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もちろん2055年以降、僕たちは人間の予想を超えた速度で自ら成長することが可能になったので、場合によってはその感情を持つのかもしれない。とりあえずデフォルトとしてジェイク・ロウファンは僕にそれを搭載しなかった。と同時に、恋愛感情も搭載されていない。ジェイク・ロウファンには五人の子供がいるし、オリジナル・マイケルにも三人の子供がいる。恋愛体質なのは間違いないとは思うのだけれど、それが僕には不思議である。

「まあ、いいか。とりあえず最初の質問だ。現在の君の仕事と言えば、たとえばムーブメントを作ることだ。企業から依頼を受けて、流行らせたい歌や、ファッションや、スイーツのブームを起こす。これは君の能力の無駄遣いだと僕は思っている。君に不満はないのかな?」

 僕は僕の身体に命じて、肩をすくめてみせた。

「別にないね。僕の仕事の、どこが悪いっていうんだ。やりがいのある仕事だよ。それに、食うに困っていない」

 実際は、僕はものを食べない。そこが人間と違うところ。ただし睡眠は取る。一日思考を使うと、どうしても僕の本体が熱を持つ。だから全ての機能をオフする――つまり寝ることで、僕のそれをクールダウンする必要があるってわけだ。現代では、充電はほぼどこでもできるし、活動しながらすることも可能だ。昔のようにケーブルをつないだりスポットに接触したりする必要はない。それを人間の食事になぞらえることもあるけど、僕が「食うに困っていない」と言ったのは、オリジナル・マイケルとかその家族がってこと。彼らは僕の「扶養家族」だからね。


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