柿本晟弥 24歳 ★★★☆☆
柿本晟弥 24歳 ★★★☆☆
《基本プロフィール》
柿本晟弥 24歳 右投右打
身長183cm 体重80kg
守備位置:投手
経歴ー赤穂スポーツ少年団-赤穂中(龍野ボーイズ)-東洋大姫路高-東洋大-パナソニック
《総合評価》★★★★☆
「最速151km/hの直球と高い制球力を備える、先発向きの即戦力右腕」
柿本は、最速151km/hの直球を武器とするパナソニックの本格派右腕である。183cm・80kgの均整の取れた体格から、力感を抑えたフォームで直球を投げ込み、スライダー、カットボール、カーブ、フォーク系の落ち球を使い分ける。球威だけでなく、ボール先行をほとんど作らず、長いイニングを少ない球数でまとめられる制球力と試合運びが強みである。
都市対抗、日本選手権予選を通じて大舞台で先発を任されおり、ドラフトでは中位〜下位での指名が想定される。突出した一球の速さよりも、先発としての安定感、制球、変化球の精度、成長曲線を買うタイプであり、先発投手を補強したい球団にとって魅力の大きい候補である。
《簡単な球歴》
中学時代:兵庫県赤穂市出身。小学2年時に赤穂スポーツ少年団で野球を始め、赤穂中では龍野ボーイズに所属した。中学時代は投手と内野手を兼任し、野球の基礎と身体能力を培った。
高校時代:東洋大姫路高では1年夏からベンチ入りした。当初は内野手だったが、1年秋後に投手へ転向。2年秋からは背番号1を背負い、エースとしてチームを支えた。3年夏は新型コロナ禍で兵庫大会が中止となり、甲子園出場を懸けた夏を経験できなかった。
大学時代:東洋大では1年秋からリーグ戦に登板。3年秋には東都大学リーグ一部で5試合に登板した。4年秋は東都二部優勝と一部昇格に貢献したが、プロ志望届を提出した2024年ドラフトでは指名漏れを経験した。
社会人時代:2025年にパナソニックへ入社。1年目の都市対抗では王子戦に先発し、7回3安打1失点と好投して全国デビューを果たした。2026年はチームの主戦投手となり、パナソニックの最後のシーズンを背負う存在となった。
2026年夏の都市対抗ではNTT西日本の補強選手として準優勝に貢献。日本選手権近畿地区最終予選では、三菱重工West戦で8回1失点、代表決定戦の日本新薬戦で5回2/3を1失点に抑え、パナソニックを3年ぶりの本大会出場へ導いた。
《強み・アピールポイント》
最大の強みは、最速151km/hの直球を制球よく投げられることである。直球をストライクゾーンの両サイドへ投げ分け、無駄な四球を出さずに試合を作れる。三菱重工West戦では、8回を投げて「ボール先行になることがほぼなかった」とされ、先発としての安定感を示した。
変化球の精度と配球の工夫も魅力である。カットボール、スライダー、カーブ、落ち球を使い分け、打者の左右やカウントに応じて攻め方を変えられる。特に落ち球は前年より精度が向上し、課題だった左打者への対応も改善したと巨人スカウトから評価されている。
長いイニングを投げられるスタミナも強みである。社会人1年目の都市対抗で7回を投げ、2026年の三菱重工West戦では8回1失点。代表決定戦でも6回途中まで試合を作った。短いイニングで一気に球速を出すだけではなく、先発として打者を複数巡抑える投球術を持つ。
精神面の強さも評価できる。パナソニックの総合コーチである元阪神の鳥谷敬氏からも直接指導を受けチームが今季限りで休部する中、チームの主戦として責任ある登板を重ねた。11球団のスカウトが集まる舞台でも8回1失点と結果を残し、DeNAのスカウトから「社会人の中でもいい選手に入る。チームを背負って投げる姿もいい」と評価された。
《弱点・課題点》
最大の課題は、150km/h超の直球を持つ投手として、決め球の絶対的な強さをさらに高めることである。制球と投球術で打ち取れる一方、プロの強打者を相手に三振が必要な場面で、直球か落ち球のどちらで確実に空振りを奪えるかを明確にしたい。
また、ドラフト前年の社会人1年目も好投を見せた一方で、年間を通じた登板数はまだ多くない。プロではローテーションを守る耐久性、登板間の調整、打者が3巡目に入っても球威と変化球の精度を維持する力が問われる。
右打者への投球は直球とカットボールを軸に組み立てやすいが、プロでは左打者に対しても外角低めへ落ち球を安定して投げ切る必要がある。左打者への課題は改善傾向にあるため、チェンジアップ系の球種をより磨けば、先発としての完成度はさらに上がる。
プロでは、即戦力の先発候補として起用したい。まずはローテーション6番手、ロングリリーフ、ビハインドから中継ぎまで幅広く経験し、制球力と投球術で一軍に定着する形が現実的である。直球の球質と落ち球の精度を上げられれば、将来的には年間を通じてローテーションを守れる右腕になれる可能性を持つ。




