磯貝和賢 25歳 ★★★☆☆
磯貝和賢 25歳 ★★★☆☆
《基本プロフィール》
磯貝和賢 25歳 右投右打
身長185cm 体重95kg
守備位置:投手
経歴ー八開中(愛知津島ボーイズ)-中部大一高-中京大-Honda
《総合評価》★★★☆☆
「最速157km/hの直球で勝負する、トミー・ジョン手術から復活した大型パワー右腕」
磯貝は、185cm・95kgの恵まれた体格から最速157km/hの直球を投げ込むHondaの本格派右腕である。社会人野球でも屈指の出力を持ち、力強い直球を軸にスライダー、フォーク、カーブを使う。走者を背負った場面でも直球で押し切れる強気な投球が特徴で、先発よりも短いイニングで出力を最大化するリリーフ適性が特に高い。
ドラフトでは中位〜下位が中心とみられるが、直球の出力を最優先する球団なら、より早い順位での指名もあり得る。
《簡単な球歴》
中学時代:愛知県愛西市出身。八開中では軟式野球部でプレーし、その後は愛知津島ボーイズでも硬式野球を経験した。投手として基礎を築き、中部大一高へ進学した。
高校時代:中部大一高では3年時にエースとなり、春の愛知県大会で優勝。夏の愛知大会では愛工大名電との3回戦に先発し、好投したが終盤に逆転を許した。高校卒業後は中京大へ進学した。
大学時代:中京大では150km/hを超える直球を投げるパワー右腕として注目された。しかし、故障の影響もあって十分な実績を積み上げられず、大学卒業後の2024年にHondaへ入社した。
社会人時代:Honda入社後の2024年5月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。長期リハビリを経て2025年秋に公式戦へ復帰し、日本選手権では最速157km/hを記録した。手術前より出力を高めた形での復帰となった。
2026年は先発・救援の両方で登板し、春から夏にかけて防御率0点台を記録。JABA大会3連覇、都市対抗東京都2次予選突破に貢献した。第1代表決定戦では火消し役として登板し、直球5球でピンチを断つ投球を見せた。
《強み・アピールポイント》
最大の武器は、最速157km/hの直球である。185cm・95kgの大型右腕が強く腕を振り、打者を力で押し込める。短いイニングでは150km/h台中盤から後半の直球を投げ込めるため、プロでも勝負球として通用する可能性がある。
ピンチで直球を投げ切れるメンタルも強みである。都市対抗予選のNTT東日本戦では、1点差の8回2死二、三塁で救援登板し、5球すべて直球で勝負して無失点に抑えた。走者を背負っても変化球で逃げず、球威で打者をねじ伏せられる点は、勝ちパターンの救援投手に必要な資質である。
変化球では、スライダー、フォーク、カーブを投げ分けられる。直球の球威があるため、変化球は打者のタイミングを外す役割として有効に機能する。特にフォークを低めへ落とせるようになれば、直球を待つ打者から空振りを奪う決め球になる。
また、手術からの復帰後に示した成長力も大きい。2025年は復帰登板が1試合、1イニングにとどまったが、2026年は11登板で防御率0.70、被打率.176、与四球2という安定した数字を残したとされる。球速を取り戻しただけでなく、制球面も改善しつつあることが評価できる。
《弱点・課題点》
最大の課題は、右肘のトミー・ジョン手術歴と、年間を通じた耐久性である。2026年に復活を示したとはいえ、プロでは登板数、連投、長距離移動を含む年間の負荷が大きくなる。肩肘のケア、登板間の回復、疲労時にも同じフォームで投げられる再現性が重要になる。
また、現時点では先発よりも救援で強みを出しやすい。先発として長い回を投げるには、直球の出力を維持しながら、変化球をカウント球として安定させ、打者が2巡目以降でも抑える必要がある。まずは1イニングから2イニングのリリーフで成功体験を積む起用が現実的である。
プロでは、最速157km/hを生かす右のリリーフ候補としての適性が非常に高い。まずはセットアッパー候補として、短いイニングで球威を最大化する形が理想となる。手術後のコンディションを維持し、変化球と制球の再現性を高められれば、将来的には勝ちパターンを担う剛腕リリーバーへ成長できる可能性を持つ。




