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Unique Tale Online ~竜人少女(?)の珍道中~  作者: 姫河ハヅキ
第六章 第二回イベント

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第九十一話 第二回イベント⑧

朝迎えてないから四月内更新ギリギリセーフ。······はい、すみません。アウトですよね。

理想そのままとまでは言わずとも次善くらいの会社の内定もらえたので就活は終わったんですが、思ってたより卒業研究が大変でしてね。

私は研究というより制作的な感じで、毎週教授から「今週はこれやろうか」みたいに言われたタスクをこなしてるんですけど、プログラミング······難しいですね············。

というわけで短めです。次回以降もあんまり長くは書けないかもですが、書き続けるつもりなので気長に待っててください。

「もう逃げ出さないでくださいよ、セレネ様。貴方はこの国に必要不可欠な人材だ」


「人材じゃなくて人柱でしょ?」


 ニュクサリナ最強の男バルドに連れられて、二度と戻るまいという気持ちで出た部屋に連れ戻されたセレネ。部屋は一国の王族に相応しい豪華さはあるが、それだけだ。彼女からすれば牢獄となんら変わらない。

 彼女は連れ戻されたのも作戦の内だということを悟られぬよう、気丈に振る舞う。すぐ近くにいる侵入者の存在が気付かれてしまうと、この後の計画が大きく狂う。

 そんな彼女の内心の不安はバレなかったようで、バルドは部屋を出て遠ざかっていく。

 少し待ち、戻って来る気配も無さそうということで、彼女と共にいた侵入者が姿を現す。


「ね?バレなかったでしょ?」


「······なんで魔力を他人のものに完璧に偽装できるのよ············」


◇◆◇アイリスside◇◆◇


「はじめてのおり」


「初めてじゃないのはダメだろ」


「アチシ起きたら檻の中ってのは経験あるニャ」


((((酔いつぶれたのか))))


「つってもすることないよな」


「この手錠でノーマルスキル軒並み封じられてるからねー」


「エクストラは対象外だけど大概前提にノーマルあるから使えないという」


「衝撃感知も魔術感知も付いてるの面倒だよな。折角私は魔術使えるってのによー」


「系統外エクストラスキルでも火力高すぎるし演出派手すぎるしでバレちゃいますよね」


 誰一人魔道具の鑑定はできないが、起きて速攻で俺が地面に手錠を叩きつけ、ヒバナが魔法をぶつけたことで感知系システムの存在が判明している。


「つまり正解は系統外かつパッシブのエクストラスキル?」


「なおかつ静かにこの手錠を破壊、開錠できるやつ。······なくない?」


「あ」


「なんで心当たりあるんだよお前」


「物理で解決できることでアイリスにできないことないと思うニャ」


 そう褒めるな。


「いざ実食、むしゃり············鉄分の味」


「そらそうよ」


「どうやって衝撃感知すり抜けてるんだこれ」


「強度無視含んでるからそれかもしれん」


「強度無視は一番貴方に持たせちゃいけないものだと思うんですが」


「歯だけだから使い勝手よくないんだよな」


「······あーちゃんが金属食べることに関しては誰も触れないのね」


◇◆◇スノウside◇◆◇


「やっと一息つけるよ」


「······自己紹介では竜人って言ってたけど、貴方本当に竜人?」


「竜人だよー。(······ベースは)」


「ねぇ今小声で何を口走ったの」


 アイテムや装備やスキルで種族欄の記載がコロコロ変わるけど基本は竜人です。


「最高位のスライムとかドッペルゲンガーの類って言われた方が納得できるんだけど。普通の竜人は精霊になったり魔力を他人のものに偽装したりなんてできないのよ······?」


『それはそう』


『もう「おかーさん」ってくくりで見てるの』


『···考えるだけムダ』


『おかーさんに常識を当てはめて考えるのが間違ってるのですよ』


 うーん、相変わらずボクの扱いが酷い。


「···貴方の種族が何かより、これからどうするかの方が重要ね。一度負けて城内に入るって所までは聞いていたけど、アイリス達はやっぱり助けに行くの?」


「フミさん、そこんとこどうだった?」


「アイリスさんが手錠食べてたから私たちが行かなくても脱出できそうっすよ。地図はそれとなく放り込んどきましたし」


「た、食べ······?」


「あー······」


 【饕餮】の強度無視かぁ。ラーニングとセットだから全部生物限定だと思ってたんだけど、あれ非生物もいけるんだね。


「それより優先すべきは隠し通路にあった仕掛けっすね。奥に隠し部屋ありそうなんですが魔法鍵で塞がれてたっす。これ術式なんすけど」


「ん-······ニュクサリナ王家の血筋ならOKだね。セレネの魔力真似できるボクがいればいける」


「ちょ、ちょっと待って。これから何するの?」


「「この国の歴史の調査?」」


「なるほど······?っていうか当然のように侵入して会話に参加してる貴方誰よ!?」


「会議の時に言ってた協力者」


「フミでーす。よろしくお願いするっす」


「よ、よろしく」


「ただの予感だけど、隠し部屋に重要なものがありそうなんだよねー。時間はまだあるから調査しておきたいんだよ」


 予感というより「ゲーム的にヒントやらバックストーリー示すものくらいあるでしょ」ってメタ読みだけどね。


「調査自体は止めないけど、くれぐれも気を付けるのよ」



◇◆◇アイリスside◇◆◇


「あーちゃん、私の手錠も早く取ってくれるかしらー?種族のせいか身体重いのよー」


「あいよ。······ん?何か味違うなこれ」


 俺とヒバナの手錠は同じ味だったのにセナのは味違うな。本来実体がない精霊を捕らえるための手錠だからか、素材違うんだろうな。

 うん、マタタビ、あるとりあ、もこもこのも俺と同じ味だから対精霊用の特製か。


「さて、没収された武器、回収しに行くか」


「武器取られてるのに防具そのままって不自然じゃね?」


「ゲームとはいえ服ひん剥くのはコンプラ的にダメだったとか······?」


「あの手錠の性能からして、武器の没収で十分だったのでは」


「······それもそうか。ノーマルスキルの封印に魔術・衝撃感知ついてりゃ普通抜け出せないわな」


「私らあっさり脱出できちゃったけどな······」


「あ、私たちと別のところに連れて行かれたユウリ君も探しましょうか」



◇◆◇スノウside◇◆◇


 複雑怪奇な隠し通路を抜けた先。一見行き止まりに見えるそこに、扉はあった。扉は巧妙に偽装されており、ボクの竜眼のような魔力を探知する類のスキルを持っていないとあっさり見落としてしまいそうだ。


「······よく見つけたね。城のマッピングだけじゃなくて隠し通路まで探索するのは大変だったでしょ」


「いやー?この城結界頼りで警備が割と雑だったので、言うほど大変じゃなかったっすね。私、罠も戦闘もないただのマッピングなら多分プレイヤー最強なんすよ。もちろん罠や戦闘アリでも自信結構あるっすけど」


「んじゃここからはボクの出番だね。うん、三十秒もすれば開くよ」


「早いっすね」


「魔力鍵式のロックは鍵の魔力の質が分かるとあっさり開けれちゃうんだよねー。だからこの方式で本気でロックかけるなら術式にダミーいくつも仕掛けるべきなんだけどー······これに関しては扉の偽装がかなり高度だからそれで十分だと思ったのかな。よし、開いた」


「内装はいかにも隠し部屋って感じっすねー」


「で、これ見よがしに本があると。本にも同じロックかかってるね」


「地味に厳重っす「開いたよー」ね······厳重ではなかったすねー」


「「お」」


 本のロックを解くと魔法陣が浮かび上がり、そこにどんどん魔力が集まっていき人の形を成していく。

 セレネに似てるなこの人。多分ご先祖様だろうね。


『······この仕掛けが発動したってことは、私じゃあの子を救えなかったのね』


 ······あの子?ストーリー的に重要そうだし、覚えておこうか。この人()からは聞けないかもだし。


「あの子って誰のことっすか?」


『余程のことがない限り、これを起動したのはニュクサリナ王家でしょう。なら知っているはず。バルドという最強の騎士を』


「無視されてるっすねこれ」


「記録された映像を再生してるっぽいからねー」


『既に会っているなら貴方も違和感を抱いたでしょう。あれ程までに無機質で、無感情な人間がこの世にいるのかと』


「そうだったんすか?」


「いや全然」


 普通に感情あったし、なんならセイネイさんやボクのおちょくりにすぐにキレてたよ。あれが無機質············?


『あの騎士はニュクサリナが建国された頃から仕えています。ニュクサリナの王族が生涯で数人に与える加護を一人で受けた彼は、この国にいる限りは老いることはありません』


「「えっ」」


「不老不死とか勝ち目なくないっすか?」


「不死とは言ってないあたり不老なだけじゃない?」


『肉体が老いずとも魂は別。長命種でもない彼は200年経ったあたりから自我が少しずつ薄れていき、私が生きていた頃、500を越した時にはほぼ人形のようでした』


「まぁしょうがないよねー。本来の寿命が100年程度の普人ごときじゃ精神もつわけないもん」


「長命種の感想」


『あの様子では、誰かの命令を受けでもしないと動けなくなる未来もそう遠くないでしょう。それに、ゴーストやレイスのような霊体系の魔物に乗っ取られてもおかしくない』


「おや?乗っ取りフラグっすか」


「アンデッドの気配しなかったけどなぁ······?」


 アンデッドって死者特有の魔力持ってるから憑依なり乗っ取りなりしてたら気付く自信あるんだけど。

 隠蔽能力も備えた高位のモンスターか、条件満たさない限りスキル関係なく気付けないパターンかな?


『このスキルを託します。どうかあの子を救って······解放してあげて』


 女の子の姿はすぅっと消えていき、スキル獲得のシステムアナウンスが流れる。


《エクストラスキル【救済の御手(ヒュギエイア)】を獲得しました》


「は?」


「お?」


 あまりにも突然のエクストラスキル。ルビが神様の名前なあたり、エクストラスキルの中でも上の方な気がする。


「エクストラスキル生えたっすわ」


「フミさんも?性能どんな感じ?」


「夜間限定で隠蔽系、奇襲系のスキルおよびアーツの性能強化・コスト低下っすねー。おまけに周りが暗いほど効果上がるんでシンプルに強い。スノウちゃんはどうっすか?」


「直接接触が条件の全状態異常解除スキル。身体系と精神系はもちろん、そのどちらにも属さない特殊状態異常も対象みたい。これ乗っ取り説確定したと思うんだけど」 


「そういうストーリー的な役割はNPCが背負うものだと思ってたんですけど、違うんすね」


「もしかしてあのロック解いた人にこのスキル生えるのかも」


「あぁー、それなら納得っす。セレネちゃん連れてくればスノウちゃんにもっと有用なスキル生えたかもと思うと勿体ないっすね」


「戦闘系のエクストラ割と持ってるからもういいかなー。むしろバフ・回復系のは全然なかったから今回の結構嬉しいよ」


「そうっすか?ならいいんすけど。······ちなみにアイリスさんだとどれだけヤバいの生えてたんすかね」


「············」


「え、何すかその沈黙」


「······実を言うと、ボク以外はセレネちゃんからスキルもらってるんだよね。ちなみに父さんは回復抜きデメリット付きのが生えた」


「oh······」


 バフ系にせよ技系にせよ、デメリットあるやつってないやつより性能上なんだよね。しかも父さんだとあまりマイナスにならない類のデメリットという。

 さらに言えば、他のが持続回復+ステータス強化なのに父さんのだけステータス強化+デメリットって感じでしれっと回復機能オミットされているのだ。その分のリソースも強化に注ぎこまれたとなると強化幅がとんでもないことになっていそうである。


「とりあえずセレネちゃんの所に戻ろっか」


「あいさー」


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― 新着の感想 ―
>直接接触が条件の全状態異常解除スキル。身体系と精神系はもちろん、そのどちらにも属さない特殊状態異常も対象みたい  …………これ本人は常に接触判定で、実質的な全状態異常無効かな?  んで、デメリット…
12月頃のイベント回の続きが5ヶ月経った今にか(٥↼_↼) 流石に内容忘れがちだったがこのメンツなら捕まっても即脱獄、脱出ゲームになるとは思ってたが(´-﹏-`;)
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