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東方紅魔記  作者: グレ
運命
9/47

レミリアの力

『あのー?』


美鈴が毎度の如く、申し訳なさそうに話掛けてきた


『その、、、妹様をここに連れてくるわけにはいかないですかね?』


(フラン。……そうよね、美鈴の話が本当だとすると、いつまでもあそこにいては危険だわ)


『パチェ!?フランを迎えにいくわよ!』


(それに早く私もフランに会いたい)


レミリアは図書館から出ようとした


『レミィ!待ちなさい!』


『え?』


『まずは現状の整理をしてみて?………外には兵がうろついている。貴方と咲夜は死んでいることになっている、見られてはまずいわ。………そして、メイリンは動かすわけにはいかない、この分だと全快には夜中までかかるわ。同じく私は治癒で動けない。こあには入り口の見張りをしてもらわないといけない』


(…………でも…)


『でもこのままじゃ!』


『あなたはフラン様のことになると冷静でなくなるのが欠点ね………無理に連れてくるくらいなら、ここはまだフラン様は関係ないということにしといたほうがフラン様は安全だと思わない?』


(………フラン……ッ!)


(………こ、これは?あの時と同じ…… )


(フラン?書状?)


(フランが主の書状を持ち、こあになにかを掛け合ってる景色が見える………………これってまさか……)


『美鈴?』


『はい?』


『あなた、お父様と謁見したといったわね?』


『はい、しました、そこで図書館にいけと』


『その時の書状もらった?で、それは今フランがもってる?』


『え!?私、書状の話してませんけど、なぜ?しかも、なんで妹様が持っていることまで?』


…………少し試してみようかしら


皆が不思議そうに見ている


『恐らく、その書状を持って……フランがくるわ』






地下牢




『…美鈴、遅いなあ…………』


待ちきれないのか扉の前をウロウロしているフラン


『遅いなあ…………』


(前もこんなことが………あ、お姉様の時!そしてあれからお姉様は帰って来てない!………まさか!美鈴も?)


『いやだよぉ』


半分涙目になりながら書状に目をやる。


『図書館だったよね……………よし!』


両手で顔をパンッと叩き、牢を出た


(うわあ、兵士が一杯だあ)


コソコソ隠れながら、進んでいった


『あった!図書館だ!』


入り口には小悪魔がいた


『フラン様!?』


『小悪魔、久しぶりだねー!ねえ、お姉様いるでしょ?通して』


レミリア様は死んだことになっている、それにメイドがみている


『いや、ここにレミリア様はいませんよ?』


『えー、そんなはずないよー』


(まずい、メイドが聞いている。しかも死んだとはフラン様にはいえないし)


『あ、そうだ!お父様から書状があるんだ!』


お父様と聞き、メイドはそそくさとどこかへいった


『書状ですか?……では、パチュリー様に渡してくるのでしばらくここでお待ち下さい』


『うん』


小悪魔が図書館の中へ入ってきた


『パチュリー様、フラン様がこれを』


!!!!


(当たった………私を含め、皆驚いている)


まずパチュリーが口を開いた


『レミィ、一体どういうこと??…その前に、こあ。フラン様にはすぐに帰ってもらいなさい、ここにいては危険だわ』


……ッ


(………なんとなくだけど自分で見れるみたいだわ、強く願えばそのとき知りたい状況が映る)



……………牢の前で兵に囲まれ、取り押さえられ縛られるフランが見えた。…そして助けようとして殺される美鈴と小悪魔………


『パチェ!!待ちなさい!フランをこちらへ呼びなさい!』


『??……さっきのことと関係あるみたいね』


『いいから早く!それからそのあと小悪魔に牢の前を偵察してもらってきて』


『…こあ!』


『はい、パチュリー様』


慌てて出ていく小悪魔


………………


『お姉様!美鈴も!』


抱きつくフラン


(良かった。)


私は泣いていた


フランも泣いていた


『フラン様……良かったです』


美鈴も泣いていた


そんな美鈴をフランがキッと睨みつけた


『美鈴、ひどいや、まってたのに!嘘つきは許さないぞ!』


『…すいません……』


違う意味で泣きそうになりそうな美鈴がいた。


『フラン、それはね………』


私は美鈴が来れなかった理由、自分がどうしていたかを全て話した


………………

…………


『そうだったんだ……美鈴……ごめんね?』


『いやいや!フラン様が喜んでくれるなら私はなんでも!』


どうやら照れてるようだ


その時、小悪魔が帰ってきた


『大勢の兵が牢の周りにいて、フラン様を探してました!』


(………やっぱりね。私以外は皆驚いていた)


『レミィ?どういうこと?』


パチュリーが尋ねてきた


『……予知、そしてそれを変えた先も見える、余り長くは見れないけどね』


!!?


(言った自分でも嘘みたいだが、事実この光景もみている、そしてこの後は咲夜が)


『さ、流石お嬢様!それって運命を左右、、いや!運命を操ってるようなものじゃないですか!?』


(と興奮気味に聞いてくる、まったく、相変わらず私のことはどんなことでも信用する。)


『それが本当ならこの戦い、勝ったようなものね』


パチュリーが安堵した様子でいってきた


『それで、これは?』


書状を開くパチュリー


『あ、主様が持っていけといってましたけど、たぶんもう関係ないかと』


!!!



??


パチュリーの顔が強張った


『レミィ!急ぐわよ!』


パチュリーが見せてきた書状を手に取った、そこには



(貴様の思い通りになるとおもうな)



外はもう月が出ていた



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