いざ!出発‼︎
明日は1日だけ休ませて頂きます。
1日がたった。
あの後、フェンリルは部屋からでて来ようとはしなかった。
スサノオ達は1日たったらあれがフェンリルの普通だと思い、ネタにしているがどうやらフェンリル的にはご飯だけで敵をボコボコにした事が恥ずかしいらしい。
ちなみに何故知ってるかと言うと昨日の晩にフェンリルから聞いたからだ。
その事を言うったらスサノオ達は爆笑していた。
そして今は何とかフェンリルを部屋から出すためにシチューや俺が作ったハンバーグなどを並べている。
まぁ、フェンリルよりもそれに近づいてくる2人ならいるがな…
「お前達はまだだ」
「な!何だと!」
「何でよ!」
ぎゃーぎゃーと朝から騒がしい2人はおいておき、フェンリルに声をかける。
「フェンリル!一緒にごはん…」
その時、勢いよく扉が開き、蓮鬼は一気に階段下に転げ落ちた。
「イテテテ…って食いつくの速!」
《俺のシチューが戻って来たぞー‼︎》
そんな事を大声で言ういながら食べるフェンリル。
あまりの食欲に食べ物さえ与えれば何でもしそうと考える2人だった。
1時間後…
「さあ…!今日は何をするんだ?」
「いつものフェンリルに戻ってるし…
てか!先に謝れよ!お前が居なかったら俺は頭に怪我なんかしなくて済んだんだよ!」
《まぁ、別に気にするな!ミランダが治してくれただろ?男ならあんな小さな傷くらい大丈夫だ!じゃー話は終わって何をするんだ?》
「クソ…いつか覚えてろよ?まぁいい…今は別の事に頭を向けよう。
今日は東の国に行く。
スサノオ、行き方を教えてくれ」
「行くのは簡単だ。
空を飛べばいい…だが、俺は空を飛ぶ事が出来ない。それを何とかしなくては行けない」
《なるほど…確かに我や蓮鬼は魔法が使えるが、お前は使えなかったな…》
「どうしたものかな…」
「なら、俺がスサノオをおぶったらいいんじゃないか?天野は刀の中に戻ればいいし、
ミランダはフェンリルが背負えばいいし」
《そんなダルいことはしなくていい…
我が獣の姿になればいいだけの話だろ?
それは…》
「……それは俺達がお前の背中に乗るって事か?」
《そうだ。感謝するがいい!この姿を見たものは片手で数えた者しかおらぬし、我が背中に乗るのは初めてだぞ!
しかも、人間が2人も!》
「本当にいいのか?てか!大丈夫なのか⁉︎それは…」
《ああ、ちゃんとバレないように雲の中を通るし、風が当たらないように魔力障壁だって張る。
死ぬことはまずないし、大丈夫だろう》
「そこまで考えてるならいいけど…」
《よし!決まりだな!スサノオよ、それでいいな?》
「ああ、まさかフェンリルに運んでもらえるとは思ってもなかったよ」
《はっはっは‼︎今に喜んでおくがいい…
さあ…姿を変えるぞ?目をつぶっておけ、
みたらあまりの光量に目が潰れるぞ?》
蓮鬼とスサノオとミランダは目を瞑る。
《さて…始めるぞ!》
その時、この世にいる数十人の強者と数多の魔王、そして数人の神々は一瞬にして、フェンリルの目覚めを感じ取った。
フェンリル。
かつて世界の全てを旅して周り、強者と言う強者と戦い、勝ち続けた伝説の存在。
それが、蘇った。
一瞬だけ凄まじい閃光があたりを包む。
光が止んだことをいち早く察知した蓮鬼はゆっくりと目を開けた。
その姿は神々しかった。
縦横は軽く5メートルは超えており、その全身からは白銀のオーラが立ち上っていた。
目は鋭く、口はほのかに笑っていた。
蓮鬼は目を離す事が出来なかった。
まるで、自分とフェンリルだけが別次元にいるようなそんな感覚にとらわれていた。
「綺麗だ…」
「「え!」」
「え?」
つい口から漏れた言葉に驚かれ逆に疑問で返してしまった、蓮鬼。
「この姿が……綺麗だと?」
「うん…綺麗じゃないか。見てみろ!この銀色の毛並み。綺麗なキリッとした黒目。研ぎ澄まされた牙‼︎とても綺麗じゃないか!」
「いやいや、確かに綺麗だとは思うけど先にこの勇ましさが普通口から漏れるだろ?」
「私もそう思うけど…」
「ミランダまで⁉︎」
《うむ…確かに綺麗と言うわれたのは初めてかも知れぬな…》
「マジで?」
(おい、おい…まさか転生してから俺だけ着目観点がずれているのか?)
《まぁ、皆の感想は聞いた。さあ…乗るがいい。我の背中に!》
(イヤイヤ、やっぱり俺がズレているんじゃなくてこの世界の人がズレているんだ!)
「じゃーお言葉に甘えて…」
「失礼します!」
《うむ…蓮鬼…蓮鬼!おーい、一旦戻ってこーい》
「ブツブツ…はっ!そうだそうだ!今はこんな事を考えている時ではないな!
よし!失礼するぞ?」
考えるのは一旦やめ、フェンリルの背中に乗る蓮鬼はスサノオ、ミランダ、とその後ろに乗る。
《よし!なら皆…行くぞ?しっかりつかまっておくように》
そう言うとフェンリルは脚に力を入れると一度だけ大きな遠吠えをすると勢いよく、地を蹴り、空高く飛んで行ったのだった。
ーーー
ジーク
霧の中をごく小さな犬の遠吠えのようなものが聞こえてきた。
(今のは…フェンリルか?多分そうだな…さっき、フェンリルの力が解放されたみたいだし…
待てよ?フェンリルが解放したという事は既にここにはいないと言う事か……つまり、蓮鬼は生きており、フェンリルも無事。
2人は東の国めがけ既に行動を起こしたと言うわけか…)
そう考えると蓮鬼は不思議と笑みがこぼれた。
それを見ていたビクトリアは
「なんだい?いきなり笑ったりして?
ついに、行かれちまったかい?」
とジークに聞いてきた。
「いや…蓮鬼とフェンリルが無事な事が分かってな…」
「本当かい!なら、助けに行かないと!」
「いや…どうやら2人は既に東の国に行ったみたいだ」
すると姫が間に入ってきた。
「本当ですか?蓮貴様は無事に日本に行ったのですか?」
「ああ、姫…心配はいらない。蓮鬼達は無事だ。ビクトリア…すぐに東の国に進路をとってくれ」
「分かったよ‼︎あんた達!東の国に行くよ‼︎」
「「「「「はい!」」」」」
元気な女船員達の声を聞きつつ、蓮鬼とフェンリルの無事に安堵するジーク達だった。
今回もありがとうございます!
次回は明後日の夜に出しますのでよろしくお願いします!
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