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【続編 第19話】理不尽な刺客

ふと気づくと、俺たちは河原に倒れていた。

「いててて……みんな、大丈夫か?」

体を起こしながら周囲を見渡す。そこには、きよぴこ、ケメ子、やおた、千春、フンバルト、フンバルトの旦那のオナラガさん、そして青い剣士の姿があった。泥だらけになりながらも、全員なんとか息がある。

千春が安堵の息を漏らしながら言った。

「なんとか、うまくいってよかったです……」

激戦をくぐり抜け、誰もが胸をなでおろしたその瞬間だった。

河原の下から、不穏で冷たい声が響いて響き渡った。

「うまく逃げれたと思ったのかな?」

ハッとして見下ろすと、ゆらりと黄色い影が近づいてくるのが見えた。

「ちっ……!」

俺たちは瞬時に身構え、再び戦闘態勢へと入る。だが、敵はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「8対1では分が悪いからね。最強の助っ人を連れてきたよ」

黄色い男の後ろから、妙に着飾った男がダルそうに歩み出てきた。周囲の緊迫感などどこ吹く風で、不満そうに口を開く。

「ここはどこたぁーん? ワールドカップ見に行ってたのに……980万円、どうしてくれるんだよ」

その男が黄色い 男に向かって叫ぶ。

「師匠! 僕の親友のきよぴこを取り戻してほしいんだ! 後のやつらは好きにしていいから!」

「ちっ、させるかよ!」

青い剣士が鋭く踏み込み、刀を構えて黄色い男たちへ疾風のごとく斬りかかる。

――ぱぁん!

乾いた甲高い音が河原に響き渡った。

次の瞬間、青い剣士が信じられない勢いで吹き飛んでいた。

「な……やめろーッ!」

青い剣士を助けようと俺が駆け出そうとした、その瞬間――

――ぱぁん!

再び鳴り響く乾いた音。

視界が激しく揺れ、痛みが追いつくより早く、俺の右腕から先の感覚が消えた。

「う、あぁぁぁッ!?」

吹き飛んだ自分の手を見て、俺は激痛と衝撃でその場に崩れ落ちた。

「この野郎ぉぉッ!」

やおたが叫び、吹き飛ばされた青い剣士の刀を泥の中から拾い上げると、決死の覚悟で男へ切りかかる。

――ぱぁん!

容赦のない乾いた音が三度鳴り響く。

やおたは声も出せないまま、前に膝から崩れ落ち、そのまま動かなくなった。

圧倒的すぎる暴力。命のやり取りすら娯楽のように扱うその男に、誰もが絶望で息を飲む。

黄色い男は冷ややかな目で俺たちを見下ろし、言った。

「それ以上もうやめなよ。捕まっちゃうから」

すると、「たぁーん」と語尾につける男は、鬱陶しそうに鼻で笑いながら吐き捨てるように言った。

「大丈夫、僕のおじいちゃんが、もみ消してくれるから――」

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