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無限にヒトは夢幻する  作者: 雪時雨
二章 救済の一義
9/9

物語の終わりと始まり、そして中途

「―――――――――が―モ―――――――――――さ――――。す―――――――――――――か?」

「い―――――――――――――――の―動―――――ろ。――――――――か―。」

「-い―――――――――――――べ―――――――――あ――――。」

「――――――ら―――――――――――――て――――――――――――――――――を――――――――――――ころ――――――――――――い。―――――――のは―――――――――――――――――――う―――。」

「――――した。―――――――――-す。」

「――が――――――――――――の―――――確――る。」


何か声が聞こえる…


聞いたことはないのにまるで聞いたことのあるような声だ


そしてまるで夢のような奇妙なもやもや感


頭の中がふわっとしたような浮上感


しかし、それについて考えようとした時、冬樹は目を覚ました。

そして目を覚ました時には、何か奇妙な感じはしたという感覚はあるものの、それが何であるかわからなかった上、すぐにその内容は忘れてしまったので気にも留めなかった。


人間は覚えていたくないことは自発的に忘れてしまう生き物なので、必要ないことなのだろうと納得した。


そんな自分の思考から覚めて周りを見渡すと、そこには先ほどの冬樹と同じように倒れていたり、椅子で意識のないままぐったりとしている5人の男女がいた。その様子を見て、自分が先ほどまでこの人たちと話していたこと、急な頭痛に襲われていたことを徐々に思い出し、かなり焦った様子で声をかけた。

「みんな大丈夫か!?」

その声が届いたのか、一人の女性が目を覚ます。セミロングの月のように透き通った綺麗な銀髪をもち、かなり顔立ちの整った人物である。コントワール・アイだ。

アイは起き上がって意識がはっきりしてくると、何が起こったかわからない様子であたりを見渡した。そして状況の整理が一通り終わった後、冬樹へ視線を向けて話しかけてきた。

「冬樹さん、えっと、状況はわかったのですが、原因と解決方法がわからないのですが…。」

その様子はいつもの彼女にはあるまじき、かなりおどろおどろしくしている。本当に現在の状況に戸惑っている様子だ。

それに対して冬樹は、落ち着いてとりあえず現状でできることを答える。

「とりあえずみんなを起こしてくれ。起きない人がいたらひっぱたいてくれても構わない。」

そう言うと、冬樹は一人一人のそばまで駆け寄って、耳元で大きな声で呼びかけた。

ふだんなら冬樹もこんなことは言わないのだが、状況が状況なので冗談でもなく、本当に起きない人がいたらひっぱたいて起こすつもりであった。

それを見ると、アイも冬樹と同じように呼びかけていった。



特に珠樹は目覚めが悪かったので、一度冬樹が引っ張たたいてやるとその痛みに飛び上がって起きた。

そしてとりあえず全員起きたので、意識の確認も込めてもう一度冬樹は全員に聞き返した。

「みんな大丈夫か?」

未だに全員が完全に意識をはっきりとしてはいないものの、その言葉に対して全員が返答したため、体に重大な負担がかかっている者はいない様子で少し安堵する。珠樹が頬が痛い痛いと冬樹に訴えかけてくるが、それだけ元気があれば大丈夫だろうと、適当に受け流す。

「さっきのはいったい何だったの?」

不安そうな顔をして香がみんなに尋ねた。

もちろん、冬樹を含めて全員が先ほどの現象を理解できていないので、満足のいく答えは出せない。

その香りの不安を皮切りに、不安の輪がだんだんと広がっていく。

「ゲームにしては激しい痛みでしたね。あんな感覚は現実でも体験したことはありません…。」

ふぁるこうぃんぐが不安そうにそう答えた。

そして冬樹も続けるが、不安と言うよりも正式なイベントとして起きた事象ととらえ、若干興味を持ちながら考え込む。

「敵の攻撃だとしても、さっきの攻撃は聞いたことないし、そもそも街にいる時点でダメージは食らわないはず…イベントだとしても時期がずれているしな…。」

敵の幻惑魔法による攻撃、未確認のアイテムの効果、転移効果の衝撃、システム上の不備など、ゲーム内のあらゆる事柄について思考を張り巡らせ、現状の説明の糸口をつかもうとするも、あえなく失敗した。

すると何かに気づいたのか、朱音が部屋にある小さな窓の方を指さして叫ぶ。

「外の様子を見て!となりの建物が見えない!!」


その指と声に誘導されると、その窓枠には近くに青く澄んだ川、遠くに青々と茂る木々、そしてその上に蒼くくすんでいる空が見えた。しかし本来冬樹たちがいるギルドは中規模の都市に位置しているはずであり、このように自然を望める場所には存在していないはずだった。予想外の事態に遭遇し、ある予感がよぎった珠樹は部屋を走って抜けて、ギルドの外へ飛び出した。そして、なってほしくなかった予想通りとなった目の前の光景を見て、唖然とした。

「えぇ…!町全体がなくなってるぞ…どうなってんだ…。」

珠希に続いて他のメンバーも外へ出た後、その現状を見て感嘆詞だけ放つ人、思い思いの言葉を口にする人、理解できずに放心する人など、みな様々な反応を示した。

ギルドの前には広々とした平野やそこに流れる中規模の川、その沿いに咲く黄色と青の花や、やや遠くに見える深い森など、以前の街の面影は全くなかった。そして蒼い空から、これから日が昇るということもわかった。

そして、何か他のことに気づいたのか、香がさらに驚いた様子でみんなに話しかける。

「みんな!システムウィンドウがほとんど開けなくなってる!ステータスもコンフィングもログアウトもそもそも開けない!!」

冬樹もまさかと思いながら、右腕についている朱色の淡く輝くブレスレットを左指で2回タップする。するとブレスレットからシステムウィンドウが出現した。しかし香の言っていた通り、個人アイテムストレージ、ギルドアイテムストレージ、ギルドメンバー一覧以外開けなくなっていた。

同様の操作をした他のメンバーもそのことを理解し、さらに全員が動揺を隠し切れない。

誰もが、どういう行動を取ったらいいかわからない中、アイがその口を開いた。

「これってイベントなのでしょうか?こんなイベントは聞いたことはありませんが…。とりあえず、このギルドの位置の把握をしてはどうでしょうか?うっかり敵国のど真ん中に転移させられていたら、対処にとても苦労がかかります。」

あまりの突拍子な状況に、ほとんどの人がここがゲーム世界であるということが頭から抜けていた。

しかしゲーム世界であるとわかってもこれからどのような行動をすればよいか明確な方針はないので、自分の身の確保と状況の整理のためにその案は呑まれた。


ギルドに入った後、偵察とギルド防衛のため全員のNPCが呼びだすことにした。普段は自分のステータス画面から簡単に呼び出すことができるのだが、自分のステータス画面を開けないため、ギルドメンバー一覧から呼びだすことにした。メンバー一覧内にある自分のNPCの名前をタップすると、淡い黄色のホログラムが出現し、数秒後には見慣れた自分たちのNPCが出現する。現在までは理解不能のことが連続で続いていたが、今回はいつもと変わらない現象だったことにほっとした。


現在は先ほどまでギルドに残っていたメンバー、冬樹、朱音、香、珠希、ふぁるこうぃんぐ、アイの6人しかプレイヤーはおらず、それぞれの保有しているNPC、6人、3人、5人、4人、5人、0人が呼び出された。そして冬樹を中心に、ギルド周辺の偵察に行く偵察班、ギルドを敵勢力から守るための防衛班にメンバーを振り分けていく。

「偵察に戦力を割き過ぎてギルド崩壊は本末転倒だから、今回の偵察は東西南北の4方向に絞ろう。俺、ストロマ、アリス、ふぁるこうぃんぐさんからそれぞれ3人ずつ出して、各方面に飛ばします。偵察班は積極的交戦は原則禁止、敵を見つけ次第報告と退避行動をとるような形で行こうと思います。」

作戦方針と割り振るメンバーをすぐさままとめ、スムーズに進行をするあたり流石ギルドマスターである。

加えて特にそれに関する意見がないので、全員頷いて了解の意を示す。

そしてそれを確認した後、冬樹がもう一つの提案をする。


「そこでもう一つの提案なんだけど、最寄りの街まで行って現在の状況を確認してこようと思います。と言うのも、さっき外に出て周りを見たとき、なんかローリェ権国の領域内での既視感があってね…一応低い可能性も考慮して…。一応ギルマスである俺が行ったらある程度話も通りやすいと思うので。」


冬樹はこのゲーム自体の古参プレイヤーであるがゆえに、確信は低いもののある推測にたどり着いていた。もともと冬樹たちのギルドがあった町、”リーベスト”は第3次大規模イベントの後にできたそこそこ大きい街であった。そしてその町ができる前の光景と、今の光景が冬樹の記憶にある限りではかなり似ているのだ。そこは、以前その場でしか取れない植物や花などの採取場であり、はるばる首都から長い距離を飛行してきていたので冬樹はよく覚えていた。しかし、アップデートごとにその植物の採集場は増えていったため、第1次大規模イベントが終わったころにはほとんど行かなくなっていたが。


そして香も冬樹にシンパシーを感じたのか、一緒に偵察に行く旨を伝える。

「私も何か周りには既視感があったのよね…。でも最初期はそんなに遠くに出かけたりしてないからよく思い出せないなぁ…。ねぇ、もしよかったら私も一緒について行っていい?」

ローリェ権国内ではあるものの1人では咄嗟のことがあった場合に対処できないので、もう一人ついてきてほしいと思っていた冬樹であったが、ちょうど香からの提案が来たため、断ることもなく快く返事をする。

「あぁ、よろしく頼む。ギルドには3人も上位プレイヤーがいれば大丈夫だろう。特に防御に関しては言うことはないはずだ。」

そういいつつ、珠希とアイの方を見てアイコンタクトする。それに答えるように、珠希はニカっと、アイはにっこりと返した。珠樹は防御系の戦闘が得意で魔法・物理を両方受けるにも問題はない。そしてアイは普段は戦術ばかりに注目されているが、実は魔法の使い手で魔法は一通り使えると聞いてたので、ギルドの防衛能力向上に大きく貢献するだろうと冬樹は思った。


ちなみにここでいう上位プレイヤーはふぁるこうぃんぐ、珠希、アイである。朱音はもともとこのゲームが得意ではない上、非戦闘系の職業を取ってきていたため、戦闘力は元のゲームの中堅プレイヤーくらいである。


メンバー全員の方針が決まったため、それぞれ準備に取り掛かる。大型の兵器や防衛装置があるギルドストレージは、ギルドマスターである冬樹と、副リーダーである香とアイにしか取り出す権限がないので、それぞれが偵察アイテム・ギルド防衛のための小規模アイテムを取り出そうとする。しかし、ここでも問題が起こった。そして、その問題にいち早く冬樹が気付く。

「ん?いつもはギルド内でアイテムを取り出すのは10秒しかかからないのに、1分かかってもまだ出現しないぞ?」

冬樹がそう疑問に思うのも無理はない。

と言うのも、もともとゲームでは、フィールドやダンジョンでストレージからアイテムを取り出すのは5分もかかる一方、所属国家の街やギルドなどの安全圏では、アイテムを取り出すのに10秒しかかからない。そのこともあって、出発する前にギルド内で必要なアイテムを手持ちにそろえようとしたのだが…。


個人ストレージからアイテムを取り出そうとしていた朱音も同様に異変に気づいたらしく、不安を隠す様子もなく冬樹に声をかける。

「ねぇ、アイテムが出てこないんだけど…もしかしてステータス表記だけじゃなく、アイテムもバグってる??これって結構マズイんじゃ…。」


この時の朱音の”マズイ”には三つの意味があった。


一つ目は、純粋に不憫だということ。ダメージを負ったときは、自然回復か回復魔法で回復できるものの、前者は時間がかかり、後者は防衛や攻撃への魔法リソースが削られるためあまり好ましくない方法である。実体化させて、すぐ使える回復アイテムを用意して戦闘に臨むのがベターである。

二つ目は、今まで頑張って集めてきたアイテムが全部パーになったということ。特に朱音は開発係だったので、自作アイテムなどを多く作ってきたこともあり、アイテムへの思い入れは他よりも強い。

三つ目は、純粋に魔法で空間干渉することができない魔導師は、金属などの媒体を必要とするため、そのための武器や兵器が必要であり、それが十全に使えないということは魔導師の戦力が実質2割以下になるということ。

である


特に3つ目のマズイに関してだが、冬樹がいるギルドはほとんどが魔導師で構成されており、アイ以外のここにいるメンバーもその例に漏れない。

そうとなってはいよいよどうすることもできなくなるので、ギルド壊滅の危機である。


他の人も同様にアイテムを出現させようとしたものの、同じような状況になり、みな不安に煽られた。早く出てきてくれと祈りながらしばらく様子を見守っていると、パッと一瞬光った後、香の手元に銃器が出現し、アイテムが実体化した。そして、冬樹はギルドストレージから取り出そうとしていたので、他の人のようにすぐに実体化はせず、手前に青い球のような光が出現した。そして、みんなそれを確認するとほっとしたように安堵をつく。

「5分かかったけど、なんとかでてきてよかったな。出てこなかったら運営に文句言ってやろうかと思ったわ。」

アイテムが出てきたことに安心したのか、グチグチ文句を言いながら珠希が出てきたアイテムを腰元のポーチに入れた。他のメンバーも同様にアイテムを実体化することができたらしく、ポーチに入れたり身に着けたりしていく。

「ちょっと防衛装置と魔導砲台を設置してくる。」

冬樹は少し余裕を取り戻した珠希をスルーしつつ、そう言ってギルドの外に出て、適切な場所に設置していく。


ギルドの入り口付近は、点々と木々があるのと川が流れているだけの地形となっていて、防衛にはいささか不向きな地形であると冬樹は感じた。そのなかでも、これまでの経験からなるべく良い位置取りをして目的のものを設置していく。冬樹が青い光の中心をぎゅっと握るような操作を2回すると、目的のアイテムが実体化してその場所に設置された。


ギルドのアイテムストレージは、個人ストレージとは少し異なるシステムになっている。まず一つ目にストレージ容量が大幅に違うということである。個人ストレージは、もちろん一般的なプレイをする中では十分な容量であるが、大規模イベントである国家総力戦で使われるような戦車・軍艦・航空機・消耗設備などの容量をかなり圧迫するアイテムはあまり入れることができない。一方ギルドストレージは、ギルドマスターやその副官しか使えないものの、個人ストレージとは比にならないくらいの容量があり、かなりの数の兵器などを入れることができる。二つ目はストレージを利用できる範囲が異なるということである。個人ストレージはプレイヤー個人が所有するものなので、地下深くだろうが大海原のど真ん中だろうが敵国の首都内だろうが、ゲーム内ではどこでも開くことができる。それに対してギルドストレージは、自分が所属する国家の首都・都市・ギルド周辺でしか開くことができず、かなり制限されている。そのため実戦に使うというよりも、準備段階で使われることが多い。ちなみにギルドは都市に作らなければいけないという決まりはなく、所属国家の領地内であればある程度自由に作ることができる。そのためかなり不憫ではあるが海岸沿いや山の頂上などに位置するギルドもある。


そして対物質固定防衛装置を1つ、ブラスター型魔導対空砲台を2つ設置したときに、またしても事件は起きた。

「ちょっとちょっと聞いて聞いて!!」

朱音がまたもや騒ぎながら、外にいた冬樹に走り寄ってきた。

そして起こった事件の内容について話す。

「さっきアイテムを逆に個人ストレージに入れようとしたんだけど、入れることができないの!アリスちゃんにもやってもらったけど、ギルドストレージにも入れることができない!!他のみんなにも聞いたけどおんなじ状況で…どうしよ…。」

その朱音の言葉を聞き、冬樹も今ポーチ内にあるアイテムを右腕のブレスレットに近づけてアイテムストレージに入れようとする。しかし先ほどの朱音の言葉と違わず、ストレージに入れることができない。

ほらやっぱり…と朱音がいいながらしょげている。

そして冬樹は困った顔をしながら、一応の予防策を提案しておく。

「回復アイテムや弾薬、偵察アイテム等の、必要最低限以外のものは個人ストレージから出さないでくれ。ものでギルドがあふれかえっても困るしな。それと、アリスとアイさんにも大型兵器や装置を出さないように言ってくれ。アイさんは大丈夫だろうが、アリスが勝手に設置して後戻しができなくなったらめんどくさいしな。最低限の防衛機構がもうちょっとでできるから、それだけ終わらせてギルドへ戻る。」

その冬樹の言葉に対し、わかったと言いながら朱音はギルドへ戻る。

最終的に冬樹は対物質固定防衛装置を4つ、対魔力固定防衛装置を4つ、ブラスター型魔導対空砲台を12門、ペネトレイト型魔導対空砲台を12門、魔導Ⅷ型超重戦車D型を4両、魔導線屈折機を設置した。現状の敵勢力がわからないため、ほとんど最新の技術ツリーで開発できる兵器で固めて、できる限り万全の防衛機構を作った。本来ならば上位層のギルドでもこれだけの防衛装置や魔導砲台がそろっていればかなり強い方だが、さらに引き付け効果のある耐久型重戦車やオリジナル兵器である魔導線屈折機があれば、もはや一国の一部隊に匹敵するくらいである。大事なギルドと仲間を守るため、冬樹は一切油断しない。抜け目がないことを確認した後、ギルドの方へ戻っていった。空はすっかり明るくなっていた。


ギルドへ戻ると、準備ができたのか偵察隊のNPCは3人1小隊に分かれて整列していた。そして、ギルド防衛隊の方ではプレイヤーたちが話し合いをしていた。どうやらNPCも同様に、データに戻すことができないらしい。そのうちの1人がダメもとで自分のNPCに聞くが、やはり何もわからなかった。しかし、そのNPCとのやり取りを見ていると、なんとも自然な表情と口調で話をしていた。それには聞いた本人もが驚き、近くで会話を見ていた他の人も驚いていた。その様子を見ていた冬樹もその様子に驚いた。


と言うのも、プレイヤーが保持するNPCは街にいるNPCとは違い、基本戦闘特特化なのであまり感情豊かではない。運営が、笑いながらプレイヤーを次々と殺す猟奇的なNPCや、自分のNPCに欲情してハラスメント行為を頻繁に行うことを防ぐために、このような設定にしていると公言していた。

ちなみにハラスメント行為はプレイヤー・一般NPC・自分保有NPCに働くので、過度なボディタッチは禁物。もちろん同性異性両方に働く。


他のメンバーもNPCの反応が気になるのか、次々と自分のNPCに話しかけていった。中には戦闘以外のゲームの話をしているところもある。

冬樹も同様に、今まで簡素な命令しか出してなかったNPCに対して興味がわき、小隊を組んで待機しておくよう命じていた自分のNPCに歩み寄って話しかける。

「タルト、スフレ、アニス、調子はどうですか?準備はできました?」

冬樹には合計で6人のNPCがいるが、その内でも特に高レベルの3人に、危険そうな森林付近を偵察してもらうことにした。そして、少し反応を期待しながらその返答を待ったが、待つほどもなく声が返される。


「はい!プラム様!準備はばっちりですよ!」

黒い色を基調としたロングコートに赤い線が入っており、赤を基調としたスカートに黒い線が入っている服装をし、後ろに団子みたいにまとめている金髪で碧い目の女の子はそう返事した。この元気そうな子が、タルト・プリンツと言う。


「できました…多分大丈夫…。」

白い色を基調とした軽そうな服に水色の線が入っており、水色のスカートに白い線が入っている服装をし、長髪の銀髪で目は橙色をしたやや小柄な女の子はそう答えた。このおとなしめの子が、スフレ・エルと言う


「もちろんですとも、プラム様。いつでも出撃できます。」

細身ではあるものの、上下には黒色と茶色の革をあしらった軽鎧で、関節部には銀色の金属プレートが付いている男がそう返事した。この紳士で優しそうな男が、アニス・ロッテルと言う


呼びかけたNPCがまるで生きているかのように、そして個性があるように返事をしたので、冬樹は再び驚いた。言葉の微妙な抑揚や感情が込められているだけで、こうも変わってくるのか、と関心する。

そして、全員準備ができたと言っていたのでそれに対して返答する。

「それでは、任せました。頑張ってくださいね。」

未だに人間味あふれるNPCに対してどのように接すればいいのかわからないので、とりあえず冬樹は丁寧語で接した。

タルトたちNPCは話しかけられたのがよほど嬉しかったのか、ニコニコしていたり顔を赤くしたりして返事をした。


そして、先ほど別のNPCと話していた方もひと段落ついたのか、それぞれの隊に分かれ準備改良の合図をしてきた。その様子は最初の時とは打って変わって、みな不安を拭われているようで明るい様子だった。やはりゲームだから楽しくしないと、と思い、冬樹は士気も高まっている現状に満足していた。そして、作戦開始の合図をする。

「それでは作戦を開始します。各自目的遂行のため行動してください。」

と う こ う か ん か く

他にこうやって書いてらっしゃる方々は本当にすごいですね…

自分もいくつか書き溜めているのですが、もう一度読み返して推敲したりだとかするので余計に時間がかかります…

早く物語を進めたい


少しNPCの説明が適当になってしまいましたね。集中力切れました。

兵器や武器などは暇があるときにまとめているので、量がたまったら載せるかもです。

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