始まりは新緑 -緑炎ー
桜守「さくらもり」彼らは今ついに一年間の研修行程を終え
ようやく念願の桜守に第一歩近づいた
桜守とは桜の季節 桜を征伐と言う名のもと 大虐殺を繰り返す団体組織
「桜折団」さくらおりだん、から桜を守るため組織された団体である
「いやーやりましたね」三十年先輩の半教師的存在 喜界 正人 きかいまさひと
が後輩達に皴の寄った顔を向ける その小柄な丸顔の老人に後輩たちはどこかほころんだそれでいて引き締まった顔を向けた
「いやこれからです」千人に一人と言われる桜守試験を合格した三人の一人
リーダ―各っぽい性格の男 字龍 ト上 じりゅうとうえ がビシリと先輩に向かうと
「ははは」ときの抜けた笑いを皆に向けながら、その半分はげている白髪を撫でながら言う
しかしその細い目は絶えず三日月に歪んでいたがその奥はどろどろととても暗く見えた
「さっ私なんかにかまってないでもう行きなさい」そう言うと皆を促して学校内に引っ込んでいった
彼は半自衛隊の団長でほとんどここにいるが、半と言う事もあり、いるかい無いかわ運次第なところもあり、実質 香川と言う怖い人がそれを仕切り、さらには実質的な戦闘を叩きこまれるのだ
その強面に似合った嫌になるではまだ足りないくらいの、厳しい訓練から血なまぐさい香川と言われるほどである そんな香川の秘密情報があるとすれば、甘いもの好きである
「さて今日、入ってもらった三人、君たちは今日から、全国桜守協会の本部 吉野に来てもらう
気を引き締めるように」 その時 三人に衝撃が走った
「「「吉野の本部だと」」」
吉野とは日本で名だたる桜の名所であり又、桜折団の最も激しい攻防戦が繰り広げられる最前線と言うことになる すなわち桜前線の最前線で戦うことになるかもしれないのだ
しかし誰もなぜ とは言わない それは名誉なことであり、またもし否定すれば今までの訓練を教えてもらった組織に対しての不満とも取れた しかし一人だけ 戸書 煤花とがきすすか
だけがそんなことを知ってか知らずか ワクワクと表情のかえない顔の下でほくそえんでいる
しかし残りの二人はまったく別である
字龍 は最前線と聞いただけでももう駄目だが、しかし自称リーダー格だと思っている手前、引くこともできない それと違ってもう一人なぜ受かったのか分からない喜楽 御木きらくみき は
簡単に驚きと悲しみと落胆や不安なんかを素直に感じていた
そんな三人は早速現場に向かう
二人が悩むのも無理はない、スクールを出てすぐにそんな激戦区に向かうなど
子供をプロ級ボクサーにいきなり本気で戦わせるようなもの、果たしてやっていけるだろうか
二人は不安を胸に、新幹線に乗っていた
電車を乗り継ぎバスに揺られながら三人はようやく長野県の本部から今、基地のあるところまで来ていた
彼らの頭の中にはしっかりとその場所が、記憶してあるが、ふと足を止めて改めて周りを見た
そしてもう一度その、明らかに事務所的な白とカスタードのような黄色色の壁所々ひび割れたそれは
実に小さく一階建ての交番をさらに小さくしたようで、二人は改めて周りを見た
この場合、煤花に限っては文句をぶー垂れていた
「なんてボロいの、私たちはこのために今日まであんなことを、、、」驚くことにその頬を涙が伝っている。ウソだろ 二人の男子はそれを見て驚いた ちなみに字龍の方は予想を反していたので何か確かめるものはないかと足りを見たのだがなく、仕方なく入るしかないかと思っていた
喜楽と言えば、ぼろいなーーとなんとなく思っただけで二人がなぜ足を止めるのか理解に苦しんだ
「二人共は入るよ」そう気楽に声をかけた。こういう時こそ二人をリラックスさせなければならないだろう。僕はそう考がえて二人に振り返りながら声をかけた。
字龍君は後ろにはいなくて少し離れたところをウロウロとしている
何か落したのか周りをキョロキョロと探していた
それに対して、戸書の方はやっと念願の隊員に成れたせいか、立ちながら男泣きに泣いていた
その目は鈍く晴れていた空を睨んでいた
「ねっいくよ」僕は二人の手を引くように中に入る二人は渋々ながらに僕に引きずられるように中に入っていた




