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冬の公園

落ち葉がハラハラと舞い落ちる


木枯らしの吹く公園のベンチに


無頓着でいられる限り座ってみた


冬物のアウターにはポケットが沢山あるから


例えばホッカイロみたいな


御守りみたいな言葉を身に近く沢山しのばせていられるような気がする


目の前に暫く放置されたような


砂の入った空っぽのペットボトルがあった


砂の重みだけで立っている


その向こうにはブランコを漕ぐ少女


走るのが好きなあの子の膝小僧が


振り子のようにゆれる


よく転ぶから瘡蓋かさぶたがまた剥がれて


傷跡が真っ赤で痛々しいけれど


あの子はその傷口が真っ赤なプチトマトみたいだと言いながら


自分の膝を見つめて「トマトちゃん頑張れ」と


人ごとみたいにつぶやいて笑っていた


わたしも一緒に笑ってしまった


北風がピューと拭いて


ペットボトルは倒れて砂はこぼれた


いつの間にか


木枯らしの吹く公園のベンチに


無頓着でいられる限り座っていられた


かじかむ手に


ただ生きてゆく言葉を探してゆく


愚かなことに


ただ それだけになった


ベンチから立ち上がろうと


手に吹きかけるあたたかな息


ふと誰かを想う


(あの手をポケットみたいにこの手の中に包みこみたい、沢山、沢山)


落ち葉がハラハラと舞い落ちる


木枯らしの吹く公園のベンチで


ただそう思って風に吹かれた



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