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ワールド2の1

もうお気付きですか?

時をかける………

少女はラベンダーの香り。

オヤジはベランダーの手摺。

あれ?

どうなった!?

確か、聖也とデートして…

ベランダまでハシゴで昇って、なんか白いのが‥‥



ええ〜っ!?

またぁ?

そうだ、カレンダーだ!

1992年!?

やっぱり、そうなんだ。

ん?確か学校卒業は去年のはず…

なんで結婚が一年遅れたんだろう。


おかあさ〜ん!


あれ?風邪ひいてる?

なんだか、自分の声が低いような気が。


まだ起きてるの、早く寝なさいよ!


まあ、いいか!!

寝よっと。




おはよう。


ちょっと千秋!

ボーッとしてないで、早く朝御飯食べとかないと。

どうせ今日は、夜まで何も食べられないわよ。


ええ〜っ!


当たり前でしょ。

花嫁が、ムシャムシャ食べてどうすんのよ。


へぇ〜〜〜。

そうなんだ。


そうよ。

それでなくても、今日の結婚式には色んな有名人が来るんだから。


へぇ〜〜。


なによ、他人事みたいに。

とにかく早くね!



こうして私は、やる気満々の母に追い立てられて式場に送り込まれた。




ああ………

やっぱり、このホテルのこの宴会場か‥

前は俺が花婿で、聖子が花嫁だったけど。


確か、テレビで見たような政治家や芸能人まで来てたはず。


あっ!千秋、おはよ。


おはよ、聖也。


良かった、ちゃんと来てくれて。


(そりゃ来るでしょ、花嫁なんだから)

どうして?


いや、また千秋のお父さんの妨害が…


えっ?なんの事?


いや、なんでもない。


千秋!


あっ!!

神奈と静香。


おめでとう、千秋。

やっとだね。

ホントに、あんたのお父さんもやるもんだわ。


えっ?


榎田財閥の嫁になるならって、語学留学には参ったね。


半年の予定が、一年に延びたんだもんね。


そこまでして、嫁にやりたくないもんかね。


ホントにね。


うぅ……………

(どうやら私は、卒業と同時に語学留学とやらに行かされていたみたいだ。)



父もさすがに諦めたのか、幸いその後は特に妨害もなく式は無事終了した。


聖也の仕事の都合で、ハネムーンは来月の終わり頃。

新婚の間は、例のお屋敷じゃなくて、マンションに住むことになってるらしい。


神奈と静香の強引なセッティングで

二次会から三次会まで付き合わされて、

深夜一時を過ぎた頃、やっとマンションの前にタクシーは到着した。


えっ!どうして……


確かにこのマンションは知っている。

でも、俺と聖子はここには住んでいない。

このマンションは、榎田家の使用人、林美子に買ってやったものだ。

そして毎週3〜4日はここに泊まった。

そして、妻も美子も俺から去った後…

最後に残ったのが、このマンションだ。


エレベーターに乗り、聖也が23階の表示を押す。


(やっぱり……)





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