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紅葉鬼~鬼に嫁いだ姫~  作者: ariya
6章 紅葉の宴
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7.紅葉に染まる

 夜の紅葉の景色はとても神秘的なものであった。館の敷地内の泉にその姿が反映され水面の中にもう一つ別世界があるようであった。

 その庭へ紅葉襲を纏った千紘が降り立つ。その姿に館に集まった鬼や人がおおっと歓声をあげた。

「春の節に嫁いだ時は三の姫はまだぎこちなく緊張していたが、随分慣れてきた様子」

「良いことだ。これで棟梁と子を儲ければ言うことなしなのだが………」

 まだ慌てることはないと笑う人の声、それでも人の生は鬼よりずっと短い故に急ぎたいと思う鬼の声があった。しかし、それは他のざわめきで千紘の耳に届くことはなかった。

 千紘は庭で待っていた須洛に手をとられ誘われるように輿に乗った。その自然な光景に人も鬼もほおっとため息をつく。どこをどう見ても美しい男とその妻の姿である。

 この宴は桜の宴よりも重きを為すもののようで須洛もいつもより立派な着物を身に着けていた。それは絵物語の中でみたことのあった唐様の衣であった。

 須洛が指示を出すと四人の鬼が輿を担ぎあげた。千紘の輿の脇を固めるように須洛は馬で傍に寄る。二人が向かう先はずっと山奥にある空閑御のいる社である。そこで再度山神となった須洛の先祖に挨拶に参るのだ。

「千紘、緊張はしていないか?」

 須洛に声をかけられ千紘は首を横に振る。

「大丈夫。空閑御さんのところには何度か行ったことあるし、桜の節にやった通りにすればいいのよね」

「ああ、後は空閑御が詞を発す。それが終われば終了で、後は館で宴を行うのみだ」

「………ねぇ、須洛。宴は結構時間かかる?」

「そうだな。年に二度しかない里の者を集めた大きな宴だから………だが、疲れてれば先に休んで良いぞ」

「うん」

 千紘は言うべきかどうか悩みながら須洛を見つめた。普段と違う雰囲気の衣装で直視できない。

「あのね、私………須洛に渡したいものがあるの。今日渡しちゃダメかな?」

 それに須洛はきょとんとした。

 それを見て千紘は一歩引く。

「ごめんなさい。須洛は棟梁で宴の主だから忙しいし無理よね」

「いや、宴ははじめの時のみで良い。後は酒や料理と勝手に騒いでくれる」

 むしろ一族の長老鬼としては千紘と閨を共に過ごさない日を許さないだろう。早く子を儲けて欲しいと思っているのだから。

 それを考え須洛は困ったように笑った。

「さて着いたぞ」

 木々の中に聳え立つ小さな社へとたどり着き、輿は静かに下ろされる。千紘は須洛に誘われながら中へと進む。

 そこには真っ白な巫女姿の空閑御がいた。周囲には幼い巫童たちが控えている。

 桜の頃と同じように先祖へ祈りをささげ、空閑御が難しい詞を放つ。それを聞きながら千紘は瞼が重くなるのを感じた。


 まずい。ダメよ。大事な日に居眠りなんてそんな無礼なことをしては。


 そう自身を叱りつけながらもうとうととしてしまう。昨夜まで例の衣の裁縫で疲れてしまっているのだ。

 詞が終わった後に須洛が笑って千紘の肩を抱く。すると千紘はするりと須洛の腕の中におさまってしまった。

「疲れているな」

「………ごめんなさい」

「まぁ、いいさ。先祖への挨拶はこれで終わり。後は宴で適当に顔を出して後は休………」

 休めばいいと最後まで言うことができなかった。空閑御の表情が険しくなる。


 ぼたぼた………


 赤い液が社の床を汚す。それが血であることに巫童たちは怯んだ。普段は表情を崩さない童たちであるのに。

 血は須洛の胸から落ちてきた。

 何が起きているのかと須洛は驚愕の表情を戻せずにいた。

 千紘が須洛の胸に小刀で刺していたのだ。

 周囲の者たちが驚いたが、一番驚いたのは千紘自身であった。

「な、なんで」

 小刀は千紘が京から里へ持ち込んだものである。初めは須洛を殺すために持っていたものであった。だが今はそんなつもりは全くない。手放そうと思ったが、須洛が空閑御に頼み特殊な呪をかけて再度千紘に持たせたのだ。千紘の身を守るためのものとして。

 それが今、須洛の胸を刺している。

「い、いや………」

 千紘の手が震える。須洛はふらりと千紘にもたれかかり倒れた。

「まずい」

 空閑御が直ちに須洛を千紘から引き離す。そしてすぐに小刀を引きぬいた。すると血が一斉にあたりを汚す。

 ぺちゃっと千紘の頬に須洛の血が付着した。

 小刀には千紘が己の身を外の鬼から守るようにかけたものであり、いざとなれば鬼を一人殺せるだけの威力持たせている。

 それを須洛に刺したということは今須洛の身が危険ということである。

「何をしているの! 急いで清めの水と御木の葉をとってきなさい!」

 空閑御は今までにないほどの厳しい口調で巫童に命じた。巫童は散って言われた通りのものを探しに行った。

 空閑御は急ぎ須洛の胸に手をあて詞を発す。その声に焦燥感がみえた。

「あ、あ………」


 私、今何をしたの? 須洛を刀で刺した………須洛を………。


 己の手をみると手がべっとりと付着している。それを見て現実のものであるといやというほど感じた。

「三の姫! お気を確かに!!」

 空閑御が一応の応急処置の詞を終えたら千紘の頬をはたいた。

「私、わたし………」

「落ち着いてください。今あなたの面倒をみている暇はありません。急いで須洛を救う為、呪を解いて傷の手当てをしなければなりません」

「須洛は、助かるの………?」

 不安そうに見上げ、空閑御は厳しい表情のまま応えた。

「ですが棟梁をこんな形で死なすわけにはきません。私の全ての力を注げば………」

 空閑御は一瞬躊躇した。その為には里の結界の方の力を緩ませなければならない。だが、ここで何を優先すべきかはすぐに出てくる。

「全ての処置が終わるまでここを動いてはなりませんよ」

 早口で空閑御が言い、外に控えていた四人の鬼を呼ぶ。彼らに命じ社の奥へ須洛を運ばせた。奥の扉がばたりと閉ざされる。

 千紘はその後を追いたかった。だが、できなかった。

 どうしてこうなったかわからないが、自分が引き起こしたことなのだから。

「須洛………すらっ……ぅ」

 ぽたぽたと涙を流す。どうして自分は小刀を持っていたのだろう。それは須洛が自分の身を守るためとあえて持たせてくれたから。この儀式に持ち込むことも須洛はダメとは言わなかった。むしろ手放さないようにとさえいわれていた。それを自分は須洛を刺してしまったのか。

 空閑御の反応から命の危険もあるのだろう。

 千紘は苦しくて仕方なかった。


 須洛の傍にいたい、………でも怖い。


 千紘は立ち上がる。それと同時に身に着けていた襲を脱ぎ、かもじも外した。身を軽くし社の外を出る。秋の寒い風が頬を撫でてきた。

 千紘は空に浮かぶ白い月を眺めた。

 不思議なことに桜の宴の夜と変わらない月であった。

 千紘はぼんやりとしながら月を追うように林の中へと消えた。それに気付くものはいない。普段傍にいる小鬼も館で待機し、外で控えていた鬼たちも主人の身に何が起きたか混乱しながら安否を気遣うのに必死であった。

 千紘は闇の中歩く。

 歩いているうちにつまずき、倒れそうになった。

 そこを支える腕が伸びる。


 誰だろうか、須洛?


 そんなことありえなくても千紘は夫の姿を追う。しかし、そこにいたのはやはり彼ではなかった。

「こんばんわ、三の姫」

 もがく千紘の腕をとり穏やかな男が呼びかける。その声は覚えのあるものだった。

「あなたは」

「耶麻禰です。覚えてくれていますか?」

 沫鬼の里では椋木と名を偽り潜伏し沫鬼の里に土蜘蛛を放った鬼・耶麻禰であった。

 彼は笑顔で千紘の身体を腕の中に収めた。

「やっ、放して!」

 恐怖を思い出し、千紘は懸命にもがく。だが耶麻禰は決して千紘を逃そうとはしなかった。

「どうして、………結界の中にあなたがいるの」

「結界………、ああ。私は大丈夫ですよ」

 だってねと意味深げに腕につけている数珠を見せた。美しい紫水晶の数珠である。

「綺麗でしょう。これは結界の鍵です。大江山の鬼が里の出入りの際に使う」

 そういえば昔聞いたことがある。結界を出入りするために道具を持たせていると。

「………何で土蜘蛛のあなたが」

「もらったのですよ、昔ね」


 人を愛し人と共に生きることを望んだ大江山の女鬼から。


 どういうことかわからず千紘は首を傾げた。それに耶麻禰が皮肉げに笑う。

「何故里に………何が目的なの?」

 うっかり耶麻禰と目があい千紘は慌てて目を逸らした。

 耶麻禰の表情は笑顔であったが、瞳の中はひどく冷たいものを感じた。

「お迎えにあがりました。私の長がどうしてもあなたに会いたいとのことでしたので」

 耶麻禰の長、ということは土蜘蛛の一族の長ということだ。

「いやっ!」

 千紘はもがき抗おうとするがやはり無駄であった。

「御安心を、土蜘蛛の餌などにはしませんよ。もっとあなたに相応しい役目を用意しているので」

 耶麻禰は千紘の頬についた血を撫でとる。それをぺろっと舐め、意地悪気に言った。

「これは誰の血でしょうか。強い血の匂いだ………その者は大丈夫なのでしょうかね」

「………っ!!」

 千紘は今改めて認識させられた悪夢を痛感させられた。愛しい者をこの手で刺してしまった。そんなつもりはなかった。なのに手が気づけば彼を刺してしまっていた。

「ぁ………あああっ!」

 首を横に振りもがき悲しむ。

「ひどい人だ。あなたは、自分をこんなに大事にしてくれた男を殺したのですね」

 追い打ちをかけるように耶麻禰は囁くと千紘はさらに首を横に振った。涙をぽろぽろと流し違う違うと叫ぶ。痛ましい姿である。

「ひどいことをしたあなたが果たして彼の傍にいて良いものか。この里でのうのうと過ごしていいものか」

「ど、すれば良いの? 須洛を助けたいの」

 刺したのは自分だが彼を救いたい。死なせたくないと思った。

 空閑御が術を施し救助を行っているが、本当に助かるか不明である。

 決して彼女の力を侮っているわけではない。だが、今までにないほどの動揺と険しい表情をしていた。

 それを見て助からないかもしれないと嫌な予想を建ててしまう。

「そうですね。愛しい者をさすなど普段のあなたでは想像できない行為です」

「………」

「悪いものでも憑いているのでしょう。それを祓えば助かるかもしれませんね」

「どうすれば………」

「私の長は呪術を得意としています。何か方法を聞き出せるかもしれませんよ。ですが、姫は会いたくないのですね」

 千紘は困惑した。確かにあまり会いたくない。おそろしい土蜘蛛の一族の長など。自分は何をされるのだろうかと考えるだけでも恐ろしい。

 だが、須洛を救うための知識や手段はたくさん欲しい。どんなことにも縋りたい気持ちであった。

「行くわ………案内してください」

 千紘はようやく意を決し耶麻禰に言うと、彼はにこりと笑った。

「勿論ですよ。姫」




   ◇   ◇   ◇




 宴の席の中酒をあおっていた朱音の元に鬼が現われた。千紘の輿を運んだうちの一人である。

 彼が朱音に耳打ちすると朱音は一瞬目を丸くした。

 周囲をみると誰もが宴にうつつを抜かしている。

「須洛の容体は?」

「ひどいようです。今空閑御様が治癒術を施しています。ただ、思いのほか呪いの力が強く難航しているようです」

「そう、………何故、姫が」

 先ほどまであんなに普通で、幸せそうにしていたのに。

「それで姫は?」

「それが………」

 千紘は身に着けていた衣を捨て社から姿を消した。森を探してみたが見つからなかったという。

 今の状態の彼女を放っておくわけにはいかない。

 空閑御は歯がゆく感じた。普段ならば神通力を使い、山の神に導いてもらうこともできた。だが今空閑御が最優先にしなければならないのは須洛の救命である。

「………、須洛のことは空閑御に任せるわ。私は姫を探しに」

 その時、別の鬼が慌てて朱音の元へ駆け寄ってきた。幼さの残る鬼である。出口付近の少し外れたところに住む呼鳥であった。

 彼もこの宴には呼ばれていたが、挨拶が終わると早々に去ってしまったのだ。

「た、大変です」

「何?」

 呼びとめられて朱音は苛立ちを覚え睨みつける。普段はおどけた彼女であるが、余程余裕がない様子であった、

「里に、人が………武器を持った人たちが侵入してきました!」

「なんですって!」

 結界が切れている今の時期によりにもよって。

 おそらく都で集められた大江山の鬼退治の要員たちであろう。

 だが、何故。

 朱音の予測ではまだまだ先だと思っていた。彼女がいた少し前までの都ではまだ招集をかけはじめた頃であった。いろいろ準備があるため、実際山まで来るのにはまだ余裕があると読み誤ってしまった。

「何だか、最近鳩の様子が変で………」

 呼鳥はどうしても鳩のことが気になって帰宅していた。すると山伏が刀をさしてぞろぞろ里に入ってきて、一大事と考え館にもどってきたのだ。

 息を切らしている呼鳥に元に鳩が飛んでくる。

 朱音は頭を抱えた。

 山に押し寄せている武装集団たちは農民や行商人に化け大江山の鬼たちに感づかれないように集まっていたのだ。

「ぬかったわ。なんでこんな単純なことに気をつけなかったの。今は一番の宴の時期、山の外にいた同族が集まり………、そして人の往来も活発になる」

 大江山の紅葉に季節にはふもとの者も冬支度前の収穫祭を開くのだ。その頃には出稼ぎに行っていた者も冬前には戻ってくる。秋は鬼だけではなく人も往来が多い時節なのだ。

 そのどさくさに紛れ、ばれないように兵が集まった。そして宴や祭りの騒ぎに紛れ、山を登り里にまで近づいてきた。

 もうすでにそこまで来ている。

「こんな時に………」

 空閑御の結界も今は全く役にたたない。全ての力を須洛の治癒に使っているのだから。今まで入れなかった場所に人が入ってくる。それも多くの武器を所持した人たちが。

 まるで狙っていたかのように。

 朱音は忌々しげに唇を噛んだ。裏で手を引いた者がいたのだ。それが何者かもすぐに想像できた。大江山の鬼・御暈一族と対立する土蜘蛛の一族である。

「とにかくすぐに動けそうな鬼を叩き起こして………女子供は出来る限り避難させて」

 朱音は指示を出し、まだ酒をあおっている鬼たちの酔いを覚まさせる。

 良い心地だった者ははじめは不機嫌であったが事の重大さに気付きすぐに他の鬼たちを醒まさせた。



   ◇   ◇   ◇



 侵入してきた五人の人たちは山伏の格好をしていた。だが腰にはしっかりと刀を構えている。

「鬼たちが感づいたようです」

 一人がそれを呟くと頭らしき男が頷いた。

「まぁ、良い。だいぶ宴の酒で酔いがまわっていることだろう」

 酔えば判断力が鈍り普段の力をふるえない。それも見越して今の時節を選び侵入してきたのだ。

「私と季武は鬼の社とやらに向かう。そこには大江山一番の鬼が住んでいるという」

 それは酒呑童子よりも古くから山に住み人々から怖れられた存在だと言われていた。伝承ではかつての帝が退治したといわれているが、実際は退治できておらず今も住みつき力をふるっているという。

「綱」

 男に呼ばれ綱は背筋を伸ばす。

「お前は貞光と金時と共に館を攻めろ」

「はい」

 綱は深く頭を下げた。

「館にはお前が気にかけている姫がいるだろう」

「そーそー」

 後ろから小柄な男が陽気に綱の肩を叩く。

「頑張って格好いいとこ見せなよ、つーな」

 小柄な男はにぃっと笑った。ぼさぼさ髪を無造作に後ろに束ね、一人だけ妙にくたびれた風に山伏の衣装を着崩している。だが顔立ちは整っており、中性的な顔をしていた。髪を綺麗に揃え、水干を身にまとえば男装の舞人と間違えられるであろう。

「お前ははしゃぎすぎて殺しすぎるなよ、金時」

 別の男が小柄な男の髪を無造作に引っ張る。小柄な男とは対照的に長身で端正な顔立ちである。

「わ、ひっぱるなよ。貞光!」

 小柄な男は手をばたばたとさせた。

 ここにいる五人はどれも折り紙つきの精鋭たちである。

 数々の鬼や異形を首級にあげ、朝廷からの信頼を得た武装団である。

 頼光とそれに従事する四天王と呼ばれてる。

 指示を出す統領的役割を果たすのは源頼光。父が武官であったため、武人として厳しく育てられた。幼い頃より異形をみることができ試しに刀で切ってみようとしたら切ることができた。それを元に異形退治を片手に武芸に励み、藤原家に召抱えられるようになった。

 その下につくのは渡辺綱。武蔵の国出身の豪族の出であったが、先祖を辿ると嵯峨源氏の血筋であった。彼も幼い頃異形をみることができ悩んでいるところで頼光に出会った。そこから共に異形退治に励むようになった。

 綱同様に頼光に従う三人はそれぞれ卜部季武、碓井貞光、坂田金時という名であった。

 卜部季武は寡黙な男で、あまり会話に交わろうとしない。彼も綱同様に頼光に異形を見極め切る力を見初められ配下になった。

 碓井貞光は相模国出身であり、頼光に仕えるきっかけになったのは諏訪の神から神託をうけた為という。彼も数々の異形退治に功績を残している。

 最後に坂田金時は父は立派な武人であったそうだが、生まれも育ちも足柄峠でろくな学問も教養も受けないまま野放図に山をかけて育った。おかげで常人よりも自然に対し過敏であり僅かな自然の変化を逃さない。その能力を買われ貞光に説得される形で頼光に仕えることになった。特殊な環境で育ったせいもあり現在貞光の元で教育中である。

 どれも異形の者や鬼退治に優れた武人たちだった。

 それ故、朝廷より大江山の鬼退治を命じられた。

「ゆくぞ。綱、貞光、金時………お前たちの役目は酒呑童子と奴が率いる鬼を一掃し哀れな三の姫の奪還だ」

 そして、頼光は季武を従え館よりも奥の森の中にある社へ向かう。そして酒呑童子よりも脅威になりえる古き鬼を倒す。これで大江山の脅威はなくなるはずだ。

 五人の武人はそれぞれの標的に向かい一気にかけていった。

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