奈落の底に捨てられた荷物持ち、神の眼を開く
どうも!今日も生きててエラい私たちが遭遇しましたね!あ、でも死んでてもこの物語を開いた時点で偉いよ?
パチパチパチパチ((手の衝突音
あ、ちなみにですが??
警告:このお話は、作者が深夜2時にエナジードリンクをキメながらノリと勢いだけで書いたものです。万が一、読んでいて頭が痛くなったり、IQが3くらいまで低下したと感じたりしても、当方は一切の責任を負いかねます。クレームはすべて、私の机の上に置いてある空き缶モンスターエナジーの方へお願いします。
ということですのでよろ〜!!
「――おい零、お前はクビだ。ここに置いていってやるよ」
松明の放つ鈍い赤光が、湿った岩壁を照らしている。ここは前人未到の難関、迷宮『深淵の顎』の地下四十五階層。目の前で冷酷な笑みを浮かべているのは、Sランクパーティー『暁の剣』のリーダーであり、聖騎士のゼクスだった。
「え……? ゼクス様、冗談ですよね……? ここはボス部屋の手前ですよ? 僕みたいな戦闘スキルのない荷物持ち(ポーター)を置いていくなんて、死ねと言っているようなものです!」
俺――レイは、背負った巨大な革袋を抱きしめながら声を震わせた。十五歳で冒険者になってから三年間、俺の仕事は彼らの奴隷になることだった。戦闘中の盾にされ、深夜の夜通しの見張りを押し付けられ、どれだけ尽くしても「無能」「寄生虫」と罵られる日々。
「冗談? ハッ、本気に決まっているだろう。これから俺たちは最深部のボスに挑むんだ。お前のような戦闘力ゼロの足手まといを連れていけるかよ」
ゼクスの後ろで、魔術師のミリアがクスクスと下品な笑い声を漏らす。
「そうよレイ。あなたの持っているスキル、ただの『目利き』でしょう? アイテムの売値がちょっと分かるだけのゴミスキル。そんなの、街の商人にでもやらせておけばいいのよ」
「でも、これまでのダンジョンでレアアイテムを見つけて、ルートを案内してきたのは僕です!」
「黙れ!」
ゼクスが重厚な鉄のブーツで、俺の腹を容赦なく蹴り飛ばした。「ガハッ……!?」衝撃で息が詰まり、俺は冷たい石畳の上を転がる。背負っていた荷物袋が破れ、中に入っていた「ダンジョンのゴミ」が散らばった。錆びた鉄くず、ひび割れたガラス瓶、ただの石ころ。これらは、彼らが「重いから」と俺に無理やり押し付けて持たせていたガラクタだ。「おい、そのゴミ袋は置いていけ。一応、予備の回復薬だけは抜いておくからな」斥候のライルが俺の荷物から数少ないポーションを奪い取る。「おいゼクス、そろそろ行こうぜ。あいつが死ぬ前にボスを倒して、凱旋パーティーを開かないとな」重戦士のボルドが斧を肩に担ぎながら促す。
「ああ、そうだな。……おいレイ。最後に慈悲をやる。その部屋の隅にある『奈落の縦穴』に飛び降りたらどうだ? 魔物に生きたまま喰われるよりは、一瞬で楽になれるぞ」
ゼクスはそう言い残すと、仲間たちを引き連れてボス部屋の重い鉄扉を開け、中へと消えていった。ガチャン、と重苦しい音が響き、扉が閉まる。……静寂が訪れた。残されたのは、一本の消えかかった松明と、這いつくばる俺だけ。
「クソッ……クソオオオオオッ!!」
俺は拳を地面に叩きつけた。痛みが走るが、それ以上に悔しさと怒りで胸が張り裂けそうだった。いいように利用され、ボロ雑巾のように捨てられた。このままここで飢えて死ぬか、あるいは、ゼクスが言ったように、あの暗黒が渦巻く『奈落の縦穴』に落ちて死ぬか。その時、背後の闇から「グルルル……」と不気味な地鳴りのような唸り声が聞こえた。振り返ると、闇の奥から真っ赤な二つの眼球がこちらを睨んでいる。迷宮の捕食者――『シャドウウルフ』だ。それも一匹ではない。三匹、四匹と、影から這い出てくる
。「……あがが……っ」
恐怖で足がすくむ。戦う武器なんてない。俺は本能的に、ゼクスが言っていた『奈落の縦穴』へと足をもつれさせながら走った。背後から迫る、獣の鋭い爪の音。
「しまっ――」
足元がすっぽりと抜けた。浮遊感。俺の身体は、底の見えない真っ暗な大穴へと真っ逆さまに落ちていった。風の音が耳をツンと突き刺す。ああ、俺の人生はここで終わりか。結局、あのクズどもに見返してやることもできずに、無能のまま死ぬんだ。
【条件が達成されました】
脳内に、突然冷機を帯びた機械的な声が響いた。
【個体名:レイの絶望、および強い復讐心を検知】
【死線における精神の限界突破を確認。保有スキル『目利き』の進化プロセスを開始します】
「な、んだ……これ……!?」
【『目利き』から『鑑定』へ。さらに世界の真理を覗く権能へと昇華――】
【ユニークスキル『神の鑑定眼』を獲得しました】
【パッシブ効果により、視界内のすべての事象の『真の価値』と『最適解』が表示されます】
ドゴォォォン!!!
激しい衝撃とともに、俺の身体は地面へと激突した。……いや、違った。底にあったのは、底なしの泥沼のような、柔らかい巨大な菌床(きのこの群生地)だった。それがクッションとなり、俺の命を奇跡的に繋ぎ止めたのだ。
「ゲホッ、ゴホッ!……い、生きてる、のか?」
全身が激しく痛むが、骨は折れていない。俺は泥まみれになりながら、なんとか上半身を起こした。辺りは完全に真っ暗――のはずだった。
「……なんだ、これ?」
俺の目に映る世界が、完全に変貌していた。暗闇の中だというのに、自分の周りにあるものが、まるで光を放っているかのように鮮明に見える。それだけではない。転落した拍子に一緒に落ちてきた、
あの「ダンジョンのゴミ」の数々に、妙な【文字】が浮かび上がっていた。俺は無意識に、目の前に落ちていた『錆びて刃こぼれした鉄の短剣』に目を向けた。
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【錆びついた儀礼短剣】・分類:ゴミ・真の価値:古代神殿の『聖遺物』。外層の錆(呪い)を剥ぎ取ることで本来の姿を取り戻す。・最適解:自身の血を1滴垂らすことで、呪いが解け『神遺物』へ進化する。====================
「聖遺物……? 神遺物……!?」
俺は息を呑んだ。街の武器屋で「十クローネ(数十円)の価値もない」と言われたゴミが、とんでもないお宝だと言っている。半信半疑のまま、俺は短剣を拾い上げ、擦り傷から出た血を刃に一滴垂らした。ジ、ジジジ……ッ!!!激しい白光が爆発した。短剣を覆っていた赤錆が、嘘のようにパラパラと剥がれ落ちていく。現れたのは、美しい青白い輝きを放つ、透き通ったクリスタルのような刃だった。手にした瞬間、身体の中に爆発的な魔力が流れ込んでくるのを感じる。視界の文字が、書き換わった。====================【神星剣・アストライア】・レア度:神話級・効果:装備者の全ステータスを50倍にする。あらゆる物理・魔法攻撃を無効化する結界を常時発動。====================
「ご、五十倍……!? 全ステータスが……!?」
身体が軽い。羽が生えたようだ。腹を蹴られた痛みも、完全に消え去っている。ガルルルルル……!!!その光に引き寄せられたのか、奈落の奥から、地上とは比べ物にならないほど巨大な、禍々しい姿をした『地獄の番犬』が姿を現した。本来なら、国家最高戦力であるSランクパーティーが数十人がかりで挑むような、天災規模の魔物だ。だが――不思議と、恐怖は一切なかった。俺の『神の鑑定眼』が、ケルベロスの動きを完全に捉えている。
【最適解:左前足の踏み込みに合わせて、神星剣をただ一振りする。結界により相手の攻撃は届かない】
「……やってやる」
俺は短剣を構えた。ケルベロスが猛然と突進し、三つの顎を開いて俺を噛み砕こうとする。だが、俺の周りに展開された見えない光の壁に阻まれ、牙は虚しく弾け飛んだ。
「終わりだ」
俺は、文字に表示された『最適解』の通りに、アストライアを横一文字に払った。
ズバァァァン!!!
閃光が走り、巨大な魔物の巨体が、一瞬で消滅した。後に残ったのは、膨大な経験値の流入を示す、俺の身体を包むレベルアップの光だけだった。
「はは……本当に、一撃で倒しちゃったよ……」
俺は自分の手のひらを見つめ、それからニヤリと不敵な笑みを浮かべた。俺を無能と呼んで捨てたゼクス、ミリア、ライル、ボルド。お前たちは今頃、ボス部屋で苦戦している頃だろうか。それとも、僕を捨てたことを祝って酒でも飲んでいるだろうか。「今更、戻ってきてくれって泣きつかれても……もう絶対に遅いからな」奈落の底で、最強のチート能力を手に入れた俺の、逆転劇が幕を開けた。
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そして、実は私の手元には、その☆がタップされないと次の話が執筆できないという呪いのキーボードがあります。主人公の命は、今まさにあなたの指先に握られています。助けてください。




