異世界の工房
こんにちは、雅です。
ノロノロ更新ですので、暖かい目で見守っていただけると幸いです。
手をかざすだけで鉄が思い描いた通りの姿に変わる。
「おぉっ!さすがっすねっ、師匠!!」
「鬱陶しい、邪魔。師匠って呼ぶな」
脅しがてら近くの椅子を蹴る。
「そうだよ、君がいると邪魔なんだから出てってよ」
すかさず茶々というか別の奴が邪魔をする。
「人の事を言う前にお前が出てけ」
顔を見ずにいい放つも、一向に出ていく気配がない。
すると、扉が壊れるんじゃないかと言うくらい凄い音をたてて開く。
「おい、俺の武器はできたか!?」
「扉が壊れる、静かに開けろ。後、お前は一時間前に来たばかりだ」
あぁ、ほんとに私の周りには面倒な奴が多い。それに加えあいつらが来たら…
「ヤッホー!!遊びに来たよ~!!」
「面倒だが来てやった、喜べ、愚民」
…考えたのがいけなかったのか?
それともこいつらが狙ってたのか?
さして広くない工房に男五人プラス私が集まると、かなりむさいし、暑苦しい。
何より精神的に疲れる。
とにかく、
「出てけ、邪魔だ…っ!!」
「「えー…っ!!」」
どうして私がこんな目に遭わなければいけないんだ。途中までは順調だったはずだ。こいつらが現れるまでは…
そう、総てはあの日から始まったんだ。
私の平和な人生を返せ! 非凡人ども――― っ!!