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位相  作者: 尚文産商堂


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65/67

341°

言いたい言葉はわかっている。

でも気持ちがまだ追いついてきてくれない。

「どうして、どうして、俺なんだ」

「何が?」

困惑する顔をしているあんずに俺はさらに話を続ける。

とりとめのない感情は胸の中から口へと吐き出され続け、それが言葉として練り上げられていく。

「あんずはいつも優しいし、かわいいし、事故に遭った俺でも飛び込んで助けてくれた。どうして、俺を選んだんだ?」

「なぁんだ、そんなこと考えたんだ」

変なことを言ったのかと思ってしまう俺に、あんずはホッとした表情で答える。

何がどう安心したのかはわからないが、あんずはさらに俺へと話をしてきた。

「それは、かなめくんだから、かな」

「どういうことだよ」

今度は俺が尋ねる番だ。

「ずっと一緒にいて、それこそ物心つく前からずっと一緒にいて、だから何を考えているか、どんなことを思っているのかがわかるんだよ。でも今の今までかなめくんがそんなこと思っているなんて、これっぽちも気づかなかった。だから私は今安心をしたの」

緊張をしているのはどうやらお互い様のようだ。

ここまで一気に話を続けていくあんずをみるのも、入試の時以来だ。

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