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異世界転生後は自分らしく  作者: zawa
第三章 クラス対抗戦編
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Cランク依頼

わかる方は少数だと思いますが、間違って全く違うものを投稿してしまいました。


それについてお詫び申し上げます

「やっぱり盗賊退治がいいのかなー」


「それでよいのではないか?」


「それでいいと思うのです!」


「それがいいよ!やっぱり、盗賊退治を受けるべきだよ!!」


 俺たちは今冒険者ギルドにいる。俺たちのパーティーは今回の連休を利用して、いつもは日程の関係上受けられないような大きな依頼を受けようと考えている。今はそのために依頼を選んでいる最中だ。


「とりあえずCランクの依頼を受けるのは確定として、あとはどんな依頼を受けるかなんだよな。まあ、今回はこの盗賊退治の依頼でもいいか」


 俺たちは話し合いの末、Cランクの盗賊退治を受ける流れになっている。他のみんなも問題なさそうだし、俺にとっても特に反対意見はない。このままこの依頼にしようかな。


「ガハハハ、お前らみたいなガキどもが、そんな依頼を受けられるわけがないだろう。ガキはおとなしく街中で掃除なりなんなりといった雑用でもしてな」


 今日は朝なので、いつも俺たちが来るときと違ってたくさんの冒険者が依頼を受けに来ている。俺たちは全員子供のパーティーなので、今回のように絡まれることは少なくない。冒険者たちも王都で問題は起こしたくないので、直接的な行動に出られたことは今まで一回もなかったが、それでもめんどくさいものだ。


 もしこれが王都ではなく地方だったら、今頃何回かは直接的な行動に出られていて、それに対処せざるを得なかっただろう。


 ちなみに今日が連休であることと人がたくさんいるのはあまり関係がない。冒険者には明確な休日がない。言うならば、自分が休みにしようと思った日が休みなのである。まあそれも、俺が冒険者になりたいと思った理由の一つなのだが。


 俺はロークスでは母さんの息子ということもあって、母さんのことを知っている奴は手を出してこなかったし、知っている奴はむしろ気にかけてくれた。全く絡まれたことがなかったわけではないが、それでもこの年齢の冒険者にしてはかなり少ないほうだと思う。


 ルナは地元では結構絡まれたらしい。ニニャとアーシャの場合は、アーシャがその町の領主である子爵家の娘なので、そういったことはほとんどなかったようだ。


 こういったことには一番慣れているルナ曰く、基本は無視しておけばよく、直接的な行動に出てこられた場合は、容赦なく叩き潰せばいいらしい。貴族やその関係者でなければ基本的に問題はないし、今は貴族の娘であるアーシャがいるので、貴族、その中でも当社はともかく、その関係者くらいならおそらく大丈夫なのだそうだ。


 これを聞いたアーシャは、「子爵家の五女なんかにそんなに期待しないでよ」と言っていたが、その様子を見る限り、よっぽどの大物の関係者とかでない限りは大丈夫そうだ。


 一応俺にも幼馴染のフィーネや公爵家令嬢のユリアとも知り合いだ。やばくなったら助けてくれるかもしれない。もっとも、故郷にいる貴族であり親同士も仲がいい上に主従でもあるロークス家はともかく、当主と一度会ったことがあるだけのガルナダ家が助けになってくれるとは考えにくいだろうが。


 ともかく、俺たちはルナの教えに従って、絡んできた男を無視して受付に向かった。


「おいガキども!何無視してくれてんだ!?」


 『うるさいなぁー』とは思うが、相手の言い方が悪かったとはいえ、無視するのはあまりよくなかったかもしれない。まあ仮に無視しなかったとしても、どうせ喧嘩口調になるか、冷静に返したとしても向こうが勝手に悪いほうに取るかなので、結局今と似たような展開になるだろうが。


「心配には感謝しますが、ランクは足りているので大丈夫です」


 リーダーとして一応返事しておく。


「お前らみたいなガキがCランクの依頼を受けることができるほどのランクだってぇ?そりゃ一体、何の冗談だ。ギャグにもなってないぜ」


 無視せずに返事をしたとしても、結局こうなるんだよな。


「はぁ~、これをみれば満足ですか?」


 俺はそう言って、Dランク冒険者であることを示すギルドカードを出した。


「おいガキ、そのギルドカードは誰にもらったんだ?知らないのかもしれないが、他人のギルドカードを使って依頼を受けるのは違反だぞ」


「他人のじゃなく俺のなんだが」


「それで信じてもらえるとでも思ってんのか!?」


「俺たちにとってはあんたに信じてもらわなくてもいいと思うんだがな。そんなに疑うのなら、俺たちが依頼を受けるときに受付嬢にでも確認してもらえばいいだろ」


「もしもお前のギルドカードじゃなかったらどうなるか、ちゃんとわかってんだろうなぁ?」


 本当にめんどくさい因縁をつけられた。他人がどんな依頼を受けようが、こいつには全然関係ないじゃないか。俺たちのことを心配したのならわかるが、そうじゃなく因縁をつけに来ただけなのなら、本当に生産性のないことをしている。


 こういうやつはどこにでも、それこそ前世にもいたが、こんな生産性のない無駄なことをするやつのことはいまだに全くわからない。本当に何の得があるのか。それとも、もしかしてこうすることが楽しいのだろうか?悪趣味を通り越して呆れてきた。


「だから、俺のギルドカードだっての。そうですよね、受付嬢さん」


 俺は受付嬢にギルドカードを提出した。


「はい。これは確かにあなたのギルドカードで間違いありません」


「そういうことだ。これで文句ないだろ」


「そうか。勘違いして悪かったな。依頼頑張れよ」


 男はそう言って去っていった。


「あいつは一体何なのだ?急に絡んできたと思ったら、事実が分かった瞬間に拍子抜けするほど簡単に引く。意味が分からない」


 俺たちが子供だから心配していたということならわかるのだが、さっきのは全然違うと思う。


 絡み方になんとなく悪意を感じたのに、こんなに急に引かれるとなんか不気味だ。引いてくれたことに対する不満はないが、なんか引っかかる。


「あの人は一体何だったんだろうね?」


「やはりアーシャも気になるか。私も何か不気味だったのだ」


「そんなことはどうでもいいから、早く依頼を受けるのです」


 ニニャ以外は気になってはいるようだが、ここで考えても意味がないことなので、俺たちはそのまま盗賊退治の依頼を受けて冒険者ギルドを出た。





「えーっと、『コリアト村の周辺に盗賊がよく出るので、それを退治してください』か」


 依頼内容はシンプルで、ここ半年くらいの間にコリアト村の周辺には盗賊が出るようになったそうで、その盗賊たちの討伐を頼みたいらしい。


 依頼のランクがCランクであることからわかるように、その盗賊たちはなかなかの危険度を誇っているらしい。実際に二つのDランク冒険者パーティーが討伐に向かって返り討ちにあっていることから、依頼のランクが上がったらしい。


 冒険者ギルドでも討伐隊を組むことを考えたらしいが、まず本拠地がどこにあるのかわからないので、組むに組めないらしい。

 王都の騎士団も冒険社ギルドと同じで本拠地がわからないので動けないことと、コリアト村が王都からそこそこ離れたところにあることから、まだ手を出していないらしい。


 そのため、盗賊団にしては報奨金なども弾んでくれているし、アジトの場所を特定するだけでも報奨金の半分がもらえるのだ。


 盗賊団の正確な強さがまだ判明されていないところが少し怖いが、他の三人も受けたそうなので、受けてみることにした。


 もちろん危なくなったら俺の〈テレポーテーション〉で逃げるつもりだ。


「盗賊退治か。盗賊のようなものは生かしてはおけん!みんな、気合を入れていくぞ!」


 ルナは結構正義感が強く、盗賊のような相手は許せないらしい。


「盗賊はどんなお宝を持っているのかなー?」


 アーシャは盗賊の持つ宝狙いのようだ。


「おいアーシャ、盗賊の宝狙いなのはいいが、盗賊の宝は確か買い戻しする場合もあるんじゃなかったか?」


 盗賊を討伐して得た宝は、自分がその持ち主だと証明できる人で、なおかつそれを取り戻したいと思っている人には、優先的な交渉権が認められている。あくまで『交渉』であるから、交渉決裂となった場合には結局買い戻せないのだが、それでも思い出の品などの場合は買戻しを希望する者がいる。


 大抵の場合は「冒険者と交渉するくらいなら新しいものを買った方がいい」と考えるので、買戻しの希望者はそんなにいない。


「確かに買い戻しを希望する人もいるだろうけどそんな人は一部だし、仮に買い戻しがあったとしても、それはそれでお金が入るから別にいいんだよ」


「なるほど。たしかにそれはそうだ」


「ニニャは強い敵と戦うだけです!」


「ああそうだな」


 俺たちはそれぞれ別々の思いがありながらも、盗賊退治のためにコリアト村に向かっていった。





























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