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修羅を描く  作者: 紙魚
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プロローグ

受験に受かり、もうすぐで新しい学校生活が始まる。今年から中1になる千暁が最も楽しみにしているものは部活動だ。中学に入ると小学校にはなかった様々な部活動を楽しむことができるようになる。友達の梨香にはソフトテニス部に勧誘されたが、運動音痴だったためあっさり断った。実は千暁は入学する前からすでに入る部活を決めていたのだ。二週間前に行った中学のオリエンテーションで配られたパンフレットを見て千暁は心の中でガッツポーズを決めた。美術部があったからだ。この学校は運動部が文化部よりも断然人気でありほとんどの友達が運動部に入る予定だが、幼い頃から絵を描くことが好きだった千暁は入学前から絵を描ける部活動への入部を考えていた。パンフレットでの美術部の紹介文は運動部の紹介文に囲まれており、まるで人混みに押しつぶされるただ一人の小さな子供のようだったが、その紹介文を見つけた千暁はそんなことを全く気にしないほど嬉しかった。

保育園の頃から絵が好きで将来の夢はずっと変わらず画家である。小学一年生の頃にはすでに子供とは思えないほど生き生きとした美しい絵画を描けるようになった千暁にとって絵の才能は何よりも誇れるものだった。絵は骨であり、血であり、剣でもある。自分は誰よりも絵が上手い!と、千暁は信じ続けていた。




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