Ⅴ.運命の鍵-Tsubasa-
運命の鍵を握る片翼と、運命の錠を託されたもう一翼。
双子の翼の運命は――。
「実は、グレア達の方で保護して欲しい子が居るんだけどさ。 その子達をホールに待たせてた!」
悪びれる様子もなく発されたグレイの言葉にグレアは、自身の妹の忘れっぽさに額を抑えて頭を振る。
これでいて国王として君臨しているのだから、人間とは分からないものである。
「解った、今から迎えに行かせよう。 神南、たの……」
「そんな必要はないさ」
グレイの発言に呆れたグレアが弥王へ迎えを頼もうとしたその時、彼の言葉は扉が開かれたと同時に聞こえた可憐な少女の声に遮られた。
一同がその声の元へ視線を向けるとそこには、二人の少女を先頭にその後ろに少女とフードを目深に被った人物が立っていた。
「レイラにレイナじゃないか。 何しに来たんだ?」
弥王は二人の少女の姿を認めると瞠若する。 その瞳は驚愕の色に染まっていた。
彼女の問いかけに二人の少女は躊躇うこともなく執務室の床をヒールで叩きながら入室し、その内の一人、レイナと呼ばれた赤髪の少女が弥王を見上げ、片目を閉じる。
「もうすぐ、新生節の時期だろう?
だから、小生達が特別に訪問仕立てをしようと思って来たのさ!」
楽し気な声で発された言葉を聞いた弥王と璃王は反対に不満げな眉を顰めた。
毎年、4月の初旬に行われる新生節。
そのイベントは、神話時代に混沌と化した世界が一度滅びた後、新しい世界が構築されたことで平和が訪れた事を忘れない為、主にクルシス教徒が新世界の平和を喜び祈るもの。
そう、“クルシス教”のイベントなのである。
二人の出身はイリア王国であり、そして、イリア王国では聖少女信仰が主な宗教である。
二人も例外なく聖少女信仰の信者であった。
聖少女信仰に於いて、他の宗教行事に参加してはならないという事はない。
では、二人がどうして不満げな表情をしたのか。 その原因は主にレイナにあった。
レイナは弥王と璃王の正体を知る数少ない人間であり、そんな彼女は、二人の意向を無視して二人にドレスを着せるのが夢なのである。
ちなみに、いつぞやの弥王と璃王のドレスもレイナとレイラが仕立てたモノである。
勿論、今回も弥王と璃王へ新生節用のドレスを仕立てる気満々なのであった。
「弥王には春らしくリラパープルに淡いピンクを足して、白いジャケットに~」
「違うだろう。
それもだけど、弥王と璃王達の隊服を作る為に来たんだろう!」
既に洋服を仕立てんと妄想を繰り広げていくレイナに最初に標的になってしまった弥王が、その端正な顔に隠すこともなく露骨に辟易とした表情を浮かべた。
そこへ、救世主が現れる。
黒に近い青の髪を腰まで伸ばした少女、レイラが自身の妹であるレイナへ苦言を呈したのだ。
「隊服……?」
レイナの背中を叩くレイラの言葉に、弥王と璃王が不思議そうな表情を顔に走らせる。
首を傾げて似たような表情を見合わせる弥王と璃王へ、グレアが口を挟む。
「神南も神谷も自分の隊を持ったんだ。 隊服くらいないとな」
優し気に微笑むグレアとは対照的にその言葉を聞いた二人は微妙そうな笑みを零す。
形から入るのは彼の性格だろうか。
レイラとレイナはグラン帝国が誇る首都・ロニアの双子の仕立屋であり、そして、裏警察御用達の仕立屋でもある。
そして、弥王と璃王のバイト先も彼女達が経営する仕立屋バートンだ。
レイラ・バートンとレイナ・バートン。
それが彼女たちの名前である。
「でも、その前に彼女達だろ」
隊服の話の前に、弥王は双子と一緒に入って来た二人の人物へ視線を向ける。
一人はライラックの髪を肩の辺りまで伸ばしたルビーとエメラルドのオッドアイの少女、もう一人はフードを目深に被り、顔を隠している人物。
フードの先から菫色の髪が見える。
弥王の言葉に頷いたグレイが口を開く。
「そうだね。 彼女はツバサ。
ワケあって素性は言えないけど……、今、ある奴等に狙われててね。
それで匿う事になったんだ」
「そっちは?」
普段とは打って変わって神妙な面持ちで語るグレイの言葉に、訝し気なインディゴの瞳がフードの人物へ向けられる。
グレアの視線に気づいたフードの人物は、たった一言。
「ツカサ」
名乗った声は少年のモノだろう。
彼の声色は鋭利な刃物を連想させるように冷たく、突き刺さるような刺々しさがあった。
たった一言だけ名乗った彼はそれ以降、口を開くことはなかった。
「……、それで、何故、君は狙われているんだ?」
疑念を拭えない深い青の瞳をツバサと紹介された少女へ向けると、グレアはそれを悟られないように柔和な笑みを浮かべ、問いかける。
幾ら女王であるグレイの決定でも、何でもかんでも頷いて受け入れるつもりは毛頭ない。
狙われているというのなら、その理由を訊ねるのは当然のことだった。
グレアに問われたツバサは首元に手を添えると、服の下から丸く、翼の生えた銀色の鍵の様な物を取り出した。
頭と思われる丸い部分には縦に線が入っており、目を閉じて口を縫い付けた様な奇妙なデザインの模様らしきものが施されている。
「白銀の錠……エレンです。
彼らはこれを……、これの中身を狙って私を追っています」
ツバサはエレン、と呼んだ鍵を両手で大事なものを包み込むようにそっと握り締める。
金属特有の冷たさが掌に伝うが、それを気にする様子はなかった。
「君はそれの中身を知っているのか?」
「詳しくは……。
ただ、この錠の中身さえあれば、世界を滅ぼすことができる危険なものが入っているとだけ聞かされています」
グレアの問いかけにゆっくりと首を振ったツバサの言葉に、その場にいる全員が固唾を飲む。
彼女の言葉が本当ならば、それを狙う者は少なくはない筈だ。 この世に野望を持たぬ人間などいない筈だから。
暖炉の火が付いた暖かい筈の部屋の中に冷たい緊張感が走るものの、ツバサの言葉は続いた。
「だから、両親は私と私の双子の兄にそれぞれ、鍵と錠を託したのです。
でも、双子の兄は五年前に鍵と共に消息不明になってしまって……。
生きているのかも分かりませんが、兄を探さなければエレンを開ける事はできません」
執務室内は水を打ったかのような静寂に包まれる。
彼女の話は現実味が薄く、信憑性に欠ける。
そんな話を信じられるのか。 誰もがその話に疑念を抱いていた。
その中で沈黙を破った人物が一人。
「現実味のない話だな」
沈黙を破ったのは璃王だった。
ツバサへ向ける彼女の視線は冷たく、それだけで璃王がツバサの話を信じていないことが分かった。
冷たい声に一同が璃王へ注目するも、彼女はそれに動じることもなくツバサの持つ錠を指差す。
「とどのつまり、その錠は世界を滅ぼす様な何かが入った錠だ。
それを狙う奴等が居る、しかし、その錠の鍵は生きてるか死んでるかも解んねぇような奴が持っていて、そいつの持つ鍵がないと開けられない。
開けるには、そいつを探すしかない。
そんな話を聞いて、素直に「そうなんだ、じゃあ、匿うよ」なんて言えるか。 信憑性にも欠ける」
棘を刺していくように語られた璃王の言葉。 それは、誰もが感じている不信感だった。
それを臆することもなく口にした相棒を宥める為、弥王が彼女とツバサの間に入り、咎めるような視線を璃王へと向ける。
ツバサはというと、璃王の歯に衣着せぬ言葉に俯いていた。
彼女の言うことも尤もなのだ。 最初から信じてもらえるなんて思っていない。
「ツバサさん……だっけ。 彼奴の言葉は気にするな。
ただ疑り深いだけで、あれでもいい奴なんだ」
俯くツバサへ視線を向けた弥王は、努めて優しく声を掛ける。
しかし、その心中はやはり、璃王と同じく疑いは拭えない。 それを微笑に隠す。
「ありがとうございます。 貴方は優しいのですね」
それでも、自分を信じようとしてくれているのだと受け取ったツバサは弥王へ安堵したような柔らかい笑みを向けた。
その笑みへ曖昧に微笑み返すと、弥王は次にグレアへと視線を向ける。
「確かに彼女の話は現実味はないし、正直オレも半信半疑だ。 が、その真実はオレ達は知り得ない。
例えば、オレがその気になれば世界を壊せる力を持っている、とでも言えば公爵達は信じるか?
それと同じなんだよ。
さっきの公爵の一件も然りだ」
さっきの公爵の一件──グレアが実は女性が苦手だと言う事実。 しかし、それを引き合いにしてもツバサを信じる要素には繋がらない。
規模が違いすぎるからだ。
「だが、弥王。
それとこれじゃあ、規模が――」
反論しようとする璃王の言葉を遮るように弥王は、彼女の唇に人差し指を宛がう。
物理的に黙らされた璃王は不満げな感情を視線で訴える。
「何事も少しは信じなきゃなんねぇって事だよ。
璃王だって、信憑性のない話をお前がして、それを突っぱねられたら嫌だろ?
本当の事なのに「それは有り得ない」と」
「俺は別に……」
「それに、この世で“有り得ない事”は“有り得ない”んだよ。
お前が一番よく分かってるだろ?」
「それは……」
弥王の言うことは確かに正論だ。 それは璃王自身も体験している。
しかし、それでも何でもかんでも信じるということは危険な因子も伴うのだ。
それを弥王も分かっている筈だが――。
「それにほら、言うだろ?
“Ama Il prossimo tuo come te stesso”ってな」
「ア……、アーモイル……?」
弥王の口から発されたのは、流暢なイリア言語。
しかし、それを理解できたのはごく一部だけだった。
弥王の言葉に明日歌とJ、アゼットは困惑したように小首を傾げる。
弥王とイリア言語で話したくて、それを勉強中の明日歌でさえ、本場のイリア言語を流暢に話す弥王の言葉は聞き取れなかったらしい。
「──つまり、“隣人は愛しなさい”って……聖少女ユリアの言葉だな」
自身の言葉を翻訳する弥王だったが、彼女は璃王に突然、容赦なく小突かれてしまう。
拳頭で頭を小突かれた弥王はその鈍い痛みに涙目で頭を抑えた。
「痛っ」
「グラン言語で言え、馬鹿め。
公爵や陛下はともかく、通じない人間もいるだろ。
──で、どうするんだ、こいつ等?」
後者の言葉はグレアへ向けたモノである。
小突かれた弥王は隣で「あれはイリア言語で言うから良いんじゃないか」などと宣っているので、とりあえず横目で睨んでおいた。
二人のやりとりを他所に、今まで口を開かなかったツカサが口を開く。
「人員の問題なら、僕が裏警察に入る。 君、何となく面白いし」
ツカサは璃王をフード越しに見る。
フードで目元が隠されていても、彼が興味深げにこちらを見ていることが何となく分かってしまった璃王は困惑した表情を顔に浮かべ、首を傾げていた。
裏警察へ志願したツカサに驚いたツバサも小さく手を上げる。
「ツカサさんが裏警察に入るなら、私も入ります」
ツバサの言葉に一同、彼女へと驚愕の視線を向ける。
一番に口を開いたのはツカサだった。
「ツバサ! 君まで……」
「大丈夫です。
足手纏いにはなりませんから……」
自身の肩を掴んで説得しようとしてきたツカサへ彼女は微笑む。
ツバサのその色違いの双眸には、自身を気遣う彼に対する特別な感情さえ垣間見えた気がした。
「ふむ……」
二人の志願にグレアは指先を顎に添え、思案する。
彼としては、戦力が増えることに関しては大歓迎である。 特に璃王にはドクターストップもかかっている状況。
少しでも彼女の負担を減らす方向で考えたいところだが……。
ちらりと横目に璃王を見る。 彼女はこちらの視線に気が付くと、あからさまに嫌そうな表情を向けてきた。
彼女としては自分の仕事が減るのが嫌なのだろう。
何が彼女をここまで戦闘狂にしてしまったのか……謎である。
しかし、グレアは医者であるロランから璃王の任務参加について、ジェノサイド飯片手に脅されていることもあり、グレアの判断はすぐに決まった。
「──なら、2人とも、近接・中距離部隊に入ってもらおうと思うが……戦術的にはどうだ?」
グレアはツカサとツバサを見る。
彼女たちは一見、手ぶらであり何も装備していないように見える。
ツカサはともかく、ツバサは戦力になるのかという疑問が浮かんだ。
問いかけるグレアの視界の端で璃王が不満げに眉を顰めてこちらを睥睨しているのが見えた気がしたが、それは見ないことにした。
「ツカサさんはナイフや剣を、私はボウガンを使います」
「なら、決まりだな。 ツバサとツカサ。
二人は纏めて神谷が管理する近接・中距離部隊に配属とする」
「はい」
グレアの宣言により、ツカサとツバサは璃王の管理する近接・中距離部隊に配属となったのだ。
「つーか、近接・中距離部隊とか戦術を部隊名にするのは呼ぶ時に面倒くね?」
ふと今思ったような口ぶりでそれを言い出したのは弥王。
璃王とカナメも「確かに……」と同意する。
「この際、部隊を作るのはもういいとして、部隊名も決めておいた方が良さそうだな」
「じゃあ、弥王さんは“悪夢の伯爵”の異名で呼ばれているし、弥王さんに出会った人間は絶対に死ぬから、“Fate”なんてどうです?」
「それを言ったら、致死率は璃王の方も高いだろ……」
「璃王サンは“出会ったら死ね”なんでぇ“Reaper”っスね」
璃王の一言でJとカナメが勝手に部隊名を命名してしまった。
弥王も璃王もそれに反論しない。 特にこれと言って決めていないからである。
“死の運命は変えられない”から“Fate”、璃王は璃王で“生きては帰してもらえない為、出会ったら死ね”と言われていることから、“|死神《Grim Reaper》=Reaper”。
どちらも言い得て妙である。
「まぁ、良いんじゃないか」
「それじゃあ、今日からオレの部隊は”Fate”、璃王の部隊は“Reaper”で」
璃王と弥王がそれぞれ頷いたことで、部隊名は決まったのだった。
―― ――
―― ――
「いや、良いって! 今まで通りの服で頼む!!」
「そうだ、どうせ外見は今まで通りにするんだから!」
部隊名が決まった後。
早速隊服を作ることになった弥王たちは空き部屋にて女子だけが集められた。
弥王と璃王、明日歌、J、カナメ、ツバサの採寸をするためである。
そこに弥王と璃王の抗議の声が響く。
「いやいや、折角もう性別バレしてるんだから、何も男装に拘ることないのさぁ~」
「そうそう、ミオンもリオンもいい素材を持ってるんだから~」
「あの、弥王さまも璃王さまも慣れている服の方が……」
「そうですよ、嫌がる格好をさせるのはどうかと……」
「いいや、折角服を新調するなら、弥王さんも璃王さんも思い切って男装以外もしようぜ!」
「そっスよ。 むしろ、最近流行りのアシメスカートを取り入れたりしてさぁ」
もう男装しなくていいじゃん、という意見のバートン姉妹に対し、今まで通り男装をしたい弥王と璃王が揉めていた。
その様子をおろおろと明日歌とツバサが間に入ろうとし、Jとカナメはむしろ、バートン姉妹の味方をして自身の上司を背中から撃っていた。
「よく考えてくれ、四人とも!
オレがある日突然女の身体で登場してみろ、“悪夢の伯爵女ぁ!?”って標的が混乱するだろ!」
「何で殺す人間のことまで考えてんのさ、ミオン」
「どうせ、目撃者いなくなるのにねぇ?」
女装させられまいと必死に説得する弥王だったが、レイナとレイラに首を傾げられてしまう。
「むしろ、どうしてそんなに俺たちに女装させたいんだお前ら? 今更過ぎるだろうが」
璃王は璃王でシャツのボタンをしっかり閉めて、双子から脱がされるのを阻止する。
璃王の鏡映しの術式はシャツに施してある為、シャツを脱がされたら彼女は術式が解けて女の身体になってしまう。
それを阻止するためにシャツは死守するのみ。
「なんでって、ねぇ?」
「ミオンもリオンも折角いい素材を持っているのに、隠してるだけなんて勿体ないのさぁ?」
「それに」
「作るなら断然、女の子の服の方が楽しいからに決まってるのさぁ~」
「ねぇ~」
息がぴったりの双子の言葉に、弥王と璃王は頭痛を覚えてきた額を抑える。
特にレイラは可愛い服を作ることに心血を注ぐ変態である。
レイナの方はともかく、レイラは“布が恋人であり、人間はトルソー”とまで言い放つほどなのだ。
そんな彼女に標的にされてしまった弥王と璃王は、どうにかして彼女たちを説得できないかと思考を巡らせる。
「むしろ、性別バレしておいてなぁんで抵抗するのさぁ?」
「夜会の時のドレスにウェストスター校の制服。 とっくに女装しているんだから、今更女装に抵抗があるなんて言わないね?」
「……」
双子に詰められて、弥王と璃王は言葉に詰まる。
学校に通っていた時はともかく、確かにドレスは着ましたとも!
弥王に至っては記憶の彼方にリリースしていた記憶まで蘇ってきて、不快気に眉を顰めた。
ややあって、最初に口を開いたのは璃王だった。
「呪幻術で鏡映しの術式を使う場合、“鏡映し”とは言いつつもやってることは肉体改造。
つまり、呪いで男の身体にしているから、余計な脂肪がない分こっちの方が動きやすいんだよ」
璃王の言うように、鏡映しの術式は対象のモノを任意の姿に変える術式である。
つまり、璃王は自身の身体を男体に変えている為、女体の時の煩わしさはないのだ。
例えば、彼女はバストが豊満である為、激しく動けばそれが揺れて煩わしい、という事だった。
「それは、リオンが適当にバストサイズを測って適当にビスチェを作っている所為なのさ。
だから、小生に任せろとあれほど……」
「とにかく! 俺は今後も男としていく!
分かったらさっさと採寸しろ! 勿論、服の上からな!!」
突っ込まれたくない話題だったのか、レイラの小言を遮って璃王は捲し立てるように言う。
彼女から言わせれば、男体の快適さを知った今、今更女体で過ごしたいなど思わない。
璃王が折れないと悟った双子は標的を今度は弥王へあっさり変えてしまった。
「ミオンの幻奏術は他人から見える外見を変えているだけなのさぁ~」
「それなら、女装しても超無問題という事で~!」
「あっ、おい、璃王! ずるいぞ!
というか、こちらの幻奏術もやってることは肉体改造でだな……」
「さぁ、観念するのさ、ミオン!」
「オレも絶対断固拒否だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
弥王の絶叫は空き部屋に響くのみであった。




