ワールド3の3
ここで、時間は少し戻ります。
タイムスリップした日の夜に、お店が閉店した時間からです。
おつかれぇ〜〜。
って、あたし?俺?どこへ帰れば??
千明、何してんの!
早く、帰るよ。
へっ!?静香、どこへ?
あたしたちの部屋。
は??
どうしたの?珍しい、酔っ払ったの。
ううん‥‥そんな事は…
あ〜〜疲れたぁ。
早く鍵開けてよ。
か、鍵??
もう、ホントに……
どうしちゃったのよ。
あたしが開けるわ。はい、開いたわよ!
あ、ありがとう………
あたし先にシャワーするね。
う、うん………
お、おお、おおお!?
(胸はあるのに、その股間の巨大なものは……!!)
なに見てんのよ。
自分だって、まだついてるくせに。
いや、そうだけど………
どうやら、オカマのあたしは静香と一緒に住んでるらしい。
ルームシェアってやつ。
ふうぅ〜〜。
なんか、化粧おとすとホッとするわね。
本物の女もそうなのかなぁ。
(いや、本物の女の人はそんな青い髭そり跡はないと思うけど……)
千明もどうぞ。
おお!そうだ、あたしの身体って今どうなってるんだ?
胸は……ない‥‥‥‥
ああ〜あの胸、結構気に入ってたんだけどなぁ‥
下の方は…ひっさしぶりぃ♪‥あるよ!!
でも……?なんか小さくないかぁ??
確か、もう少し……のような記憶が‥‥
千明、なに自分の裸いつまでも眺めてるのよ。
あんたも、工事する気になったの?
こ、工事って……
しないわよ!!
だよね。
先生にお金出してもらったら、最初にやられちゃうの決定だもんね。
そ、それは嫌かも……
あたしなら、割りきっちゃうのになぁ。
でも、内緒で好きな男と先にやっちゃうかも♪
ま、まあね……………
(う〜ん‥いまいちオカマの思考回路にはなりきれん。)
よしっ!あたしは今日の聖也くんにアタックしようっと。
毛並みもいいし、あれは絶対その気があるはずよ。
その気って?
だから、ホモっ気て言うかゲイの素質よ。
そ、そうなの!?
うん。絶対よ!!
間違いないわ。
そうなのかなぁ?
千明、ダメよ!
聖也くんは、あたしのものなんだからね。
わかった……
その後、静香に感づかれないようにやっと聞き出せたのは………
今のあたしは、どうやら実家からは勘当されてるらしい。
まあ、息子が突然娘になったんだからしょうがないかもね。
最初から娘だった、千明はあんなに手離したくなかったくせにね♪
そして、聖也とは今夜が初対面みたい………
俺に、その気があったなんて‥知らなかったぁ。