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潜入するために

カルティエさんが男に見せた紙にはこう書かれていた。


監視が付いているなら少しの間目を瞑っておけ。

アタイが勝手に質問するからイエスなら何も答えるな。

その間にお前に付いている監視をどうにかする。



え?何でそんな事がわかったの?


「何でわかったかだって?そりゃあ・・・母様だ。」

「ええ、その男は我々に斬りかかる際、手加減をしてくれたみたいなので、もしやと思い気配を探ったら何も無い所から気配が出ていたので。」


え?私の事を本気で斬りに来てたような・・・。

私はじとーと男を見た。

「ハハハ・・・、いやね、中々いい剣筋だからついね・・・。御両親に報告しないでね?」

うちの両親そんなに怖いのかな?


「そんで、どうして監視なんかいたんだ?」

男は真顔になりこう言った。

「あのクソ領主に妻と娘が人質に取られてしまってな・・・。やらなきゃお前を処刑して妻と娘を俺の奴隷にするってな。」

男は歯を食いしばっていた。


「あのゲスやろうか・・・。しかし証拠がねーんだよな・・・。そこで寝てる奴は吐かないだろうし一体どうしたらいいんだ?」


「領主の娘、確かクラレアンスという名前の令嬢と可能なら他にも若い娘を奴隷にして連れて来いって言われてたが・・・。」


奴隷ね。手は有るんだけれど・・・。

「本当か!?いや、娘と変わらない歳のお嬢さん方を奴隷にはしたくない・・・。」


でもこのままだとこのおじさんが、処刑されてしまう。

「カルティエさん、奴隷にも種類がありましたよね?」

「ああ、奴隷は3つある。

1つ目は戦争奴隷。まぁ、捕虜だ。賠償金を払えば解放される。

2つ目は借金奴隷。借金のカタにされる奴、

借金を返せば解放される。

3つ目は犯罪奴隷。罪を犯した場合になる奴だ。犯罪者なので前2つと違って人としての権利は全くなる。刑期が終われば解放される。大抵、前線とか危険な仕事が多くて生きてられないって話だけどな。」


カルティエさんは苦い表情をしながら

「まぁ、アタイが、嫁げばオッサン達は無事なんだよな・・・」と続けて言った。



はい、実行!

ユーナは覚悟を決めて友人(とおじさんの家族)を助ける為に奴隷になる事にした。

「カルティエさん、お金貸して下さい。」

「え?今ここで!?おい、何考えてんだ!?」

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