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『意味が不明な場合の考察論』⑴
『意味が不明な場合の考察論』
㈠
何かが意味不明なことがあるが、それもまた、一つの現象である点で、意味は在る。
意味は在るのに、対象を見ると虚無的なのは、現象が現象していないからだろう。
例えば、舞い散る花に意味を見出しても、意味は無く、舞い散るという現象があるだけだ。
㈡
そう言った到達点からは、物事は全て、意味が不明になってしまう場合がある。
それもまた、確かに、地球上に存在するし、考えによっては、実在論まで到達する。
実在論にも、意味がないものもあるし、総じて言えば、終わりのない始まり、始まりのない終わり、である。
㈢
何かを考察すると、実在やら虚在など、様々な存在論に出くわすことがある。
しかし、考察を止めたとき、美しく揺らいでいるのは、単なる現象なのである。
意味など無くても良いのかもしれない、ただ、その現象を、捉えるだけで、美しさは、存在するのだ。