遙か彼方へ行けるのならば
双子であることがそもそも罪である。そんな風潮のある国で生まれた双子の人生の一場面。
一方はなかったことにされ、一方は愛の象徴として飾られる。それでも静かにありきたりの生が送れるのならばそれで良かった。それなのにそれは起きてしまった。
我慢を強いられてきた片割れは今度こそ我を通すことにする。
一つの国が終わりに向かう、その原因とも言える前夜の話。
一方はなかったことにされ、一方は愛の象徴として飾られる。それでも静かにありきたりの生が送れるのならばそれで良かった。それなのにそれは起きてしまった。
我慢を強いられてきた片割れは今度こそ我を通すことにする。
一つの国が終わりに向かう、その原因とも言える前夜の話。