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雨宮桐生

これも短めです。後、誤字があれば許して下さい。


あれが鬼……?

見た目、人間じゃん‼︎


蓮鬼が目にしたのは人間の身体に、頭には小さな角が生えているだけのそんな人間とあまり変化が無い存在だった。


「そうだな…確かに見た目は変わらないな……だが、角以外に人間とは明らかに違う点が1つある」


「身体能力か…」


「そう言う事だ。人間を遥かに超えた身体能力。信じられ無いほどのスピードと攻撃力…

だが、人間には奴らとは違い、考える頭がある。そこで考えたのがあの武器。

誰でもその剣に宿してある能力を使う事が出来る武器。

礼装武器。

あれがあるから我々は鬼達と平等に戦える様になったんだ」


「なるほど…礼装武器か…俺が使っているこの刀と同じ能力か……

スサノオ…助けなくていいのか?」


「ん?ああ!忘れてた!」


次の瞬間、鬼達の動きが止まり、こっちを向いた。

鬼達は顔を見合わせると蓮鬼とスサノオに向かって突っ込んできた。


「何で大声を出すんだよ!」


「すまん…ついな…とにかく迎え撃つぞ!」


「おう!ミランダは隠れるか、あの人の看病を頼んだ!」


「言うわれ無くても、そうするつもりです〜!」


それを聞くと蓮鬼とスサノオは鬼に向けて走り出した。

蓮鬼はスサノオより先に走り、前に出ると刀を抜く。


「最初から全力でいく!雷‼︎」


蓮鬼は刀に雷をまとわす。


「なら俺も!水分みくまり‼︎」


スサノオは刀を抜くと刀の周りに水が集まりだす。


それを見た鬼達は一瞬だけ躊躇するが再び走り出した。


「「ギャアー‼︎」」


鬼2匹は叫び声を上げながら蓮鬼とスサノオに襲いかかる。


「今逃げていたら見逃してやったのにな…」


「ドンマイ‼︎」


次の瞬間、辺りに先程の数倍の爆発音が響いた。


ーーー


「ゴホッ!ゴホッ!何だ今のは!」


俺の名前は雨宮桐生あめみやきりゅう

元大日本帝国第1近衛兵団、団長だった者だ。

色々あって今は団長の座から降ろされ、この円楽長に相棒と一緒に追放された。

もう一度戻るには1000体の鬼を倒せば戻してやると上司に言うわれ、あれから3年。

愛しの妻と息子のため、もう一度仲間に会うため俺はとにかく昼も夜も鬼を狩り続けた。

そして、ついに1000体目の鬼を見つけた。


だが、それは今までとは違った。


上位鬼人。


それが、俺があった最後の鬼だった。

しかも、2体。

正直、勝てる確率はほとんど無い事は分かっていた。

でも、俺には戦う義務があった。

結果は歴然。

上位鬼人は想像を遥かに超える力を持っていた。

俺は一気に追い詰められ、一撃で死にかけた。

まぁ、死んだらその程度の男だった。

そう諦めようと思った瞬間、俺の目の前にいきなり2人の男が現れた。


1人は紫の髪に一本の刀を持った男。

もう片方は俺が着ている軍服のグレーバージョンに黒髪で日本の刀を持った男だった。


だが、俺が驚いたのはその後だった。

上位鬼人に2人は躊躇無く戦いを挑んだのだ。

紫色は刀を抜くと同時に刀から信じられない程の水が溢れ出し、背中にはあるで水の武人がいる様に俺には見えた。

だが、それだけでは終わらない。

何とグレーの方は2本の刀に雷を宿したのだ。

あれを見た瞬間、俺は神技刀かと思ってしまったな。

まぁ、違う事にはすぐに気づいたが自然に雷を生み出す存在など一体どれだけの力量の持ち主なのか、俺は考えたくも無くなったな。

とまぁ、2人は同時に刀を上げ、一気に振り下ろした。

次の瞬間、俺は目を見開いた。

水の武人と雷の龍が一気に上位鬼人に向かって飛んで行ったんだ。

信じられなかったよ。

現実にこんな者達がいていいのかまで考えたね、俺は。

上位鬼人は一瞬で死んだ。

1匹は武人により一刀両断され、もう1匹は雷の龍が腹を食い破りながら感電死したのを俺はこの目で見た。

だが、それだけでは終わらなかった。

腹を食い破りながら出てきた雷の龍は2匹の真上まで飛び上がると一気に落ちてゆき2匹の鬼をこっ端微塵にしたんだ。

そこで、凄まじい爆発音と地響きがあたりを包んだ。

俺の目の前は一瞬で土けむりに覆われた。


「ゴホッ!ゴホッ!何だ今のは!」


そう叫んだ瞬間、俺は頭を何かで殴られ気絶した。

今回も読んで頂きありがとうございます!

次回は明日か明後日に出しますので是非読んで頂けたら幸いです。

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