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夏になる頃へ  作者: masaya
四章 消える灯籠
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1

茜色から淡い群青へと移り変わり、薄く残る雲が溶けかかった絵の具のように広がる。遠くからは、カラスの鳴き声が、どこか郷愁を誘うように響いていた。

「尋先輩、さっきの灯籠、不思議な光り方をしてましたけど・・・あれ、普通なんですか?」

御崎は、まだどこか呆然とした表情で尋に問うた。古びた町の道端に佇むその灯籠が放つ、どこか憂いを帯びた光は御崎に何を思わせたのか。アスファルトに伸びる二人の影が、西日に長く伸びていく。

尋は、そんな御崎の純粋な疑問に少し面食らったような表情を浮かべる。彼にとって、あの灯籠は物心ついた頃から当たり前のようにそこにあった存在だ。特に意識することもなく、ただ風景の一部として溶け込んでいた。が、

「んー、普通って言われると困るけど、地元では昔からある言い伝え?みたいなものなのかな?」

二人が歩く道沿いには、古くからの家々が軒を連ね、瓦屋根が夕日に照らされて鈍く光る。風に乗って、どこからか夕食の準備をする匂いが微かに漂ってきた。

「言い伝えですか?もしかして、五不思議の?噂には聞いたことあるんですが、」

御崎は目を丸くして尋へ視線を向ける。その瞳には素朴な不思議への興味がはっきりと宿っている。彼女の言葉に、尋の心にふと幼い頃の記憶が蘇った。

祖母が語ってくれた、町の古びた言い伝え。その一つが、あの灯籠の話だった。夏の夜、祖母の膝の上で聞いたその話は、幼い尋にとって、ただの物語だった。

「あ、知ってるんだ?そうそう、『消える灯籠』。夏祭りの夜に、決まった時間にふっと消えて、朝には元に戻ってるってやつ」

「ええっ!本当なんですか!?」

御崎は驚きを隠せない様子だ。まるで魔法の話を聞いているかのように、口を半開きにしている。その反応が、尋には少し面白く、そして少しだけ懐かしかった。彼女には、この町の当たり前が、こんなにも新鮮に映るのか、と。

「僕も実際に見たことはないんだけどね。でも、昔からずっと言われてるんだ。信じられないかもしれないけど、この町じゃ結構有名な話らしいよ」

尋は微笑みながら頷く。彼女の表情は、まるで絵本の世界に入り込んだ少女のようだ。道端に咲く名もなき夏草が、風にそよいでいる。

「なんだか幻想的ですね。どうして消えるって言われてるんですか?」

御崎の問いに、尋は少し考え込むように空を見上げた。茜色に染まる雲の切れ間から、一番星が瞬き始めている。脳裏に浮かんだのは、祭りの夜に消える灯籠の姿と、その影に潜む切ない物語。

「昔、祭りの夜に特別な約束をした二人がいたんだけど、ある悲しい出来事があって、会えなくなっちゃって。その大切な人が灯した灯籠に、蛍さんの強い想いが宿って、一時的に消えちゃうんだってさ」

「蛍さん……?」

御崎の純粋な問いに、尋ははっとした。これまで単なる「言い伝え」として捉えていた物語が、御崎の言葉によって、まるで生きている人の話のように感じられたからだ。

「うん、みたいだね。不思議な話だけど、この町には結構そういうのがあるんだ」

尋は、ふと遠い目をしながら答える。彼自身、その「蛍さん」がどんな人物なのか、具体的に知っているわけではない。しかし、御崎の真剣な眼差しを受けて、単なる子供の頃の言い伝えとして流していた物語が、少しだけ意味を持つものに変わった気がした。夕暮れの光が、彼の横顔を淡く照らす。

御崎はその話にすっかり心を奪われたようだった。彼女の顔には、この町に隠された物語にそっと触れた気がした。その瞳の奥にはどこか寂しげな灯籠の光がはっきりと焼き付いているようにも見えた。彼女の心の中で、夏の祭りと不思議な現象が結びつき始めていた。

「私、そう言うの意外と好きかもしれません!」

御崎の無邪気な好奇心に、尋は香織の面影を重ねてしまう。もし香織がこの話を聞いたら、きっと同じように目を輝かせただろう。だけど、今の彼女は圭の隣にいる。そんな複雑な感情が、胸の奥でチクリと痛む。(かれ)の視線は瞬く一番星に吸い寄せられていく。

そして、どこか遠い目で苦笑いしながら、「見れるといいね」と答えた。彼の言葉には、単なる期待だけでなく、どこか諦めにも似た響きが混じっていた。御崎はそのことに気づかず、ただ灯籠の事を思っている。その灯籠が本当に消える瞬間をこの目で見てみたいと。(かのじょ)の気持ちを分かりたい。と、


−−−−−−−−−−



「尋って本当にお人好しだよね」

尋の肩を軽く叩きながら、紫穂はどこか呆れたような、しかし慣れ親しんだ調子でそう言った。圭にまたしても厄介事を押し付けられている尋を見て、内心では「またいつものことか」と冷めた目で見ていたものの彼の人の好さは長年の付き合いで嫌というほど分かっている。それもまた尋らしいと妙に納得もしていた。

「暇だしね。志穂もどうせ手伝うんでしょ?お人好しだよね。痛い」

尋が紫穂の言い方を真似するように言い返す。と、紫穂は思わず彼の頭を軽く叩いた。コツン、と控えめな音が地味に痛かったのか尋が少しだけ顔を歪める。それは照れ隠しなのか、それとも尋が自分の本心を的確に言い当てたことへの反発なのか、自分でも判然としない感情が胸の奥に渦巻いていた。サバサバとした態度を取るたびに、本当の気持ちが心の中に沈んでいくような。

「それにしても夏休みに入る前に夏祭りってなんかいいよね」

ふと、そんな言葉が口をついて出た。夏祭り。それは、この穏やかな町で尋と香織と幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた夏の象徴だ。盆踊りの太鼓の音、金魚すくいの賑わい、そして夜空に咲く花火。今年は、そんな祭りの風景の中に、彼らを取り巻く関係性が少しばかり複雑な影を落とすだろう。

「そう?なんで?」

尋が不思議そうに首を傾げる。彼の無邪気な問いかけに紫穂は言葉を選びあぐねた。眉間にしわを寄せながら、自分の言葉を必死にまとめようとする。

「何となくだけどね。何となく夏休みって仲のいい人しか会わないじゃん?だけど、夏休み前だから夏祭り終わったあとの学校って何となく浮足立ってる感じがいいのよ」

なんて、うまく言えないものだ。結局、抽象的な言葉しか出てこない。尋は「よく分からない」と顔に書いてあった。

「まあ、そういう事だよ」

「全然うまくまとまってないけどね。ま、尋がそう思うのは何となく、ほんの1ミリくらいは分かるかな」

他愛ない会話をしながら教室で過ごしていると、圭から緊急の連絡が来た。「放課後より、スタッフ、演者たちの話し合いがあるため視聴覚室に集合」。尋と顔を見合わせてため息をつく。面倒なことになったな、と紫穂は思った。


(まあ、今日は、いっか)


瞬時にそう判断した。圭が騒がしいのはいつものことだし、大した話ではないだろう。それに、今の尋を見ていたら、少しだけ独りにしてやりたい。と、そんな気持ちになったのだ。圭と香織の隣にいる尋のあの言葉にできない複雑な表情を紫穂は知っている。その場にいて彼が辛そうにする姿を見続けるのは紫穂自身も耐え難いことだった。

「悪い、尋。私、急用できたから先に帰る」

尋は「え?」と一瞬驚いた顔をしたが、すぐに納得したように頷いた。彼は決して問い詰めたりしない。そこが尋のいいところであり、同時に、紫穂がもどかしく思う部分でもあった。自分の本心を彼には言えない。サバサバしているように見えて本当は言えないことばかりだ。特に、尋へのこの秘めた想いは、誰にも打ち明けられない、最も重い秘密だった。

一人で校舎を出る。夕焼け空が、目に染みるように茜色から深く濃い赤へとグラデーションを作り、奥雲の山並みがシルエットとなって浮かび上がっていた。遠くの家から、夕食の支度をする微かな匂いが風に乗って運ばれてくる。カバンを握りしめながら、紫穂は今日の尋の表情を思い出していた。圭と香織の隣にいる時のあの複雑な顔。きっと、誰にも言えない感情を抱えているのだろう。紫穂にはその感情が痛いほどよく分かった。なぜなら、自分もまた、尋への想いを誰にも言えずにいるからだ。


(あいつ、香織のこと、まだ引きずってんだな)


分かっていたことだ。幼い頃からずっと見てきたのだから。尋が香織に抱く特別な感情は、紫穂には手に取るように分かった。だからこそ圭と香織が付き合い始めた今、尋の気持ちがどこに向かっているのか、紫穂は気になって仕方なかった。そして、そんな尋を見ていると、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような、苦しいような気持ちになる。

夕焼けが地平線に沈み、空は徐々に藍色に変わり、一つ、また一つと星が瞬き始める。その光は、まるで紫穂の秘めた想いのように、誰にも気づかれずに、ただ静かに輝いているようだった。あの町の古い灯籠の光のように、いつか、ふっと消えてしまうのだろうか。それとも、この想いは、夏の夜の祭りの喧騒の中で、少しでも彼に届くのだろうか。そんなことをぼんやりと考えながら、

「なに、考えてるんだ。私らしくないな」

紫穂は、少しだけ重くなった足取りで家路を急いだ。


−−−−−−−−−−



放課後の校舎は、まだ夏の熱気を微かに残していた。窓から差し込む夕日は、視聴覚室の床に長い影を落としている。その中心で、雨谷圭は既に教壇に立ち、その声は熱気と興奮に満ちていた。夏祭りでのバンドライブ。彼にとっては、自分の音楽を多くの人に聞かせられる、待ちに待った舞台だ。ギターケースを脇に置き、彼は自信に満ちた笑顔を浮かべている。

「えー、集まってもらって悪いんだけどよ、まだ詳細とか何も決まってねーんだわ!」

圭の言葉に、集まったスタッフやバンドメンバーの一部からは「えー!」と戸惑いの声が起こる。しかし、圭はそんな反応も楽しむかのように、へへっとおどけたように笑いながら頭をかく。彼の周りには常に人を惹きつける明るいオーラがある。

「なんで集まってもらったかっていうとだな、ノリだよ、ノリ!みんなで集まって盛り上がりたかっただけ!」

その場にいる圭の熱狂的なファンたちが「イェーイ!」と雄叫びをあげる。その声が視聴覚室の壁にこだました。圭はそんな熱気を一身に浴び、ご機嫌な様子でアコースティックギターを手に取った。指で弦を弾くたびに、軽やかな音が室内に広がる。

「ってことで、感謝の気持ちを込めて、一曲披露しまーす!」

そして、教室内には圭の奏でるギターの音と、伸びやかな歌声が響き渡った。歌詞はまだ粗削りだったが、その中に込められた情熱は、確かに人々の心を掴んでいた。彼の歌声は、まるで夏の夕立のように、一瞬にして場の空気を塗り替える力がある。

最前列で圭の歌声に耳を傾ける清水香織の瞳は、彼の姿をまっすぐに見つめ、喜びで輝いていた。彼女の頬は、夕日の光を受けてうっすらとピンク色に染まり、その表情には一片の曇りもない。圭が歌い終わるたびに、彼女は誰よりも大きな拍手を送る。その白い手が熱気で少し赤くなるほど。圭の才能と情熱を、心から尊敬し、愛している。

香織の屈託のない笑顔は、いつも圭の原動力だ。彼がふと香織の方を見ると、彼女はにっこりと微笑み返す。その視線には、彼への揺るぎない信頼と、確かな愛情が宿っているようだった。彼女がそこにいるだけで、圭の心は満たされる。


(香織がこうして応援してくれるから、頑張れるんだよな)


圭は心の中でそう思う。香織の存在は、彼にとって何よりも大きく、そして当たり前になりつつあった。バンドの活動も、香織がいてくれるからこそ、より一層楽しく、意義深いものになっていると感じていた。未来は、彼女と共に歩む明るい道が続いている、そう信じていた。

ライブが終わると、圭は弾むような足取りで香織に駆け寄る。その顔は汗で少し輝き、興奮で息が弾んでいる。

「どうだった、香織?新曲!」

「うん!圭くんらしい、パワフルな曲だったね!夏祭りで歌うの、楽しみだな」

香織の素直な感想に、圭は満面の笑みを浮かべた。彼らの間に流れる空気は、どこまでも自然で、温かい。互いを深く理解し、信頼し合っていることが、そのやり取りから伝わってくる。まるで、世界の中心に二人がいるかのように。周囲の喧騒すらも彼らのBGMに過ぎない。

「だろ?絶対、夏祭りのライブ、成功させてやるからな!香織も楽しみにしててくれよ!」

「もちろん!応援してるから!」

香織は、圭の情熱に、いつもと変わらぬ笑顔で応える。彼女(かおり)の心は、圭の音楽と彼との未来で満たされている。しかし、その満たされた心の片隅には、もう一人、大切な存在がいた。それは、幼い頃からずっと隣にいた秋鹿尋。


(尋も、手伝ってくれるんだよね。圭くん、きっと助かるだろうな)


ふと、尋の顔が頭をよぎる。圭の親友であり、香織自身の幼馴染。彼の人を気遣う優しさや、困っている人を放っておけないお人好しな性格は、香織もよく知っている。圭が尋に手伝いを頼んだ時、尋が快く引き受けてくれたことに、香織は密かに安堵していた。きっと、尋がいてくれるから、圭も心強いだろう。そんな幼馴染としての、変わらない親愛の情が、彼女の心には確かに存在していた。圭の横で笑う彼女の姿は、まるで夏の夕焼けに咲く一輪の花のように、見る者の目を惹きつける魅力に溢れていたが、その輝きの奥には、圭への愛情と、尋への幼馴染としての温かい気持ちが、静かに共存していた。


−−−−−−−−−−


尋と別れて一人になった御崎は、まだ熱を帯びた頬を夕風に晒しながら、家路を辿っていた。ほんの数分前まで隣にいた尋の気配がまだすぐそばにあるような気がして、心臓がトクン、と大きく脈打つのを感じる。鼓動がそのまま聞こえてしまうのではないか、というくらいに。


(尋先輩と一緒に下校しちゃった!)


体の血が急速に巡っているのがわかるほど、顔が火照ってくる。汗臭くないかな。息づかいが荒くないかな。そんな些細なことが、気になって仕方なかった。話したいことは山ほどあったのに、いざ彼の隣に立つと、言葉がうまく出てこない。夏祭りという最高の舞台がすぐそこにあるのに、彼を誘えない。自分の臆病さに、内心で苛立っていた。けれど、このままの距離感なんて嫌だ。御崎は、右手でぎゅっと握りこぶしを作った。

そんな時、尋が「御崎ちゃんはさ、夏祭り――」と切り出してくれたのだ。「な、ないです!! 全然ないです!!」と、ほとんど反射的に、しかも食い気味に答えてしまった自分に、今思い返しても顔が熱くなる。まるで夏祭りに誘われることを前提に反応してしまったみたいで、情けなくなる。尋先輩も、きっと驚いただろう。

けれど、彼は優しかった。御崎の慌てぶりに、驚きながらも優しく微笑んで、「雨谷のライブの手伝いが終わったら一緒にたこ焼きとイカ焼き食べよっか」と、誘ってくれた。


(たこ焼きとイカ焼き……!)


トクン。先ほどまで荒々しく波打っていた心臓の音が、温かい音に変わった。まるで、全身を優しい水が覆うような感覚。勇気を出してよかった。あの時、勇気を出して花火大会に誘ってよかった。もし誘っていなければ、こんな展開にはならなかっただろう。

安堵と喜びで、ふと気が緩んだその時だった。耳に届いた、微かな、しかしはっきりとした声。

「素敵な気持ちだね。羨ましい」

尋先輩は何も気づいていないようだった。不思議そうにこちらを見ているだけ。もう一度、空耳だったのかとあたりを見回す。その時、視線を上へ向けた御崎の目に、ひっそりと、静かに、儚くゆらゆらと光る灯籠が飛び込んできた。


(あの灯籠・・・)


尋先輩が話してくれた「消える灯籠」。夏祭りの夜に、会えなくなった大切な人の想いが宿って、一時的に消えてしまうという。その物語を語る尋先輩のどこか遠い目も、御崎の心に焼き付いている。

(蛍さん、か・・・)

その灯籠が放っていた光は、どこか寂しげに見えた。まるで、そこに宿る想いが、時を超えて語りかけてくるような。御崎は、自分の中にある尋先輩への想いと、あの灯籠に込められた「蛍さん」の想いが、どこか重なるような気がした。届かない、届かないかもしれない、それでも抱き続ける気持ち。その切なさが、灯籠の光に宿っているように思えたのだ。

尋先輩に「私、そう言うの意外と好きかもしれません!」と、伝えた時の自分の高揚感を思い出す。そして、「見れるといいね」と答えた尋先輩の、どこか諦めにも似た、複雑な響きのある声。御崎は、あの灯籠が本当に消える瞬間を、この目で見てみたいと強く願った。そして、その現象を通じて、「蛍さん」の気持ちを、自分なりに理解したいと思った。もしかしたら、その切ない想いの中に、尋先輩への自分の気持ちを重ね合わせることができるかもしれない。

御崎は、夕闇に包まれた道を歩きながら、胸の中で小さく誓った。夏祭り。それは尋先輩とのデートであり、この町の不思議な物語に触れる、大切な日になる。そんな、気がした。

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