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翡翠拳  作者: 東武瑛
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大帝

蔡は裏庭の井戸に入ると縄伝って降りて行った。

底には洞穴があった。

蔡は洞穴を進んで行った。

洞穴には蝋燭が灯してある。

行き着くと白い髪と髭を伸ばした老人がいた。

「大帝」と蔡が言うと大帝は口を開いた。

「明日の大会で翡翠拳を使う者がいたら即座に報告せよ」

「分かりました」と蔡は答えた。

「翡翠拳は失伝していない。必ず使い手がいるはず」大帝が言うと蔡は「私もその様に思います」と答えた。

「では戻って良い。ワシは寝る」と大帝が言うと蔡は「失礼します」と言い、戻って行った。

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