8. 【将棋】女流タイトル『白玲戦5期』でプロ棋士になれる・・・ってどうなの??
少し前に話題になっていたんで、『見る将』の方も含めて将棋ファンの方たちは知ってる方が多いと思うんですが・・・。
今から1年ぐらい前、女流タイトルの白玲戦を5期獲得するとプロ棋士になれる、と言う制度ができました。
将棋に詳しくない方もいると思うので念のため説明しますが、将棋の女流棋士とプロ棋士とは全く別の制度です。
(女流棋士はプロ棋士ではないけど将棋で稼いで生活しているのでプロではある、と言うのがまたメンドクサイんですが)
そして、今までに女性がプロ棋士になれたことは歴史上、一度もありません。
この話って税金とかの話と違って我々の生活には直結しない。
だからいろんな意見があっていい、とは思うんです・・・が。
その上であえて言いますと、私個人としてはこの新たな制度には反対です。
女性をプロ棋士にして、興行としての将棋界をテコ入れしたい、という意図は分かるんです。
が、そもそもファンが何を見たいのか、というところを見誤っているとしか思えないんですよね。
たとえば、です。
全く無名の女性が圧倒的な強さであれよあれよという間に奨励会3段リーグを突破してプロ棋士になる。
ワクワクしますよね?
今はネットでしか将棋を指さないアマチュアは沢山いますから、突如そういう方が現れても不思議じゃない。
一方、何度挑戦してもなかなかプロ棋士になれなかった女性を制度を変えることによってプロ棋士にする。
これ、ワクワクしますか??
私は全然ワクワクしません。
それに、5期積み重ねなきゃならない、と言うのも良くない。
5度目のタイトルを取る頃には全盛期を過ぎてるかもしれないじゃないですか?
全盛期過ぎてプロ棋士になったもののあとはボロボロ・・・なんていうのはファンが見たいものではないと思うんですよ。
もし将来、前者のような女性が現れたとして、その人が初めての女性のプロ棋士というのと、制度を無理やり変えた女性のプロ棋士がすでにいる、というのとではワクワク度が全然違う。
将来の『その機会』を潰すことも果てしなく罪深い。
「女性初のプロ棋士」という歴史的な瞬間を、先に制度で消費してしまうことになるのはとても残念。
西山さん個人のお名前をお出しするのは良くないのかもしれませんが、すでに「奨励会3段リーグで14勝で次点」という実績を残している彼女が『白玲戦を5期獲得』といわれても、正直言って価値が高いのは3段リーグ14勝の方ではないでしょうか?
制度を変えるにしても、少なくともプロ棋士になるには『3段リーグ』は戦ってほしい。
白玲戦を1期取ったら3段リーグに1期だけ参加できる、とかならまだ納得感があるでしょう。
3段リーグさえちゃんと勝ち上がればそんなに文句を言う人もいないでしょうし。
(ついでに言うと編入試験も新4段じゃなくて3段リーグを1期だけ戦ってもらえばいいとも思ってるけどそれはまた別の話)
繰り返しになりますけど「ファンが何を見たいのか」を良く考え直してみてほしいです。




