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ワールド2の2

部屋に入ると、なんだか違和感を覚える。


どうしたの、千秋?


えっ、何が?


なんだか初めて来たみたいな顔してる。


ううん。

少し疲れただけ。


そうか‥

そりゃ疲れるよな。

握手だけでも100人はしたよな。

その上、二次会、三次会だもんな。

神奈ちゃんも、静香ちゃんも張り切ってたよなぁ。


あの二人は目的がちがうもん。


まあ、いいじゃん。

頑張って盛り上げてくれたんだから。


まあね。


(私は、適当に相づちを打ちながら違和感の正体を探していた)


ねえ、この部屋のインテリアって聖也の趣味だったよね。


何言ってるの!

全部千秋が選んだのに。


あっ!そうだよね。

(そうか、分かった。以前の私の趣味じゃないんだ。

もっと、女の子っぽい部屋のはずが何故かこの部屋はモノトーンだ)


まあ、千秋の趣味だからいいけど……

なんかトレンディドラマの部屋みたいだよなぁ


(ああ!そんな頃かぁ。確か、中森明菜のドラマがあったんだ)


シャワーしてくるね。


あ、うん。どうぞ…

僕も後で入る。


(僕??)



ベッドに入って、もう一つの違和感の正体に気付いた。


聖也の体つきが、妙に華奢になっている。

それに比べて、私の体はなんだか女の子の丸みがない。

胸も、心なしか縮んだみたい?


それに、アッチのほうも今日の聖也は、草食系だ。

(今はまだ、こんな言葉はないんだけれど)


聖也も疲れてるのかな……




いっけな〜〜い!

寝過ごしたぁ!

お母さん、朝御飯はぁ〜!?


ん?ここ何処?

そうだ!私、結婚したんだ。

朝御飯は、私が作るんだ!


あれ?いい匂い。

コーヒーとトーストの匂いだ。




聖也、おはようぅ。


おはよう、千秋。

コーヒーとトーストでいい?

玉子も、もう焼けるよ♪


ゴメンなさぁ〜い。

私の仕事なのにぃ。


疲れてるみたいだったから。

これくらいで良ければ、僕にもできるし。


うぅ〜ん。

何かが、違うんだよなぁ。


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