第36話 5ジョブへ
ミルファも無事に神官になれた事だし、今日は風呂に入って寝るだけだ。
今更だが風呂にはミルファと一緒に入る事になっている。
風呂から上がるとミルファの髪をドライの生活魔法で乾かすまでが一つの流れだ。
「そういえばレイジさん、今日ギルドでソニアさんと一緒にいた獣人の方をずっと見てましたよね。
ああいう方が好きなんですか?」
部屋で裸のままのミルファが突然聞いてきた。
確かに見ていた。ガン見していたはずだ。そして好きかと聞かれたら間違いなく好きだ。
しかしそんな事ミルファに言えるはずがない。
言葉を詰まらす。ホントの事は言えないが、嘘はつくことが出来ない。
どうしようかと考えるが答えは出ない。
「いえ、別にそんなに悩まなくて大丈夫ですよ。ただ好きなのかなって思っただけです。」
「うーん、好きかって言われたら間違いなく好きだと思うな。てか、あの耳と尻尾をとことん弄りまわしたい。それでモフモフして埋もれたい……って感じかな。」
これ以上ないくらい正直に答えた。
「モフモフ?うーん、よくわかりませんが、好きなんですか。分かりました。」
あっさりとそう答えるのが逆に気になる。
何よりその言葉に怒りに近いものが感じられる。
「いや、それにそのくらいの憧れがあるよってだけだからな。好きってそういう意味じゃないぞ。」
フォローになってないがフォローしてみる。
「え?あ、ごめんなさい。怒ってる訳じゃないですよ。ちょっと色々考えてたんです。」
「そうなの?なんか、他の女ばかり見てーって怒ってるのかと思ったわ。」
口調がそれくらい怒ってる人のそれだったからそう思ってしまう。
「ち、違いますよ。第一それくらいで怒る必要ないじゃないですか。」
そうなのか?いや、前世の世界では大半の女性は怒ってたな。
「私は今レイジさんに大事にされてるな、愛されてるなって凄く実感してるんです。
今日だってオークに吹き飛ばされながらでも、私に逃げろって言ってくれてたりしたじゃないですか。
ああいうのってホントに嬉しいんですよ。」
なんか今日はやけに饒舌だ。そこまで飲んでる訳でもないはずだ。
「ミルファ、なんかあった?」
どことなく変なので顔を覗き込みながら聞いてみる。
「えーとですね。私はレイジさんに愛されてるのが痛いくらいわかるので……レイジさんだって私だけじゃ物足りないって事もあるじゃないですか。それならそういう子がいても……もー、言ってる事がバカみたいですね。恥ずかしい。」
自分で愛されてるって言ってるのが恥ずかしくなったらしく、赤くなってるその顔を手で隠してる。
しかしそうすると裸の体が隠せてないが、それはいいのだろうか。
「てか、なに?それは浮気してもいいって宣言かな?」
ちょっと意地悪に聞いてみた。
「違いますよ。浮気はダメですけど、レイジさんが好きでそうしたいって思うならって事です。それにソニアさんにも言われたんです。
冒険者の男の人はかなり性欲が強いから大変だって。確かに次の日に動けなくなるっていうのは私も困りますし……。」
浮気との違いはなんだろうか。とりあえず性欲は強くなってるのは間違いないな。
でも男って皆そうだと思う。しかしオレはチャンスと捉えるべきだろう。
勿論そんな事するつもりはない。ないが、少しでも好意を向けられたら断れない自信がある。
ソニアに言い寄られた時も冗談だって分かりながらも、ミルファがいなければ間違いなくいってただろう。
それは前世の時からそうなのだ。でなければ離婚などしてはいなかったはずだ。
「オレもミルファに大事にされてるってわかったよ。ありがとう。」
そう言ってミルファに抱きつき、そして愛し合った。
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翌日は二組に分かれることとなった。
ミルファが神官になりLV1になってるので、安全を考慮してディルと兎狩り。
一方でオレは錬成を覚える為、鉱山でエイルに教わる事になった。
以前と同じ時間にギルドに行き護衛を受けて鉱山へ向かう。
因みに今回バルザムは来ていなかった。
鑑定で鉱石があるところを見つけて掘っていく。
そこからが本番だ。
以前はエイルの錬成で全ての金属を分けたが、今回はオレが錬成を覚えるためなので全て手作業だ。
鏨である程度まで削り、エイルが用意してくれた液を振り掛ける。
此処ではそれの繰り返しらしい。
この作業を只管繰り返す。
帰る頃になってステータスを見てみると、しっかり錬成を覚えていた。
実際にはこれでは全然選鉱は出来ていないので、錬成のスキルでしっかり分けておく。
エイルは依頼人を相手に錬成で一商売をし、オレは荷物持ちで小銭を稼いだりもした。
ギルドに戻り依頼完了報告を済ませ、報酬を貰いこの日は終わりを迎えた。
ホントに何もない、ただスキルを覚えただけの一日だった。
まあ、たまにはこういう日もいいか。なんて思ったりもしていた。
帰ろうかとギルドを出たところで、丁度ミルファとディルもギルドへ戻ってきた。
アイテムボックスが無い為、ディルが袋を担いでいる。
エイルは解体だけギルドでやらせて、兎肉は持って帰って食べるからと言っていた。
今日の夕食はその兎ではなく先日のオーク肉を使う。
実は麺を作ろうと思い買ってきた小麦粉がある。
小麦粉があるなら揚げ物だろう。
そうだ、今日はカツを作ってみよう。
卵も問題なくある。
無いのはパン粉だが、これは硬くなったパンを砕きまくる。
これで材料は揃ったはずだ。
使う肉はオークのロース。
小麦粉、卵にパン粉を塗す。
何処かのコロッケを作る歌が聞こえてきそうだ。
大量の油に突っ込んだ時には皆驚いていた。
揚げるという概念が無かったようだ。
竜田揚げの時も少ない油で焼いてた感じではあったからな。
ここで一つ問題が起きた。ソースが無かった。
それを伝えたらマヨネーズでいいと言われた。
まあ、皆がいいならいいんだが。
食べてみると、普通に美味かった。
いや、かなり美味かった。オークは凄い。高いだけある。
皆の評価も抜群に良かった。
「レイジくんが来てから食事がかなり良くなった気がするよね。」
「ああ、マヨネーズとか最強だしな。」
そんな会話も聞こえてきた。嬉しいことだ。
今日はステータスをちゃんと確認したかった。
昼間にチラッと見たとき結構上がってる気がしたからだ。
とりあえず風呂に入り、寝るだけにして確認作業だ。
レイジ(17)
メインジョブ:戦士 LV17
2ジョブ :冒険者 LV17
3ジョブ :狩人 LV16
4ジョブ :魔道士 LV14
攻撃:111 (47) (24)(25)(0)
魔力:77 (0) (16)(16)(39)
俊敏:92 (16) (28)(28)(15)
体力:104 (38) (32)(18)(8)
命中:108 (14) (21)(47)(19)
精神:48 (0) (16)(13)(14)
運 :63 (12) (20)(14)(11)
スキル:短剣・片手剣・弓・格闘・盾・黒魔法初級・生活魔法・ガード・警戒・命中・火耐性・氷耐性・毒耐性・暗闇耐性・錬成・鍛冶・調合・採掘・料理・清掃・洗濯・洗浄・言語変換・鑑定
ジョブスキル:索敵(冒険者)パワースラッシュ(戦士)狙い撃ち(狩人)魔力集中(魔道士)
ユニークスキル:マップ・ジョブ
スキルポイント:470
称号:転生者・旅立つ者・幸運者・迷宮から帰還せし者・冒険者ランクコモン・毒愛好家・一般鍛冶職人・王子の友
短剣LV2(10/50)
片手剣LV4(11/150)
弓LV2 (42/50)
格闘LV3(29/100)
盾LV3(07/100)
黒魔法初級LV3(40/100)
生活魔法LV MAX
ガードLV2(05/50)
警戒LV3(24/100)
命中LV2(15/50)
火耐性LV3(05/100)
氷耐性LV3(09/100)
毒耐性LV2(16/50)
暗闇耐性LV2(05/50)
錬成LV2(01/50)
鍛冶LV4(82/150)
調合LV2(05/50)
採掘LV2(35/50)
料理LV2(26/50)
清掃LV2(18/50)
洗濯LV2(0/50)
洗浄LV1(05/10)
言語変換LV5(14/250)
鑑定LV4(88/150)
マップLV3(70/100)
ジョブLV5(40/250)
強すぎだ。何か100を超えてるのがある。
スキルポイントも貯まったな。ジョブに分けちゃうか。
ジョブLV6(0/500)
これで5ジョブだ。
つける事ができるジョブは、薬師と拳闘士が増えてるがまずは僧侶だろう。
これで明日からまた経験値稼がなければいけないな。




