丹羽涼介 17歳 ★★★★☆
丹羽涼介 17歳 ★★★★☆
《基本プロフィール》
丹羽涼介 17歳 右投右打
身長183cm 体重77kg
守備位置:投手
経歴ー名草小(名草少年野球団)-明和中(紀州ボーイズ)-市和歌山高
《総合評価》★★★★☆
「鋭く落ちる縦スライダーで打者を仕留める、器用な151km/h右腕」
丹羽は、最速151km/hの直球と縦に鋭く落ちるスライダーを武器にする市和歌山の右腕である。183cm・77kgのバランスの良い体から躍動感あるフォームで投げ込み、直球と変化球を使って打者を抑える。球速だけに頼らず、試合の中で投球を組み立てられる点が評価される。
ドラフトでは、素材の大きさよりも投球の器用さを評価されるタイプである。上位指名を争う絶対的な候補とまでは言い切れないが、変化球の質、試合を作る能力、先発としての経験値を考えれば、2.3位前後から指名を検討する球団があっても不思議ではない。プロ志望届を提出しており、プロ入りを選んだ意志の強さも評価材料となる。
《簡単な球歴》
中学時代:名草小1年時に名草少年野球団で野球を始め、小学4年時から投手を務めた。明和中では紀州ボーイズに所属し、3年春の全国大会では準優勝を経験した。
高校時代:市和歌山高では1年春から背番号14でベンチ入りし、2年春には背番号11でセンバツ甲子園に出場した。横浜戦では、世代を代表する右腕・織田翔希と投げ合い、6回2/3を2安打1失点、8奪三振。最速147km/hを記録し、全国の舞台で評価を高めた。
3年時は2年秋から背番号1を背負い、春にはU-18日本代表候補の強化合宿へ参加した。春の和歌山県大会では智弁和歌山戦で5失点を喫したが、夏にはフォームを立て直した。夏の初戦で9回137球、5安打1失点、9奪三振の完投勝利を挙げ、準々決勝の智弁和歌山戦でも9回126球を投げ、最速150km/hを記録して2失点と力投した。
《強み・アピールポイント》
最大の武器は、縦に鋭く落ちるスライダーである。直球と似た腕の振りから落とせるため、打者は見極めにくい。三振を奪う決め球になるだけでなく、打たせて取る場面でも使える。巨人のスカウトからは「縦に落ちる変化球が素晴らしい。腕の振りがよく、躍動感がある」と評価され、ロッテのスカウトも「スライダーがうまい。器用」とコメントしている。
最速151km/hの直球にも力がある。普段は制球を意識しながら投げ、走者を背負った場面ではギアを上げられる。夏の初戦では6回のピンチで146km/hを記録し、智弁和歌山戦では終盤まで150km/hを出した。試合展開に合わせて出力を変えられる点は、先発投手として重要な能力である。
調子が万全でない日にも試合を作れる点も魅力である。夏の初戦では四球が5つありながらも、要所ではスライダーで空振りを奪い、1失点完投にまとめた。プロではさらに精度を高める必要があるが、崩れそうな場面でも勝負球を投げられる感覚を持っている。
《弱点・課題点》
課題は、直球の球威と制球を毎試合安定して出すことである。150km/h前後まで球速が出る日は高い水準にあるが、フォームに悩み球速と制球が安定しない時期もあった。プロでは、調子が悪い日にも直球の強さとリリースポイントを保つ再現性が求められる。
また、直球とスライダーへの依存度が高く、先発として長い回を投げるには球種の幅をさらに広げたい。フォークやチェンジアップなど、左打者のタイミングを外せる球種が安定すれば、プロの打者にもより対応しやすくなる。
身体はまだ伸びしろを残している。プロ入り後は下半身と体幹を強化し、年間を通じて投げ続ける体力をつけたい。投球術は高校生として高水準であり、直球の質と制球力が一段上がれば、先発ローテーションを目指せる右腕である。




