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地球裏の世界事情  作者: 龍刀
勇者篇という名のただの閑話
42/55

父の怒りそして蹂躙

なんと今日は誕生日です(=^ェ^=)

一年の節目に三章開始の節目が迎えられるのでちょうどよかったです(≧∇≦)




てなわけで第三章開始‼

光に包まれ、設定された位置よりも少し?ずれた座標に転送された俺はとりあえず手持ちと力の有無を調べる事にした



………ふむ、天叢雲剣とグラム、契約の印が残っている事からミストとミリルは呼び出せるな…

てことはシームも呼べる…まあ、三人共暫く呼ぶ予定はないか…

魔力は…満ち溢れているな…この場所は…これだと耐性の無い奴には毒だな…

念の為に0.01割で使用して様子みるか…



「《索敵》開始…《隠蔽》発動…《幻惑》発動…」

…なるほど、かなり精度が上がっている

やはり濃い場所だと使いやすいな



ーー天雲、叢雲、グラム、世界の理にアクセスできるか?



ー主様、データによりますと此処は、大陸が別れていて第一大陸、第二大陸と呼ばれ、第一大陸には王国と帝国、小国の集まりの連邦国がありますね。第二大陸は魔神封印魔族領があります。基本的に魔族は人に干渉しません。使役魔法陣による使い魔召喚で魔族が召喚される時くらいだけですね



ー主、この世界の魔法はそこそこ発達している。セカンドと同じくらいかそれ以上といったところだ。主も気兼ねなく使える環境だが、二属性持(デュアル)ちは百人に一人、三属性持(サード)ちは千人に一人、四属性以降の多属性持(マルチ)ちは十万に一人だ。人の枠組み内での話だがな



ー人種が判明した。人、エルフ、ドワーフ、獣人、魔人、ドラグーン、フェアリー、ハーフが言語を使用して意思疎通が可能。その他、上位魔獣、上位獣、神獣、幻獣とも意思疎通できる。国は人の王が治めるのはリース王国、レーリック帝国、ウーリル教国、レージス皇国でレージス皇国以外は人間至上主義で獣人、フェアリー、ハーフが虐げたれている。生活水準は比較的高いみたいだ。生活魔法で人々は生活している。そして、今回主を強制召喚したのはウーリル教国で、世界で一番腐っている国だな。国家中枢も酷ければ、その正規国民もな



ーはっ⁉主様‼急いで教国へ向かってください‼生体反応が主様とシーム様を半々にされた反応を確認しました。おそらく長女のムーリル様が只今召喚されました。見た目は人よりですが、獣人のハーフです‼慰み者にされた後に殺される可能性が‼……はっ⁉しまった‼禁句を‼



「アァ…?ムー…ガ…殺…サレル…?」

トウムの腕の力が抜ける…そして、ある意味での呪詛を紡ぐ



「完全魔装《雷光神衣(ボルテックスコート)》魔剣グラム《双爪形態(モードデュアルクロー)》」

雷光を纏い、グラムを禍々しい大きな双爪に変えて装備する



「雷光神速」

神で最速という定義の韋駄天と同格の速さで教国へ移動する

一コンマで既に王宮へ侵入、召喚の間とされる場所の隣の部屋の扉ごと破壊して突入する

中には拘束され、鞭跡がつき泣いているムーリルと気持ち悪い笑みを浮かべる家畜が二名いた



それを見た途端、俺は激昂した



「月影流《型変禁弐(モードチェンジセカンド)》」

魔装を解除して、予定をプランCに移行する



「《冷徹虐殺(クールジェノサイド)》」

月影家の特級禁術で幼き頃より大切なものがなくなりそうな時に奪われそうな時にそしてどうしても許せない時に使用するように教え込まれていた



「手始めに、《神鎖》《最悪夢(ナイトメアファースト)》」

光の鎖が家畜二匹を拘束、からの強制睡眠でその対象の一番の悪夢を見せる



「最後に《死之繰返(デススパイラル)》《永遠之間(エターナルスペース)》」

死を繰り返す効果を付与して永遠の時の空間へ放り込む

これでこいつらは永遠に死の痛みを感じながら生きていく

定義として、世界でどのようなことが起きようともその空間だけは壊れないというもので生きたいと思いながら死を受け入れるコトに加え、罪を完全に清算すれば、そのまま魂が消滅して、魂具となりてその空間を一から造られる

そして新たな世界を構築する…言わば神技でもある

天叢雲剣とグラムがあるが故に使用可能なのだ






「ムー‼大丈夫か‼」

すぐさま鎖を破壊してムーを抱き上げ

「《完全回復(パーフェクションヒール)》《清浄(クリーン)》」

傷を完全に癒してさらに汚れを落とす



「ふぇ…?父様…?」

ムーが泣いて赤くなった目を擦りながら俺を見る




※ここで補足

この間、家に行った時にノエルには気付かれなかったが、契約獣ということでよくシームはムーリルを連れて家に来ることがよくあった

その際にわかったことは、地球人がセカンドへ行くと帰れば時間があまりたっていなくて、セカンドの住人が地球に来ると帰れば時間があまりたっていないということが判明した

それにより、ムーは俺が誰だかわかるのだ

因みにムーは既に成体である




「父様〜」

泣き顔の笑顔で抱きついてくる

因みに先程言ったとおりムーは成体である

故に悲しいことに、とっても悲しいことに俺より背が高い…つまり俺息できない…



「ゲホッゴホッガハッ…」

転移で無息地獄から抜け出す



「あっ⁉ごめんなさい‼」

ムーが途端に素になる



「ふう…それで、大丈夫か?」

息を整えて改めて聞く



「うん‼父様のお陰で何ともないよ‼」

元気よく頷くムー

ここまででお分かりいただけただろうか?

ムーの精神年齢はかなり低い

成体なのは嫁達の教育の武芸に魔法、そして俺の家に来た時に月影流を教えていたので成体にだけはなれたのだ



「ムー、ここはセカンドとも地球とも違う世界なんだ。とりあえずここを抜けてレージス皇国に行く。そこが一番マシな国だ」

「へぇ…異世界かぁ〜。父様の持ってる御本のお話みたいだね〜。私は父様についていくからどうぞよろしくお願いします」









…てなわけで早速身内と会った







俺の三度目の異世界旅行の供は娘になった

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