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【何それ!?】 非日常コンビニアルバイト体験談  作者: ノアキ光


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20/28

ホームレスとの話


まだ若かった頃、駅前のコンビニで深夜バイトをしていました。


深夜あたりを過ぎると、決まって一人のホームレスの男性がやって来ました。

いつも大きな荷物を抱え、近くの公園で寝泊まりしているらしかったのです。

名前は知りません。

私らは彼を「常連さん」と呼んでいました。


最初の攻防は立ち読みでした。


毎晩のように雑誌を一時間以上読み続けるので、店長から「長時間なら声をかけて」と言われました。


「すみません、長時間の立ち読みはご遠慮いただいているんです」


恐る恐る伝えると、男性は雑誌を閉じ、


「暖かいから、つい長居しちゃうんだよ」


と笑って店を出ました。


ところが翌日からは、店内をゆっくり回ってから、ちょっとしたお菓子を買うようになりました。


「今日は客だからな」


そう言われると、こちらも強くは出られません。


そんな小さな攻防が続いた冬の夜、男性が店の外で寒そうにしゃがみ込んでいました。


ちょうど休憩に入るところだった私は、肉まんを二つ買って外へ出ました。


「一個、買いすぎました」


差し出すと、男性は僕の顔を見て、


「兄ちゃん、嘘が下手だな」


と言って受け取りました。


それからしばらく見かけなくなりました。


数か月後、レジに見覚えのある男性が現れました。

以前より少し小ぎれいな服を着ていました。


そして、缶コーヒーを二本買い、そのうち一本を僕に差し出し、


「今度は俺が買いすぎた」


そう言って笑いました。


最後まで、嘘が下手なのはお互い様でした(笑)






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