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序章


夜の闇が裂けた。

稲光が桜之台のビル群を白く塗りつぶし、嵐が唸りを上げ窓を叩きつける。


闇を裂いてふたつの影が疾走する。

ひとつは細くしなやかに。

もう一つは獣のような異形の巨大な塊。


雷鳴が街を震わせた瞬間、ふたつの影はぶつかり合った。

閃光ーー

巨大な影が弾け飛ぶ。黒い残光を散らしながら、ビルの壁に叩きつけられ、そのまま谷底まで落ちていく。


屋上に着地した細身の影が、ゆるりと息を吐いた。

妖しげに輝く紫紺の瞳が、影の落ちていった先を見下ろす。


「……」


風が鳴る。

次の稲光が夜を裂いた時、そこにはもう何もいなかった。


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