き込んだ方が――――」

「え?なーんにも聞こえなーい」


 逃げやがった。


「どうしようか、こいつ」

「こいつは止めてくださいよ」

「知らん」

「ひ、酷いっす」


 なんだこいつ。面倒だ。


「はぁ………。何て呼べば言い?」

(ひょう)と」

「判った」


 なんで氷でひょうと呼ぶのか不明だが。


「あ、翔太さんは?」

「翔太様は事後処理に終われていまして。実はあのとき、その」

「?」

「さ、酒場で」

「酒場で?」

「みょ、妙齢の女性と、その」

「こんなときに何やってるんだあの人!」


 まさかの翔太さん行っちゃった事件だわ!


「はぁ………問題が山積み過ぎて怖い」

「極星様判らないことあるのとことん嫌がりますもんね……」


 あー。もう。


 蒼はタイミング悪いし翔太さんはあれだし、邪神はまだ帰りそうもないし、狐は居るし、聖霊の方の仕事もあるな………クアの方にも連絡いれた方が良いのか?


「ふぅ………」


 ははは。笑えねぇ。


「何か兄貴が怖い顔して笑ってるんすけど………」

「ストレスですね」


 何か外野が言ってるけどこの際気にしない。気にしたら敗けだ。


「エレン!」

「あ、蒼―――グボァ!」


 あ、顎に!顎に頭突きしてきた!


「大丈夫!?血が足りないなら妾の血を分けるわ!」

「それこそ死ぬわ!問題ないって………寧ろ今の頭突きでダメージ来た」


 石頭め………。


「そう言えば外に人が居たわよ?」

「誰だ?」

「さぁ?初めて見た人よ?」

「ふーん。え?そう言えばここどこ?」

「言ってませんでしたか?警備隊の詰所です」

「え?」


 俺お縄にかかっちゃう感じ?


「あの後戦闘音を聞いて警備隊の方が来まして」

「派手にやってたもんな………」


 俺も人の事言えないけどさ。


「極星様が倒した方は全員怪我なし、邪神がやった方は重傷が多かったです」

「だろうな」


 氷なんて肉塊状態だったからな。あれはグロかった。


「それで―――」


 コンコン、と戸がノックされる。


「どうぞ」


 レイラが答えると爽やかイケメンが入ってきた。格好からして警備隊か。


「起きられたと聞きまして」


 いや、どこで?


「初めまして。警備隊長を勤めさせていただいております、マーブルです」

「ご丁寧にどうも。冒険者の極星です」


 可愛らしい名前だった。俺が声を出した瞬間物凄い驚いた顔をしたけどなんだろ?


「どうされましたか?」

「も、もう一度お願いします。よく聞こえなかったもので」

「え?あ、はい。冒険者の極星です。以後よろ―――」

「すみません。もう一度」

「いや、なんでですか!?」


 何回自己紹介させる気だこの人?


「も、申し訳ありません。つい」


 ついってなんだ。ついって。


「それで、今回の商人ギルドの地下で行われた事は国の一大事です。貴方が荷担していないかどうか調べさせていただいても?」

「構いませんよ。こんな状態でよければ」


 俺まだ寝台の上。今気付いたけど手に物凄い綺麗に包帯が巻かれている。どうでも良い話だけど俺は血を使うときに自分で切った傷は治せない。


 斬られたらその場で回復するような生命力がある俺だけど血を使うときには人間の自然治癒とそう時間は変わらない。俺の方が若干早いけど。

「あ、俺の手袋知らない?」

「これですか?」

「お、サンキュ」

「それ、どこで買ったんですか?」

「聖霊にもらった」

「あ、はい」

「?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ