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土の章:第1話

『今、なんて?』


『……たのだ』


え?なに……?



『……様、○○様アァァッ!!』


私は"あの時"誰の名を呼んだの?



*


「おはようございます、犬千代さま」


「……まつ?…おはよ、……って!犬千代っていわないでよ」


「まつの旦那様は犬千代さまただお一人、…犬千代さまが例え、」


女子として生まれ変わってもッ!


何度このやり取りをしたか、解らないぐらい、"昔"からの仲らしい。




*


私立戦霊学園。


今、私が通っている高校で、結構姉妹校を持ってたりする。でも私は首都圏にある親校に入学した。



私が、前田利家というちょっと変わっている名前を親からもらったがそこを省けば、どこにでもいる、女子高生だ。


まつとはこの学園で知り合った。



「今、何時間目?」


「…お昼休みですよ」


「じゃあ、ご飯食べに行くか」


「はいVv」


まつはちょっと変わっているけど、たまに変なことを言うけど、気の合う友達だ。



「今日は、犬千代さまが好きなハンバーグと卵焼きも入れておきましたよ」


「まつの卵焼き……、甘くないやつ?」


「勿論!」


「…屋上、行こうか」


屋上は立ち入り禁止なので人気が少なく、空も見れるので好きな場所だ。


まつは普段真面目だが、立ち入り禁止の屋上にはついてくる。



なんで?と一度聞いたことがある。


その時まつは笑って

「空が好きだから」と答えた。




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