レミリアと想い
【レミリア寝室】
満月の月明かりの下。レミリアは月を見ながら父の事を考えていた。
(あの時・・お父様は、八雲紫の存在を知っていたのでは?・・・。)
(いくら妃の後押しがあったにせよ。当時、幻想郷の頂点と言われ恐れる者のなかったお父様のあの変わり様・・・。)
(失う恐怖ではなく、奪われる恐怖・・・。)
(奪い続けた者だからこそ分かる恐怖。その恐怖から逃げたくても逃げれない幻想郷の頂点という名のジレンマ)
(私達の動きが分かっていたから、自分が悪に徹する事で私達の絆を深めた?)
(・・・本当は殺されることを解っていた?殺されることを願っていた?)
・・・。
(・・まあ、今更考えても仕方ない事ね。理由はどうあれお母様は殺されお父様は私が殺した。・・・もう、いまとなってはそんなことは分からない)
(でも・・・出来る事なら・・もう一度。二人と・・・話をしたい・・・。)
(フフッ・・・我ながら贅沢な夢ね・・)
レミ『・・・ふぅ・・』
咲『お嬢様?どうなされました?』
レミ『あ、ああ。咲夜?・・過去と云うものは考えれば考えるほど、後悔するものね・・』
咲『・・失礼ながらお嬢様』
咲『私は、お嬢様の過去の決断については何一つ、間違いはなかったと考えます。』
咲『こうしておけば・・ああしておけば。と思うこともあるでしょうが、逆にそうしてなかったからこそ、今という時間があるのです』
咲『今が幸せだから言えることですが・・』
レミ『・・・そうね。ありがとう、咲夜。今日はもう下がって休みなさい?』
咲『・・はい。お嬢様も、余り考え過ぎずにお早めにおやすみ下さい』
レミ『分かったわ。』
咲『失礼しました』
ガチャン。
レミ『・・・。』
外は雪が降り始めていた。
(雪か・・・冬の後には春・・・か。)
(辛い時があったからこその幸せな時・・。)
レミ『・・うーん!やめた!』
レミリアは布団に入って目を閉じた。
・・・これから先、長い冬が訪れる事を彼女はまだ知らない。
・・・・幻想郷、次の異変は確実にその時が近付いていた。
そして・・・その先には・・・。
???『・・・春を集めないと・・・』




