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18 師団結成(5)

次の日の放課後、図書室に蝶子、桜、深夜、静願の4人が集まった。

「よーし、全員集まったな。」

蝶子が仕切り始める。

「今日からしばらくここを師団の拠点にすることにした。と言ってもあと4日ぐらいだけどな。」

治復を顧問にすれば保健室を師団室にすることが出来るのでそれまでは図書室で会議をすることを3人に伝えた。

「そうなれる様に、頑張りましょう!私も全力でサポートします。」

桜もやる気満々だった。

「で、作戦はあるんですか?治復先生の強さは未知数ですよ?」

疑問を問いかけられた蝶子は少し悩んだ

「一瞬で降参させる。私の【過剰な力】で終わらせる。」

その作戦に対して深夜が口を開いた。

「多分それは無理だ。」

蝶子は目つきを鋭くし深夜を睨みつけた。

「お前、文句あんのか?」

「冷静になれ、相手は能力持ちだ!それも回復、どんなに蝶子が強くても一撃では無理だ。」

「ならどうしろと?」

「俺らを頼れよ!」

深夜の意見に静願も便乗する様に勢いよく頷いた。

蝶子の怒りは少しおさまった。

「わかった…なら卑怯とか関係なしに1対4でいくか。みんなそれでいいか?」

全員が頷く。

「ならそうしよう。」

場は丸くおさまった。

そして、蝶子は図書室の隅にあるホワイトボードを持ってきた。

「4人でいくにあたってどうやって戦うのか、作戦を立てよう。なにか意見あるか?」

静願が手を挙げ小さな声で呟く?

「な、なら…ま、まずは皆さんの力を把握したい、です。」

「確かにそうだな。ならあたしから、能力はわからないが多分バフ系のだと思う。【過剰な力】でさらに力をあげることができる。」

次は、桜が口を開く。

「次は私が、私は【糸】で様々な物を引っ張ることができるのと【蜘蛛】の操り人形で人を操れます。この操り人形は使われている人と息が合えばとても俊敏に動かすことができます。」

「その能力であたしらは助かってきたんだよなー。」

桜は蝶子と深夜とは違い能力の種類が多く扱い方も学園内では上澄みの生徒だ。だが争いはあまり好きでは無いということで今まで師団の誘いを全て断ってきたそうだ。

「まぁこの師団にならはいってもいいかなと思いました。ちゃんと私の意見も聞いてくれて、守ってもくれる。そして、私を先輩として頼ってくれる。」

桜は気まずそうにしている静願に向かって微笑む。

「静願さんも私を頼ってくださいね。」

「は、はい!」

「なら次は俺だな。」

熊井が立ち上がった。

「深夜お前なんもねぇだろ?」

「あぁ?昨日俺が先輩と神社行ったの忘れたか?」

そう言いながら深夜は深呼吸をすると後ろに2匹の熊が現れた。

「か、かわいい…」「ですよね。」「女々しいなお前…」

深夜が出した熊は昨日とはなにも変わっておらずモフモフしたテディベアだった。

「先輩と読川はいい見た目通りだ、ただお前はなんだ?なにが女々しいじゃい!多分神様の趣味やろ!」

神様のせいにしようとした深夜に桜が声をかける。

「実体化する系は自分の好みに寄せられますよ、深夜さん?」

「せ、先輩っ!ちょっ、ニマニマするな蝶子!おい、肩震えてるぞ、読川」

暖かい空気になった。

「んで、その可愛い可愛い熊さん達の名前は?」

「名前?【甲冑】と【袴】だけど」

「まんまだな。」「ですね。センスを感じません。」「な、ないです…」

全員が深夜の安直すぎる名前にドン引きした。

「能力の名前は自分の想像次第で変えれますのでかえません?」

「そうなのか?なら深夜、今変えようぜそいつらの名前。」

「蝶子さん、それは静願さんの後にしましょう。」

桜は静願のほうをみる。

「い、いいですか?」

いつも通り声が震えている。

「あぁいいぜ。」

「わ、私の名前は読川静願です。蝶子さんと熊井さんとは同じクラスです。の、能力は多分ありません。」

桜が引っかかった。

「多分?蝶子さんと深夜さんと違って神社に行ってないでしょ?」

言葉が詰まってしまった。緊張で呼吸が荒くなる。

「ハァハァ…」「セイラ落ち着け、深呼吸ー深呼吸ー」

蝶子は優しく接する。

「す、すみません。わ、私の本が光ってたんです。」

桜は目を丸くした。

「もしかしたらそれ強化道具(ウエポン)かもしれませんね。主に能力を持たない人が持っていることの多い御信用アイテムです。」

「な、なる、ほど?どうやって使うんですか?」

すると桜は少し申し訳なさそうな顔をした。

「ごめんなさい…私も使ったことはないので…」

「あ、そ、そうですか…」

静願は少し悲しそうな顔をした。すぐに蝶子はフォローにはいる。

「まぁ良かったじゃん。強化道具だってわかったじゃないか、いい収穫じゃね?」

「そうですよ静願さん何処ぞの2人みたいに慌てて力をつける必要はありません。私と同じようにコツコツいきましょう。」

「コツコツ…そうですね!」

これで全員の持つ力の確認が終わった。

それからいい感じの戦闘体勢を考え時間が過ぎていった。

「まぁこんな感じでいいか?」

「そうだな。俺たちにあった戦闘のやり方だと思うぞ。」

「かなり日が落ちて来ましたね…。どうします?これからご飯に行きませんか?」

「お!いいなそれ!行こうぜ〜。セイラも行くよな?」

「は、はい!ぜひ行かせてください!」

蝶子は深夜のほうを見た。

「…お前は来なくていいよ」ニコッ

「いくに決まってんだろ!」

今日は4人で図書室を後にして、ファミレスに向かった。

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