予想と違った!
目を開くとそこは中世ヨーロッパの様な街並みだった。
「ここが『FMA』の世界・・・!!」
僕はワクワクと周囲を見渡す。ルクスの周囲にも、同じように見渡す者や、早速とばかりに町の外へと向かう者もいた。
「そうだ。今の所持品とかステータスを確認しなくちゃ」
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ルクス
LV 1
所持金:1000G
HP40/40
MP30/30
ATK 15(+2)
AGI 14(+2)
DEF 16(+2)
INT 7
DEX 5
LUK 5
スキル
『錬金術LV1』『召喚術LV 1』『杖術(初級)LV 1』『採取LV 1』
称号
無し
装備
頭:無し
右腕:無し
左腕:無し
身体:初心者の服(DEF +2)
腰:傭兵のベルト(無し)
脚:新米のブーツ(AGI +2)
盾:無し
武器:樫の杖(ATK +2)
アクセサリー
:無し
:無し
:無し
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(初期装備だとそこまで強くない。それに傭兵のベルトは『インベントリ』とは別に数種類のアイテムを保存しておけるのか。・・・便利だな)
「そして軍資金は1000G・・・。Gって、あの古き良きRPGをモデルにしたのかな?ここの運営さん達」
僕はまずはアイテム系を整えようとステータスを閉じようとして、間違ってスキルの欄を触ってしまった。
「あ、失敗したなぁ・・・って、んんっ!?」
間違えて押したのは『錬金術』のスキル。そして、その説明欄は・・・。
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『錬金術』
説明:アイテム全般に対応した生産系スキル。使用には錬金キットと呼ばれる特別なアイテムが必要。
LV 1:『昇格』『劣化』
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(えっ!?『錬金術』って専用のアイテムいるの!?なら他のスキルは!?)
僕は、ステータスを閉じようとしていたのをやめて、他のスキルの確認もした。すると、
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『召喚術』
説明:倒したモンスターからドロップするアイテムを専用の本に一定数吸収させ、記録する事で召喚可能になる。本は装備品ではない為装備出来ない。
一冊に記録できる個体数は本のランクによってバラバラ。
LV 1:『召喚』
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『杖術(初級)』
説明:杖系装備を武器装備欄に登録している時のみ、使用出来る。まだまだ見習い杖使い。
LV 1:『足払い』
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『採取』
説明:フィールドでアイテムを入手出来るようになるスキル。
LV 1:『ランク 1アイテム入手』
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「・・・『杖術(初級)』と『採取』は大丈夫だけど・・・。メインのつもりで取った『錬金術』と『召喚術』が・・・」
「いっそ作り直すか?」そんな事を考えたけど、首を横に軽く振りその考えを追い出した。
「駄目だ。今弱いなら強くなればいい。スキルのLVは使用すれば増えるし、スキルも条件を満たせば自動で手に入る・・・。なら、すべきは1つ!」
僕は周囲の目を気にせず右手を掲げた。
「フィールドに出ての・・・LV上げだ!」