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村のサイレン  作者: シロクロ


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2/7

後編・教えてあげる……貴女がどうなったのかを、私の事を全て。貴女は約束破る最低の子……だから成り代わられるのよ

深山村にはサイレンが一年に一度鳴る。私はそれの話を聞いて信じてなかった。毎年鳴ってはお母さんに出るなと怒られるばかりだった


ただ今年は違う。サイレンが鳴る日に出ると決めたから。何故なら……つまらないし気になったから。何も無いと思うし大人の迷信だと思うから


だからお母さんの目を盗んで家の外へと出た。まだ夕方でサイレンの鳴る時間じゃない


私は手を広げながら畑の傍の道を歩いた。自由だし何も無いと。帰っていく人達からは隠れながらも山の方へと


深山村の神社は山の上で迷信の話に深く関わる神社だった。私は遊びとして遊んでいて今日は特別だから


「何も無いし……そろそろかな?」


そう思いながら山を登りながら神社へと向かうとサイレンが鳴り始めた


鈍く低い音が村中に響いていて、不気味だから変えようとしない村長とかには多少の不満が垂れる。場所も山の最も音が広がる場所に設置していて、毎日村長が流している


勿論……隠れてだけど……


神社へと着くと辺りは暗く、雰囲気のある神社だった。それも新鮮で私は境内を見て回って神社の裏に


本当なら帰って怒られれば良かったけど……悪い事してるのが私にとっては楽しかった


だから突然何かに引っ張られて山の崖になってる場所から落ちてしまう。足元を偶然見た時に木に引っかかっただけなのに……


何度も体を打ち付けて、そのまま転がって奥底へと落ちていく。腕がありえない方向、足が逆へと曲がって衝撃と共に私は虚ろな意識で見ていた


頭から血を流して、動かない手を動かそうとしたけど……動けなく


「最近、誰も来なかったけど……馬鹿な子が居たのね。君に決めた」


ゆっくりと目を動かすと私に似た何かが立っていて、しゃがみ込んで


「でも、ここじゃ……バレるし……あっ、私は深見楼。君だよ……勿論……死者と入れ替わると言われてる人


何にでもなれて何にでも成り代わる子……


よいっしょと」


私を抱えると血が垂れて彼女の服を汚してしまう。不思議と怖くなく……彼女は別の場所へと私を下ろして


「君の全てを貰うためにさ……脳食べさせてもらうね」


その声と共に頭に響く音と再度サイレンの鳴音……そして咀嚼音と共に私は後悔した

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