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【何それ!?】 非日常コンビニアルバイト体験談  作者: ノアキ光


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マニュアルにない事をしたら解雇された

だいぶ以前のこと。

ポイントカードの付与でちょっとしたトラブルが起きた夜のこと。

客が、

「ポイントつけろよ!」

と声を荒げ始め、しばらく揉めました。

瞬間、バックヤードから先輩がバタバタと飛び出してきました。


「おい、逃げるぞ!」


そう言うなり、私の腕をガシッと掴んでレジの横をすり抜け、自動ドアを素早く抜け、店の外へ飛び出しました。

深夜の駐車場を二人で全力疾走。

後ろから「おい待てこらァ!」という怒号が聞こえます。

先輩はなぜか楽しそうに、

「右だ右! 車の影へ!」

とナビゲートしてくる始末です。


やっと物陰に隠れて息を整えたとき、先輩がニカッと笑顔を浮かべて言います。


「よかったな〜。今日は天気もいいし、夜風が気持ちいいだろ?」


……何がよかったのか、いまだにわかりません……。

ポイントの件は解決してないし、客は怒ってるし、そもそも「逃げる」という選択肢が職場マニュアルのどこにも書いていません。


しかも翌日、店長に呼び出されて、

「二人とも即日解雇」

と言われたときも、先輩は、

「ま、新しい経験が増えたと思って前向きに行こうぜ」

と真顔で言ってきました。

「いや、クビなんですけど……」

と返しました。


あのときの先輩の無邪気な笑顔と、夜風が、今でも妙に鮮やかに蘇ってきます。

コンビニの夜勤って、ときどきこんなへんてこな友情(巻き添え)が生まれるようです。

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