鬼
誤字があれば許して下さい!
「貴様がいなかったら!貴様がいなかったら今頃俺は!」
男は顔を下に向ける。
スサノオはその瞬間に男の腹に膝蹴りを入れる。
「「‼︎」」
「ガフッ!」
スサノオは男の襟元を掴むと、逆に男を壁に叩きつけた。
「調子にのるなよ?俺は全力で民を助けようとしたんだ!だがな‼︎あの時、鬼王の攻撃を受け流してなかったら国王が死んでいたんだぞ!お前も見ていただろ!あの時を‼︎」
「……だが、他に方法があったはずだ…」
そう言うと男の体から力が抜けた。
スサノオはそのまま手を離す。男はズルズルと地面にもたれながら座った。
「あの時、貴様が攻撃を受け止めていたら……今頃、妻は…」
「すまないな…だが、それが戦いだ……
お前も知っているだろ?鬼王の強さを…」
「ああ……すまなかった。
つい冷静さを忘れていたよ。国王の一人息子にして、第8代天叢雲剣乃姫の兄、スサノオさんよ…」
「やっと己を思い出したか…第1近衛兵団、団長、雨宮桐生。
さぁ、話してもらおうか?どうしてお前がここにいるのか…」
「ああ、話そう」
勝手に話が進んでいき、どうしたらいいのか戸惑う蓮鬼とミランダは顔を見渡すと再びスサノオと雨宮を見ると少しずつ後ろに下がっていくのだった。
ーーー
「俺の話をする前にあの2人の事を教えてくれ」
「蓮鬼とミランダのことか?」
「そうだ。お前はあの霧の濃いフロスト・カースと言うわれる場所からどう言う経緯があってあの2人と会い、どうやって抜け出し、ここに来たのか」
「それは俺のあの島での出来事を話したらいいんだな?」
「そう言う事だ」
「分かった……おい、蓮鬼!来てくれ」
そう言って後ろを見ると蓮鬼とミランダの姿がなかった。
「ん?何処にいった?」
「さっき、2人揃ってゆっくり、静かに出て行ったよ…」
「あ、そうか。2人の事を忘れてずっと俺たちが話しをしていたから邪魔をしないように出て行ったのか!」
「そう言う事だな。
それよりいいのか?2人を外に出して」
「どうい事だ?」
「多分、お前はメサの実を使って匂いを消したと思うがあれには重大な欠点があるだ」
「重大な…欠点だと?」
「ああ、それは…」
ーーー
一方その頃、少し戻って蓮鬼とミランダの方でわ…
大量の鬼に囲まれていた。
正確には蓮鬼が鬼達に囲まれていた。
あたりは暗闇になるかならないか、それ位の暗さになっていた。
ミランダ目線。
ミランダは時計塔から蓮鬼に襲いかかる鬼に向かって蓮鬼が新たに作った魔銃で狙撃の準備をしていた。
これは、数日前の魔銃の実験中の1つで、作った。
名前はヴァンパー。
これは、その初期に作ったライフル型の銃で、型を変える事は出来ないが弾丸の威力の調整と正確さだけを極める事に特化した銃だ。
蓮鬼はミランダに心の中で自分の計画を説明すると簡単な扱い方だけ説明するとミランダに銃を渡した。
計画を聞いた瞬間、正直ミランダは驚いた。
蓮鬼は戦いが好きなのかと思っていたがまさか、蓮鬼の口から話だけで穏便に済ませたいと言うったのだ。
ミランダはその言葉の意味を聞くと納得し、蓮鬼の手伝いをする事にした。
(それにしても……話の邪魔をしたくないとか…どんだけお人好しなのよ!)
そう思うとミランダは蓮鬼の左斜め後ろから剣を振りかぶりながら突進する鬼に向かって銃を撃った。
弾をくらった鬼は綺麗に頭が吹き飛ぶと絶命し、倒れた。
(まぁ、一気に来ないなら楽勝ね!)
もう1匹の鬼を撃つとボルトを一度手前にやり、再び戻すと魔力でできるスコープを覗き込むミランダだった。
蓮鬼目線。
はあ…なぜこうなった…
蓮鬼の目の前には約100匹近くいる鬼の軍団がいた。
最初は数匹が襲いかかってきたがミランダが撃った弾によって頭が破裂した鬼を見て一定の距離を保ったままあまり襲いかかってこなくなった。
多分鬼達からは俺は何もしていないのに近づいた瞬間、頭が破裂する。こいつはヤバい程度の解釈しかしていないんだろうがな…
てか、その前に何処からこんなに湧いて来やがったんだ?
そう思っていると鬼達の間から1匹の巨漢な女の鬼が現れた。
一本の巨大なグレードソードを肩に置き、こっちをニヤニヤと見る
「あんた……強いね!」
「…は?」
「気に入った‼︎こいつは見逃す‼︎みんな一時退却しな!返事!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
そう言うと一瞬で鬼達は走って何処かに行ってしまった。
「……何が起きたんだ?」
女の鬼は鬼達が走り去るのを見届けると振り向き、蓮鬼の方を見た。
「さあ……そこのお嬢ちゃん‼︎私の事は撃たないでおくれよ?」
(‼︎、バレている?こいつは…さっきの鬼達とは明らかに違う!)
「さて少しだけ2人で話さないか?」
「……なぜだ?」
「あんたの事をもっと知りたいんだよ」
「……わかった。ついて行こう。
ミランダ‼︎俺はちょっと話をしてくる!スサノオに伝えてくれ!」
「……」
ミランダからの返事はない。
多分聞こえたよな?
その時、空から銀色に輝く塊が落ちてきた。
蓮鬼はそれを片手で受け止める。
「これは…」
そう、それはヴァンパーだった。
蓮鬼は真っ暗な上を見る。
「気おつけて!」
凛とした声が辺りに響く。
「分かった!ありがとう!」
「挨拶は済んだか?」
「ああ、待たせて悪かった。それじゃ〜行こうか?」
「そうだね…ついてきな」
そう言うと女の鬼は歩いて行った。
蓮鬼はライフルを両手で持つと女の鬼について行ったのだった。
今回はありがとうございました。
次回は明日か明後日に出しますので是非読んで頂ければ幸いです。
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