表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
33/34

【続編 第20話】覚悟

「兄さん、大丈夫ですか!」

ちはるが駆け寄り、心配そうに声をかける。倒れ込んでいたやおたは、顔をしかめながらもなんとか体を起こした。

「……たぶん、急所には当たってないと思う……」

やおたが弱々しく答えると、ちはるは意を決したように周囲の仲間たちを見回した。

「皆さん、聞いてください。助かる方法が、ひとつだけあります。あいつらは過去へ行くことはできても、現代より未来に行くことはできません。……ですが、僕なら未来へ行くことができます。ただし、これには大きなリスクがあります」

ちはるの重い言葉に、その場の空気が張り詰める。

「10年単位の未来にしか跳べないうえに、未来へ行った分の歳を、僕たちはそのまま取ってしまうんです。……皆さん、それでもいいですか?」

覚悟を決めたみんなは、黙って深く頷いた。

「……分かりました。では、僕が敵の気を引いているうちに、皆さんはちくさんと青い剣士さんを回収してきてください!」

ちはるが飛び出そうとしたその時、手が肩を掴んだ。きよぴこだ。

「ちょっと待ってくれ。……俺に、千春の役をやらせてくれ」

きよぴこは静かに、しかし燃えるような目で言った。

「俺は……友達をあんな目にしたあいつを、どうしても許せないんだ」

「……分かりました。でも、すぐ戻ってきてくださいね!」

千春が承諾したそのとき、背後から狂気じんだ叫び声が響いた。

「何ごちゃごちゃ言ってるたぁ〜ん!」

「なぁ、ちょっと話がしたいんだ」

きよぴこは臆することなく、語尾に「たぁ〜ん」をつけるその男に向かって静かに歩み寄っていく。その隙に、みんなはちくさんと青い剣士を救出するために一斉に動き出した。

「ハッ、土下座でもして謝るたぁ〜んか!」

男が嘲笑ったその瞬間――きよぴこの渾身の拳が、敵の顔面に深く炸裂した。

「たぁ〜〜っ!?」

顔面を撃ち抜かれた男は、きりもみ回転をしながら遥か後方へと吹っ飛んでいく。

「早く戻ってきてください!」

千春の叫び声とともに、無事に二人を回収したみんなが、やおたと千春の周りに素早く集まった。

まずい 間に合わない!きよぴこさん 早く!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ