第九十二話 第二回イベント⑨
どうも。相も変わらず投稿は月末ギリギリの姫河ハヅキです。
卒業研究が難航してるんですよね······研究というよりとあるコンテンツの製作なんですが、試行錯誤の日々です。製作と執筆で割とギリギリなので、就活終わってなかったら投稿しばらく休んでたかもですねー。
執筆は息抜きになるので基本的に休む気はないんですが、スケジュール的に厳しいこともあるのでー。
「っていう感じ」
「······そう」
まぁ反応に困るよねー。崩壊させようとしてる国の騎士の事情なんて知っても意味ないし。どうせ倒すんだから。
まぁ一度戦った感じ、タイマンじゃ権能か異能使わないと真っ向からじゃ勝つの難しそうなんだけどねー。基本は父さんとバトってもらって、ボクは隙あらば【救済の御手】をぶち込むつもり。
「アイリス達の状況は分からない?」
「分かるよー。檻から脱走できたし武器も取り返せたから、合図くれたらいつでもいけるって」
あ、牢屋がある建物から城への道中にめちゃくちゃ人いるじゃん。いること自体は想定内だけど思った以上に数が多いし、プレイヤーだけじゃなくてNPCもいるなぁ。
······あまりプレイヤーを信用してないのだろう、NPCの大半は城内にいるようだ。
にしても牢屋の方に注意向きまくってるなー······これ侵入されること全く想定してないな?いや、ちょっと違うか。結界で探知できないことを想定してないんだ。
とはいえ兵士やプレイヤーの注意がこっちに全く向いていないのはありがたい。精神系状態異常は不意打ちの方がかけやすいのだ。
「ん、時間かけてもいいことないしさっさと動きますか」
「「え」」
向こうに合図を出すと同時に悪魔・淫魔としての力を強化する魔法薬を飲みつつ【淫乱竜】起動。装備も踊り子一式に変えて、さらに範囲内の魅了効果を強化する魔道具もスイッチぽちー。
部屋の窓を開け放つと、ちょうど父さんが咆哮をプレイヤー&騎士集団にぶちかましているところだ。あれが言ってた精神系状態異常耐性を低下させるスキルかな。
じゃあ手筈通りにセイネイさんとタイミングを合わせて············!
「────♪」
【月夜の演奏会】
〈演奏:誘惑の魔曲〉
「La───♪」
〈歌唱:誘惑の魔曲〉
〈魅惑の美声〉
お、全体の4,5割いけた。嬉しい誤算。これならボクとセイネイさんとヒバナさんの三人でいけそうかなー?
窓から飛んで父さん達に合流してっと。
スノウ『思ったより魅了入ったからセイネイさんとヒバナさん以外は城に凸ってもらって大丈夫だと思いますー』
ヒバナ『思ったより(四割以上)』
セナ『魅了ってこんなに成功率高かったかしら』
もこもこ『初心者ならともかく中堅以上のプレイヤーで四割はおかしい』
セイネイ『私がセレネちゃんからもらったエクストラが自分とパーティメンバーの音楽系スキルの強化なんですけど、さすがに二人でこの結果は予想外ですね······ 。おそらくスノウちゃんの魔法薬が元凶です』
スノウ『効果時間中は種族がちょこっと変わるだけなのに酷い言いぐさ』
セイネイ『えっ』
アイリス『身体に禍々しい紋様出てるの気付いてなかったのか?』
セイネイ『あっ本当に種族変わってますね!?フォールンエルフなんて初耳なんですが!?』
ヒバナ『草』
あるとりあ『草』
マタタビ『草』
セナ『草』
もこもこ『ほぼ確で新発見種族だぞ、喜べ』
セイネイ『名前からして厄ネタな種族じゃないですかねこれ。どうしてくれるんですかスノウちゃん』
スノウ『悪影響を及ぼすような後遺症はないって言いましたよね······ ?』
セイネイ『後遺症自体はあるってことです???』
ヒバナ『やっぱ生産職って頭のネジ外れてるよな······ 』
もこもこ『おまいう』
あるとりあ『自己紹介してます?』
スノウ『近接班は城に突撃してもらって、どうぞ』
一応作戦行動中なんだよね。今だってボクとセイネイさんは歌唱や演奏を続けながらパーティチャットを打っているのだ。
セイネイ『そんな雑な話題転換で逃げれると思ってます?そうですよね皆さん』
マタタビ『出発ニャ』
もこもこ『さ、行こか』
セイネイ『皆さん!?!?』
アイリス『だって俺ら影響ないし』
セナ『悪影響ないならいいんじゃない?』
スノウ『ぶっちゃけると相性良い人だと種族変化やら魅了系のスキルが生えたりするくらいなので心配いらないですよ。普通にオンオフ可能なので手札が増えた、くらいの認識じゃないですかね』
セイネイ『え゛』
【何が】イベント総合掲示板13【起きてる】
1:名も無き異界人
開催中のイベント「ニュクサリナ大騒動 ~従者の想いと姫君の願い~」について総合的に語るスレ。
専門的な内容を語っているスレや前スレはこちら
https://*****
>>950君には次スレを立てる権利を進呈しよう
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111:名も無き異界人
さて、VSクマさん陣営第二戦がいよいよですねと
112:名も無き異界人
それなりに強そうな騎士たちが加わって戦力は大幅に上がったが······正直勝てる気しないの自分だけ?
113:名も無き異界人
安心しろ、私もだ
114:名も無き異界人
ですよねー
115:名も無き異界人
あのおかしい奴らに勝とうと思ったら数やステータスより中身のPS重要だからな······
116:名も無き異界人
トップ層ならある程度対抗できるが、「城内まで侵攻された場合に対する備え」ってトップ層は引き抜かれてったのがめちゃくちゃ痛い
117:名も無き異界人
こうなるともうFFとかコスト度外視で高火力札ブッパくらいしかワンチャンないというね
118:名も無き異界人
味方巻き込むのにうしろめたさとかないの······?
119:名も無き異界人
>>118
······?
120:名も無き異界人
>>119
やべーぞこいつ!
121:名も無き異界人
>>119
こういうのが小数とはいえ存在するから異界人の評判よろしくないんだよ!
122:名も無き異界人
あんま気にしないのはそこそこいるが、微塵も躊躇ないのは久々に見たな······
123:名も無き異界人
問題はそこまでしても分は悪いっていう事実
124:名も無き異界人
おっ出てきたぞ!
125:名も無き異界人
白竜ちゃんは閃光かまして逃げたけどどこにいるん?
126:名も無き異界人
知らん。まずは目の前のクマさん達だろ
127:名も無き異界人
ザワ······ザワ······
128:名も無き異界人
この戦闘開始前の雰囲気好き
129:名も無き異界人
>>128
分かる。何かかっこいいよね
130:名も無き異界人
うぉっ咆哮!?
131:名も無き異界人
精神耐性デバフくらったけど意味あるのかこれ······?
この人らデバフも状態異常も使わんぞ
132:名も無き異界人
NPCへの威圧とか?
133:名も無き異界人
歌エルフさん魔法薬飲んだ······っ!?
134:名も無き異界人
え、何
割と後方にいるから何が起きてるか分からんのだが
135:名も無き異界人
歌エルフさんえっちになった!!!!!!
136:名も無き異界人
>>135
お前さぁ······
言ってることは分かるけども
137:名も無き異界人
全身に禍々しいタトゥー入って露出度上がってるからえっちなのは間違いない
138:名も無き異界人
何か既視感あるな······サキュバス?
139:名も無き異界人
これ魅了くるやつじゃな???
140:名も無き異界人
歌エルフさんの生演奏聞けるなら魅了くらってもいいかなって思う自分がいる
141:名も無き異界人
>>140
それな
142:名も無き異界人
>>140
百理ある
143:名も無き異界人
うん······?
城の上の方の窓から白ちゃん来たが?
144:名も無き異界人
なんて?
145:名も無き異界人
あ、ホントだしかも白竜ちゃんもえっちにnアッ♡
146:名も無き異界人
二重魅了とか聞いてない
147:名も無き異界人
被害報告ー!
148:名も無き異界人
報告はよ
149:名も無き異界人(虜)
俺魅了くらった!
150:名も無き異界人(虜)
ワイも!
151:名も無き異界人(虜)
おいどんも!
152:名も無き異界人
>>149>>150>>151
お前らー!
153:名も無き異界人
お前らえっちな女の人に弱すぎやしないか?
154:名も無き異界人(虜)
男ども安心しろ
女ワイもまんまとくらったから······
155:名も無き異界人
あの二人がえっちなのが悪い
156:名も無き異界人
実際、精神系状態異常は気の持ちようも影響するから何かで気を引くのは常套手段なんだけど、歌エルフさんとか白竜ちゃんみたいな高APP持ちがえっちな格好するのは卑怯だと思う
157:名も無き異界人
男女関係なく魅了されるわあんなん
158:名も無き異界人
結局どのくらい魅了くらったん?
159:名も無き異界人
>>158
大体四割くらい
クマさん達攻めてきてないけど同士討ちで阿鼻叫喚よ
160:名も無き異界人
>>159
四割!?
161:名も無き異界人
歌エルフさん?白銀さん?
軍隊は三割損耗したら壊滅判定なのご存じか???
162:名も無き異界人
たった二人で武器も振るわずに軍隊を壊滅させる美女······これは傾国
163:名も無き異界人
あ、俺達がワイワイやってる間に白ちゃん、歌エルフさん、爆裂狂い以外が城内に入ってったわ
頑張れトップ層
164:名も無き異界人
俺らで三人止めてるから上出来だろ
······そう遠くないうちに全滅するだろうけど
165:シユ
近接組ほぼ全員来るやん!?
166:ティノア
······とてもまずい
167:マチルダ
あの竜人の子が来てないのは正直ホッとしたけど······状況はよろしくないわね
168:名も無き異界人
>>167
あれトラウマになったんか杖ネキ
169:名も無き異界人
>>168
防御しっかりと整えたかと思ったら初見の攻撃でワンパンされたしまぁ······
170:マチルダ
あの子何してくるか分からないから怖いわ
171:シユ
城外組は魅了された奴ぶん投げてとかでもなんでもして可能な限り時間稼いでな!
172:名も無き異界人
>>171
軍隊的には既に壊滅判定なんですが!
173:名も無き異界人(故)
【悲報】魅了された奴を倒したら白竜ちゃんがアンデッドにして使役し始める
174:マチルダ
え?
175:シユ
は!?
176:名も無き異界人
>>173
これもしや最初の魅了で詰んでた······?
177:名も無き異界人(虜)
>>176
多分そう
178:名も無き異界人
>>176
前情報ない初見パターンに一発目で対処できないと詰みとかマジ?
179:名も無き異界人
>>178
おおマジだ
180:名も無き異界人
>>178
そういうのは世間でクソゲーって言うんですけど
181:名も無き異界人
>>180
トップ層とかおかしい人たち相手にするときって大抵クソゲーでは?
182:名も無き異界人
それはそう
183:名も無き異界人
特にクマさんはステータスの暴力とPSの暴力が合わさった結果、「クマさん以上のステータスとPSを得る」という机上の空論か「一人では物理的に対処しきれない数の人手を用意して死ぬまで攻め続ける」という時間も手間もかかる方法かの二択に絞られるのがとてもクソ
それに比べれば魅了耐性さえ付ければ詰みは回避できるの温情ある方では?
184:名も無き異界人(故)
そうかな······そうかも······
185:名も無き異界人
>>184
この二重魅了&死霊術がパターンの一つだということを忘れてはいけない
前情報から察するに二人で属性バフかデバフを撒きながら魔法連発くらいはするぞ
なんなら今バ火力ダークエルフもいるしグエー
186:名も無き異界人(虜)
言ってる傍から焼かれてる!
187:名も無き異界人(虜)
ヒーラーかもんぬ
魅了解除してくりー
188:名も無き異界人
>>188
演奏も歌も続いてるから解除した端からまたくらってるんだよね······
最初に抵抗できた奴も持続的に判定あるせいで抵抗しきれないという
189:名も無き異界人
ア!(魅了)
190:名も無き異界人
ア!(焼死)
191:名も無き異界人(故)
んもーまた犠牲者増えてるー
192:名も無き異界人(虜)
延々と魅了をばら撒きながら焼いたりアンデッド化させて使役したりだなんて、これは美少女じゃないと許されない
193:名も無き異界人
>>192
美少女なら許すんだ······
194:名も無き異界人(虜)
>>193
美少女たちに魅了されるとかご褒美では?
195:名も無き異界人
美少女······?少女······?
一人ちょっと怪しくない?
196:名も無き異界人
>>195
まずいですよ!
197:名も無き異界人
大丈夫大丈夫
あの人年齢あんま気にしてグエー!
198:名も無き異界人
ほら言わんこっちゃない!
199:名も無き異界人
白竜ちゃん+爆発ちゃん+魅了された奴+アンデッドになって使役されてる奴でとっくに戦力比が逆転してる件について
200:名も無き異界人(虜)
大変そうだね(棒)
201:名も無き異界人(虜)
ガンバレー
202:名も無き異界人(故)
私も草葉の陰から応援してるよ!
203:名も無き異界人
>>200>>201>>202
どの口で応援してんの!?
204:名も無き異界人(故)
>>203
この腐った口ですかね······
さっき死んだばっかなのにもう腐ってるのなんでだろうね
205:名も無き異界人(虜)
>>205
私の身体が勝手に動いてるから私は悪くない
206:名も無き異界人(虜)
実際やることが掲示板くらいなんだよな今
207:名も無き異界人
······おや?
208:名も無き異界人(故)
え、この軍引き連れて城攻める気?
209:名も無き異界人(虜)
何それ楽しそう
210:名も無き異界人(故)
一回城攻めやってみたかったんだよね
211:名も無き異界人
これ諦めて城攻めに乗っかる方が面白そうだな?
212:名も無き異界人 (故)
イクゾー
213:名も無き異界人 (虜)
デッデッデデデデ
214:名も無き異界人 (虜)
カーン!
215:名も無き異界人
「カーン! 」まで入ってる
+100点
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スノウ『······なんかわざと魅了くらおうとしてた人いなかった?』
セイネイ『楽な分にはいいのでは?』
ヒバナ『城攻め楽しそうって思ったんじゃない?』
マタタビ『戦力増えるのはありがたいニャ!分かってたことだけど多勢に無勢でキツイのニャ』
あるとりあ『思っていたより騎士たちが強くて儀式場の破壊に行けてないので、ここで増援はありがたいです』
もこもこ『セレネちゃん由来のエクストラスキル使ってどうにか渡り合ってるのが現状だからねー』
アイリス『エクストラ込みだろうとバルド相手は辛い。セイネイに軍団の指揮任せてこっちに加勢頼む』
セナ『やっぱり強いわねー』
スノウ『はいはーい』
マタタビ『たった二人で渡り合えてる時点でヤバいのニャ』
もこもこ『それはそう』
セイネイ『待ってください。私とヒバナの護衛がいなくなるんですが』
ヒバナ『あとアンデッド共はスノウの【死霊術】で動かしてるんだから、お前がいなくなると機能不全になりそうなんだが······もう使い捨てていく感じ?』
スノウ『ボクの持つアイテムでそれは解決できると思うよー』