EP1 こんにちは【恐怖】
助けて
書かされてるよ
G様に
どうもみなさんこんにちは。
私、ゴキブリです。
七か月です、まだまだピチピチです。
本日は、皆さんと仲良くするために、この小説家になろうというサイトにお邪魔しています。
本当は、私たちが怖くないやつだって、知ってほしいんですっ。
よろしくお願いします!!
「ぎゃあああああああ!!ゴキィィィイイイ!!」
「こっち来ないでぇぇぇ」
世の中には、蚊とか、ヒアリとか、キモいし、アブねえ奴が多いのはわかるよ。
「ま、まずいっ、にげろーーーー」
けど俺たちが何したっていうのさ。
特になんだよあの煙みてーなチート兵器。殺虫剤とかゆーの。
マジであれ怖いって。俺もこの前当てられたけど、がちで手も足も出ねえ。
けど俺ら目ぇ悪いからよ、取り敢えず匂いを頼りに行くしかねえよな。
でもあの煙はやべえ。あれ当たったら最後死ぬしかねえな。
「おい太郎、こっちだ!飯が沢山あるぞ」
「おう、今行く」
仲間から声を掛けられた。俺たちは安心し、付いていくことにする。
……が。
背後から、ザッパーン、と凄い音がした。
それは同時に、危険信号でもある。
……こりゃまずい。熱湯だ。急がなければ。
熱湯の音は徐々に大きくなり、次第に仲間の気配も消えていく。
「クソヒューマン!FU●K YOU!」
「死ぬうううううう」
「……」
こういうときって、死んでいくやつの名前とか言ってやるべきなんだろうな。
でも慣れた。もう6400回はこの声を聴いた。みんな気持ちは一緒だ。人間が憎い。
「はあ、着いたぜ。漸く」
「命拾いしたぁ」
食料供給隊20匹のうち、残った仲間は俺含めて三匹。
犠牲は大きい。が、これでもまだ生き残れたことが奇跡だ。
「この匂い……食料だ」
確かに、食欲そそる匂い。これは……リンゴか。
逃げ切れた安堵の後に、これは劇薬だ。
「ハァ……ハァ」
仲間の一匹は、涎で池を作っていた。そうか。こいつはこの頃何も食べてないからな。
「もう待ちきれないでふぅ!めしぃぃいいぃ」
ん?なんでここは風呂の排水溝だよな。なんでリンゴなんて。
すごい速さで駆けていくのが、触覚を通じて理解できる。
「まずい罠だ!」
「え?」
触覚のセンサーが、彼の停止を感知した。
あいつ…………
ハニートラップにかかりやがったっ…………
家の掃除は入念に。




