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イイ事とイタイ事ってパッと見似てるから、これは必然!え?そんな事ない?いやいや、嘘でしょ?



体育の後もいつもと変わらない退屈な授業を受け、あっという間に放課後。俺はバカ二人に勉強を教える為に今日も勉強会を開くつもりではいたが、しーにゃん先輩との約束がある為、各々に苦手科目の問題が記されたお手製プリントを渡し、明日までにやってくるように指示して3年生の教室に向かっていた。


既に下校の時間ということもあり、廊下や教室に人があまりいない。普段なら運動部は外で青春の汗を流し、文化部は各々の青春を謳歌しているが今は試験週間。その為、全ての部活動はしばらく休みとなっている。


「しっかし用事ってなんだろうなぁ」


俺は3年生の教室がある3階に繋がる階段を登る。暫くして、しーにゃん先輩がいる【3-3】と記載された標識が掛けられた教室が目に入る。


「なんか3年生の教室って緊張する」


俺はそんな事を呟き、扉を開けた。そして最初に視界に映ったのは


「すぅ・・・すぅ・・・」


机の上で両腕を枕にして、そこに頭を乗せ、気持ちよさそうに可愛い寝息をたてる、しーにゃん先輩がいた。俺は思わず携帯で連写を決め込んだ。

しばらく写真撮影に明け暮れていると、唐突にムクリと、しーにゃん先輩が目を擦りながら起きた。うーん!目を擦るしーにゃん先輩も激萌える!アアア!!かんわあいい!!


「・・・なにしてんだ?ケータ」


「え?何って寝顔の可愛いしーにゃん先輩を撮影して--!?」


テンションがハイになってた俺は、しーにゃん先輩の質問にバカ正直に答えてしまう。そしてその瞬間、俺は覚悟した。そう--半殺しにされる覚悟を。


「っんの変態バカ!! 今すぐその写真を消せ!!」


背後から鬼が出てきてませんか?って思うほどの怒気のオーラを醸し出すしーにゃん先輩の小さな可愛らしい拳が俺の鳩尾に突き刺さった。更に膝蹴りで打ち上げられ背中を蹴られ床に叩きつけられるという『にゃんにゃんコンボ☆(俺命名)』が炸裂した。名前の割にくそ痛いので、せめて名前だけでも可愛くしてみました。


「・・・うぅ」


「これ以上痛い目にあいたくないなら、その写真消せよ?良いな?」


しーにゃん先輩が俺の顔をぐりぐりと踏みながら圧をかけてくる。だが、今の俺にその脅しは無駄である。何故なら--可愛いらしいにゃんにゃんパンツが見えr--ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?


「痛い!痛い痛い!?顔!顔潰れる!?ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?」


パンツへの視線に気づかれたらしく、顔面に置かれていた足の力が更にかけられ、めちゃくちゃ痛い。


「お!ま!え!が!私の、し、下着を見るからだろ!!」


「そ、それは、ごめ!痛っ!? ごめんなs・・・おぶ!?」


何度も顔を踏まれ、喋る暇がない。暫くして、顔を蜂に刺されたのかと言われるくらいに腫れた俺は、正座していた。


「ひゅみませんでひた」


「ふんっ。分かればいんだよ、バカケータ」


椅子に足を組んで座るしーにゃん先輩は、ムスッとした顔で告げる。怒る姿も可愛いなんてどんだけこの人は反則的な萌え生物なんだろうか。


「と、ところで、用事ってのは?」


「ん? あぁ、その事か。え、えっと・・・な? 今って・・・テスト週間だろ?」


いきなり顔を赤らめて口をもごもごさせるしーにゃん先輩。


「だ、だからさ・・・テストが終わったら、どっか遊びに行かないか? ふ、二人で!!」


「・・・そ、それって--デートのお誘いですか!?」


「・・・は!? ちがっ・・・で、デートなんかじゃねえ!? た、たまにはお前にも、ご、ご褒美をだな!ほ、ほら!お前は私の舎弟だろ!だ、だから、デートじゃねえからな!!」


俺の頬に綺麗な蹴りをお見舞した、しーにゃん先輩は、顔を真っ赤にして教室を飛び出して行った。1人取り残された俺は、


「いよっしゃああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!」


大声でガッツポーズを決め込み、たまたま通り掛かった華薇先生にボッコボコにされました。

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