18.告白
ある日の昼下がり、麗は悠に自分の特殊な能力について打ち明けることに決めた。二人は公園のベンチに座り、静かに話をしていた。
「悠、実は私ね、人の心を読むことができるんだ。その人がどんな気持ちでいるか、その瞬間の感情を読み取ることができるの。」麗は緊張しながら告白した。
悠は驚いた表情で、「本当に?それってどういうことなんだ?」と尋ねた。
「例えば、今日はここで通行人に少しいたずらをしてみようと思うんだ。あの女性を見てみて。彼女の気持ちがわかるような感覚があるんだ。」麗は言うと、その女性に視線を向けた。
女性も麗の視線に気づき、ちょうど目が合った瞬間、麗はその女性の心の中に入り込むように意識を集中させた。女性は一瞬、驚いたような表情を浮かべたが、その後には何事もなかったかのように微笑みを浮かべて歩き続けた。麗はその瞬間に感じたものを悠に伝えた。
「あの女性、甘いものが好きね。彼女、今、アイスクリームが食べたいって思ってる。特にチョコミント。」
悠は驚きと同時に興味深そうに女性を見つめ、「本当に?じゃあ、買ってきてプレゼントしてあげたらどうだろう?」と提案した。
麗は喜びの表情で頷き、「あ、そだね、そうしよう!」と言うと、二人は近くのアイスクリーム屋に向かった。その後、女性の目の前にアイスを差し出すと、女性は驚きの表情を浮かべ、麗を見つめながら言った。
「え、どうしてわかったんですか!?」
麗は微笑みながら、「ちょっとした気配りよ。もし間違ってたらごめんなさいね。でも、一緒にアイスを食べるのはどう?」と自分たち二人の分も見せてあげた。女性は驚きと喜びを交えた表情で、「ええ、ぜひ!ありがとうございます!」と答えて受け取り、その後三人で世間話をしながらアイスを食べた。女性が去った後、麗は悠に向かいなおり言った。
「これが私の言っていたことなんだ。普段は気づかないような微妙な感情も、私には読み取れるんだ。」
悠はしばらく考え込んだ後、麗の手を握り、「麗ちゃん、君の特別な能力があっても、それで君を嫌うわけじゃないよ。むしろ、君のことがますます好きになったよ。」と彼は優しく微笑んで言った。




