偉大な父
僕はお父さんとチャリオットすもうを取ることになった。
お父さん。大きな背中の偉大な父。この人に勝ちたい。その想いでいっぱいだった。
「かかってきなさい、タケル」
「お父さん、お父さんはすごいよ。」
そう謂って僕はお父さんに向かう。
お父さんはあっさり僕を投げ飛ばす。
僕は再び向かう。
投げられること7回やっと一度お父さんを寄り切った。
「この勝負引き分けにする。アタル、子供に一度負けて情けない。」
「いたし方ない。タケル父さんはな、お前と一緒に一度家へ帰ろうと思うんだ。」
「お父さん」
お父さんはにこっと笑っている。
「世話をかけたな。」
それから次の日になり、僕とお父さんは、互いのチャリオット二機と共に、ビズリーの国へと帰ることになった。
「最後に、何か言いたいことは?」そうアタルが謂う。
「また来たいです。もっとあちこちを回りたい。」
「また会うこともあるのだろう、坊主。」そうルイーズ女王が謂う。
お父さんと僕は、帰ることになった。
折からの海の風が、2人に追い風になる。
しばらく進んだ後だった。
3機のチャリオットが、僕らの後を追ってくる。
「待てよ!お前ら!」
そう問う声がする。
「金目のもの、置いてけ!」
「タケル。海賊だ!」
「おとうさん、大丈夫?」
「先に帰りなさい。お父さんがなんとかする」
「でも····」
「行けっと言ったら行け!男だろ!」
そう言われ、僕は、お父さんを見捨てて逃げる。
お父さん·····
いつか立派になって僕も····
僕は一人、故郷へと帰る。
くやしさに一晩中寝れない想いだった。
今度は青年編です。7月の終わりから書こうと想っています。
ルイーズ女王は、とある女王がモデルなのですが····怒られました。




